寸分の狂いもないプロットに感動
快か不快かで言えば、不快に感じる人も多い作品だと思うけれど、完成度が高すぎてもはや気持ちよかった。 描かれている人、モノ、言葉、全てに意味があります。どれかひとつでも欠けていたら、この物語は成立しない。 女子高生に殺されたいがために教師になった東山が、1年3組の美少女・真帆と出会い、彼女に殺されるべく計画を企てる物語。 東山と真帆を取り巻く全ての人物と事柄に意味がある。ネタバレしたくなるのでこれ以上は言えないけれど…正直言いたい。でも言わないので是非読んでほしい。 寸分の狂いもないプロットに、湿度を湛えた美しい絵に、いつのまにか引き込まれていくはず。 ストーリーに何を思うか、登場人物の誰が好きか誰が嫌いか、それより何よりプロットの完成度に感動した作品だった。ミステリー好きの方に是非読んでほしい。