要々舎のA DAY IN THE LIFE で高妍さんを知り、この上下巻は予約注文しました。
期待を上回る作品で、とても上質なひとコマひとコマにうっとりしました。
心を動かす素敵な音楽や文化、人に出逢って、それらに触れているときの感情の機微がとても繊細に描かれていて、あぁ…好き!ってなりました。
作中の本棚に出てくる、自分も好きな作家さんの作品やアルバムを見つけては嬉しくなり、プレイリスト作ってみたりして音楽を味わいつつ読みました。
台詞のないコマからも、人物の表情やしぐさが豊かなので想像がふくらんで、その隙間に思いを馳せることができるし、今後も読み続けていきたいです。
すき。
NO SMOKING観直してみます。
自身がいる世界がBL世界であることを自覚している主人公が、ちゃんと女性と結ばれて両親に孫を見せるために自身および周囲に迫る恋愛フラグを全力で回避する、というメタフィクションコメディ。なので「わたしの宇宙」というよりは「恋愛フラグ0女子の迷走」に「僕がモブであるために」を混入させたような作品。ただ、BLっぽいネタもあればストレートな恋愛マンガにも当て嵌まりそうなネタまで豊富。そして全てのフラグを回避しようとする主人公の、全勢力を掛けて斜に構える感じが痛快。
実際主人公は自分がBL世界にいることを知覚してるけど、世界の全てを把握してるわけではなくてフラグの回避に探り探りな感がある。その様子を見ると異世界転生のよう。また、フラグ回避に心血を注ぐ様子は"モブキャラ"という存在のメタネタのようでもある。思ってたより多層的なネタが詰まってる。なのでタイトルに反して広い範囲の方々が楽しめそうな作品。
1巻まで読了
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