秀逸なスペース・オペラ
SFとしてもバトル漫画としても秀逸だった。 坂口尚「VERSION」や星野之宣作品、もっと言えば大友克洋「AKIRA」や映画「ブレードランナー」などが好きな人は設定や話ごとの展開は好物ではないかなと。 ジャパニーズSF全盛期の中でもジャンプで連載されていて(打ち切りだったのかな?)一部で絶大な人気を誇っていた模様。 もっと続いて欲しかったが全9話?で終わっているにしてはきれいにまとまっていて名作と言えそう。なんで打ち切られたのかも気になるね…
とある銀河系の中では、さまざまな異星人達が存亡を賭け宇宙に進出している。その中で人類は滅亡しつつあった――。多くの人類が奴隷として異星人に従う中、全宇宙で犯罪を重ね指名手配になったバラダット・ナイブスという一人の男が灼熱の星ダウロスにやってきて……。
やっと読めました!いやもう…とんでもないですねこの作品。心から世の中に知られてほしい…!!
寄生獣やレベルEのようなハードな絵が素敵。
そしてSFとしての完成度もすごいのですが、小難しくなりがちな会話がわかりやすくて、しかもテンポや言い回しが格好いいのもまたすごかったです。
1話で男2人が初めて会話するシーンでもう惚れてしまいました…。
たった9話で「種の存続」についてここまで掘り下げ、しかも打ち切りなのにちゃんと「テーマを描ききって」終わるとは凄まじいです。
忘れられない今後何度も読み直す作品になりました。ありがとうございます…!