くるみ割り人魚

「死にたくなる〜」というタイトルからちーちゃんの後半のような鬱な展開が多いのかなと思ったらギャグタッチの作品が多くて驚いた。どれも、いわゆる普通の子とズレている子が出てきて、ギャップがおかしかったり悲しかったり切なかったりする。

特筆すべきは2巻の「8304」「7759」(どちらもタイトル)かな。
「8304」は本当にとても良かった。同じ小学校に通っていたけど、1人は公立中学へもう1人は私立の中学へ進学した仲良しだった男の子2人の話。変わっていってしまう友達に嫉妬したり、自分にはないものを恨んだりしながらも友達でいたいという思いがとても痛切に伝わってきたし、絵の表現もとても良かった。「8304」の水や雨の表現の仕方(スーパーボールが浮いているような感じ)は新連載の「月曜日の友達」にも引き継がれているように思う。

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「8304」「7759」はすごくよかった。なんでこのタイトルにしたんだろう?って思っていたがこれはなるほどと思った。「8304」の最後で回想的な感じで終わっていたし

「8304」なら8304÷365日で22歳とちょっとのけんちゃんが、「7759」なら7759÷365日で21歳とちょっと

特に2巻の「8304」と「7759」と冠された短編について、感想と内容・タイトルの意味について解釈を。ざっくり「8304」についてと「7759」についてで記事分けます。7759はこちら。 --- 阿部共実の最新作。私は「空が灰色だから」「ちーちゃんはちょっと足りない」が大好き。この人の描く青春...

しにたくなるしょうもないひびがしにたくなるくらいしょうもなくてしぬほどしにたくないひび
死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々(1)
死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々(2)
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大好きが虫はタダシくんの 阿部共実作品集

大好きが虫はタダシくんの 阿部共実作品集

奇才・阿部共実の原風景を収めた作品集。「空が灰色だから」単行本未収録のオールカラー2話(「灰色」「乙女心」)、web連載作「ドラゴンスワロウ」、デビュー作「破壊症候群」、描き下ろし作「デタジル人間カラメ」、さらに「あつい冬」「大好きが虫はタダシくんの」を収録。

月曜日の友達

月曜日の友達

みんなが少しずつ大人びてくる中学1年生。そんな中であどけなさが抜けない女子・水谷茜。水谷はひょんなことから「俺は超能力が使える!」と突拍子もないことを言う同級生の男子・月野透と校庭で会う約束をする。決まって月曜日の夜に。大人と子供のはざまのひとときの輝きを描く、まばゆく、胸がしめつけられるガールミーツボーイ物語。阿部共実、最新作にして最高傑作、誕生!

ちょっと変わった子達の日常 ギャグもシリアスもあるショートストーリーにコメントする
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