おいらんゆめげんしょう
あらすじ
時は文政8年、吉原「十文字楼」に座敷持ちの花魁、梅桃(ゆすら)がいた。美女の誉れ高い梅桃は、好き嫌いが激しく、ずぼらな性格ではあるが、面倒見の良い面も合わせ持っている。そんな梅桃には、特殊な能力があった。それは、一緒に寝ている他人の夢の中に入り、自分が思い描いたとおりの夢を見せられるという能力であった……。
むさし
あらすじ
慶長5年(1600年)夏、関ヶ原の戦いを目前に控え、美作国(みまさかのくに)英田郡(あいだごおり)の若者達は、侍になる最後の機会を伺っていた。この戦で戦果を上げ、百姓から侍に出世しようというのだ。200名に及ぶ若者の誰を大将にするかで揉めるなか、宮本村一番の暴れ者・弁蔵(後の宮本武蔵)が名乗りを上げる。その実力を見せるため、村に逗留していた新当流・有馬喜兵衛を挑発し神社へと呼び寄せるが……。弁蔵を通して青春の苦悩と成長を描く本宮ひろ志版・宮本武蔵!