運命の恋だと信じて頑張る主人公
瞬間グラデーションのひろちひろ先生最新作!! やっぱり絵が大好き…みんな可愛いかっこいい…。 以前好きな人ができても行動できず後悔したことのあるうららが、愛慈先輩と出会って運命だと信じて頑張って行動していく話。 美園くんの存在がいいですね…愛慈くんは渡さない!!??どゆこと!!!??と読んだ当時びっくりして色んな妄想しました。ごめん。 今8巻あたりまで読んでるんですが、ちょいちょいマジでしんどくて泣きました。可愛いなしんどいな!っていうのもあれば、なんだこれつらいしんどい…ってのもあります。エエン…みんな幸せになってほしいよ…。 2巻の愛慈くんの「俺、男の子だよ?」はマジでずるい。心臓ギュンッてなる。美園くんも可愛くてたまらんね…。 決意通り頑張るうららも可愛い。魅力的な主人公だと思う。
1話の冒頭で描かれるのは幼馴染の一墨(いすみ)に長年想いを寄せる愛生(あおい)の姿。シンプルな純愛ストーリが展開するのかと思いきや、1話終盤で予想の遥か上を行く展開に。そのSF的な展開の正体は2話以降で明らかになりますが、その存在が物語に介入することによりストーリーがどんどん複雑になっていきます。
その結果、SF設定が下敷きにありながら、あるときは俺様系男子とそれに抗う女子のラブコメに、あるときは幼馴染と同級生の三角関係のような様子に、またあるときは1話冒頭で想起されたような幼馴染との純愛展開と、各話毎に様々な顔を見せるという不思議な作品に仕上がっています。
これだけ色んな展開を見せつつ、全体としてはしっかり一本のストーリーに繋がっていて、しかもその全てでちゃんと少女マンガしてるという、奇跡的なバランスで成り立っている作品です。
例えばお二人の前作「菜の花の彼―ナノカノカレ―」の読者や少女マンガ好きの方にはもしかしたら新鮮な気持ちで読めるかもしれないですし、個人的には普段少女マンガを読まない人でも「あげくの果てのカノン」や「青のフラッグ」のように一癖も二癖もある恋愛作品が好きな方なら読んでみてほしい作品です。
4巻まで読了