他人に厳しく、一人を好むOL・牧野茜。女子大生バンドマン・瀬尾真琴のなんだか、“ざわざわしてしまう”目が苦手な牧野だが、なぜか真琴に好かれてしまう。 ひょんなことから、真琴と飲みに行く約束をしてしまった牧野は、その席で触れられたくない過去を真琴に思い返され、思わず真琴の頬をはたいてしまい…。その謝罪としてキスを要求する真琴。そして、それに応える形で牧野が真琴にキスをして…。 OLと女子大生バンドマンの恋が始まる。
なずなとゆきは大の仲良しで親友。しかし、二人で楽しくクリスマスデートをしている最中、ゆきはなずなから唐突な愛の告白を受ける。 突然の事態に困惑するゆきにむかってなずなはさらに「受け入れてもらえないならわたしのこと嫌いになって」と言い出し… 「この恋の距離は0ミリ」のほか、百合姫掲載の読み切り2篇と同人誌で発表してきた短編を2篇収録。 ナナセミオリ・コキリンの強力タッグが送る、せつなさと甘酸っぱさがいっぱいに詰まった、青春ガールズラブ短編集です。
14歳の私は、目が覚めたら29歳でしたーー 結城凛子は14歳。3つ歳上の憧れのお姉さん・花野あかりの卒業式に、ずっと大切にしていた恋心を伝える決心をする。そう決心して眠りについたが、目が覚めると横にはあかりそっくりの女子高生・橘小春が寝ていた。 その子に突然「おばさん」と呼ばれてびっくり。 しかし鏡を見ると自分の姿は確かにおばさんに…!? 昨日まで中学生だったはずが、29歳OLになっていた…! 自分を慕ってくる中学生・橘晴日、大人びた幼女・橘日向に囲まれ、 凛子は失った時間を、奪われた想いを取り戻す決意を固める。 新しいタイムトラベル・ロマンス、開幕。
勉強も運動も苦手で友達もいない少女、揺篭みのる。プロゲーマーを目指す少女・四条と出会ったことで、彼女の世界は一変する。「対戦して勝つこと」を目指す格闘ゲームという世界の中で、「楽しむこと」「勝つこと」「負けること」様々な感情と向き合うみのる。「格ゲーって何が楽しいの?」そんな疑問を抱えながらも、彼女は今日も筐体の前へと足を運んでいく――。少女たちが織りなす青春格ゲー物語、堂々開幕!!
現実から逃げるようにゲーセンに入った女子高生は、プロゲーマーを目指す女子と出会う。センスを見込まれ、共にプロを目指そうと誘われるが……。 □□□□□ 百合姫連載なのに、女子の恋愛は全く描かれない。微塵もだ。主人公はプロを目指す女子に格ゲーを指南されるが、センスと裏腹に格ゲーについて何も知らず、自分が本当にゲームをやりたいのかどうかすら、よく分からない。 根本的に自分を持たない人が、様々な出会いをきっかけに自分を知り、自分の「好き」の形を確かめていく物語。もどかしさはあるが、ラストに向かって主人公の心と技術が噛み合って、急激に成長する姿にドキドキさせられる。 私は格ゲーには詳しくないが、1秒を60フレームに分割するシビアな世界、細かな計算と先の読み合い、それを支える技術、煽り合う精神力等々、深い世界だと感じる。この辺に関しては、是非ゲーマーの方の解説を伺いたいと思う。