はるおとまーのせいれいものがたりちんもくのき
あらすじ
「代官山呪い屋st.」でおなじみ、陽王(ハルオ)の精霊物語が登場!成長するにつれて、いつしか見失ってしまった不思議な体験。でも、心をすませばきっと見えてくるファンタスティック・ワールド!!
はつこいたんていふぁいるゆめのつづき
あらすじ
「誰かが私を見てる……」。高校に入学してからずっと、視線を感じているアズ。ある日、人気者の先輩から告白されるが、それは衝撃の事件の幕開けで……!?スリルいっぱいの初恋サイコ・サスペンス!!
いかずちのふ
あらすじ
絹垣家の蔵に封されていた骨董品の数々が世に出てしまった。しかもそれには過去に祓いきれなかった怨霊が現宿っていて…!?あしべゆうほが華麗に放つ、超時空幻想譚『魔・ちがいの呪文』全3話を完全収録。さらに、多情丸、阿仁丸、安倍清明五代の孫・泰親による番外編にして表題作、『雷鳴の符』も同時収録!!ファン垂涎の一冊。
いのせんとげーむともえでん
あらすじ
古来より日本を陰から動かしてきた“巴一族”。だが、この謎めく一族の厳しい掟を破り、その頂点に立つ“裏巴”の跡継ぎたちが逃げ出した。その事実を嗅ぎつけた悪党どもが執拗に彼らをつけ狙う。はたして、三兄弟を待つのは生か死か……!?
みよりのもり
あらすじ
母に捨てられた少女が預けられた先は、不思議な精霊たちが住む森の中だった……!?森と少女と精霊たちを細緻に描くファンタジー。
にまるさんごうしつのじんこさん
あらすじ
203号室に住む尽子さんには、霊と話せるというフシギな特技(?)があって……!?大食い女王もスピリチュアルカウンセラーもビックリ!天然美少女・尽子さんの霊力・食欲・感動120%ストーリー!!
むげんきたん
あらすじ
失踪中の父親を探すためにロンドンにやってきた桜子。だが、霊視能力を持つ彼女を待ち受けていたのは、美青年と驚愕の事実……!?巫女と鬼と人狼の奇妙な3人が真実を探す、愛と幻の物語!!
でぃあほーむず
あらすじ
宿敵モリアーティ教授とともに死んだと思われた名探偵ホームズ。しかし彼は生きていた……人形に魂を宿して!?傑作ヴィクトリアン・コメディ!ベイカー街シークレット・ストーリー!
えるうみをまもるもの
あらすじ
遥かなる時空に渡り、海を守り続けてきたエル。人の運命に関わることのできぬ悲しい宿命を背負いながらも、大いなる愛で人に対し、迷える者を希望の道へと導いてゆく…。
とうせいしらなみかたぎ
あらすじ
時は昭和23年。焼跡残る東京に眼力確かな美術品泥棒あり。名は吉田虎之助。お宝探して迷いこんだ山村で人形のように美しい少女・千越と出会う。彼女は村のために、山の神の使いである白狼に嫁入りするというが……!?
いのせんとげーむ
あらすじ
古代より連綿と続く「裏巴」。日本を陰から動かし、強大な権力を持ち続けてきた巴一族には、厳しい掟があった。現代、その本家の末裔である、左近・龍馬・亜姫の三兄弟が自由を求めて家出をしてしまう。“普通の人間として生きるため”に、目立たず、騒がずに過ごそうとする3人だったが……!?
しんまじしゃん
あらすじ
クールな天才マジシャン・葵昌吾が帰ってきた。難事件にも冴え渡る彼の名推理とマジックは前シリーズを凌駕する!!ヒット作「アドニスの憂鬱な日々」の人気キャラ、アドニスと昴も登場し、殺人事件に立ち向かう!!
ふしぎどうしでんはっけのそら
あらすじ
ちょっぴり不思議な中国怪異譚!!三国時代の中国に実在した天才占い師・管公明と、彼の親友で希代の色男・紀玄龍が、都に現れた怪異や皇帝を襲った謎の異変など、奇怪な事件の数々を華麗に解決!!
ちょうかるらまう
あらすじ
あの姉妹、38代目迦楼羅神教・教主扇舞子と翔子が熊野のに乗り込む!!人気バンドのコンサートで、数千人が死傷する事件が発生。人類の“大浄化”を狙うナゾの一団の暗躍に、扇姉妹と近江は立ち向かうが……!?
何をやっても、それなりに上手くできてしまうひとっていると思います。そう、たとえば、誰とでもで卒なくコミュニケーションをとることができたり、あるいは、そう、なんとなく漫画を描こうと思ったら、それらしいものが描けてしまったり。そういうふうに描かれた漫画には、それぞれに素晴らしいものがあったり、大したことのないものがあったりすることでしょう。それすなわち、世にあるほとんどの漫画のことです。なにか情熱のようなものがあるにせよ、ないにせよ、描けてしまえなければ漫画家にはなれませんからね。 そういうふうに描かれてしまった漫画のなかに、極稀に、なんだか異質なものの紛れ込んでいることがあります。そう、たとえば、小田ひで次の漫画とか。こういう言い方をするのは個人的にはあまり好ましくないんですけども、こう言うほかはなさそうなので、仕方なく漏らしてしまうと、わからないひとには多分一生かかってもわからないと思います。でも、わかるひとには1ページ目ですぐにわかってしまう。 吃音ってあるじゃないですか。口から上手く言葉を発せられないやつ。あれみたいなものなんです。ふつうになんとなく言葉を発せられるひとには、どうしてそこで吃ってしまうのか想像することもできないと思うんです。これはあくまでも比喩なので、もうすこし膨らませてみましょう。心の吃音というのもあると思います。表向きには平然を装っていても、心のなかでは何か釈然としないものがあって、ほとんどのひとには気づかれないけれど、気づいてしまうひとが極稀にいるといったような。 もう少し具体的に、小説の吃音という例を出してみましょう。学校の授業でも何でもいいです、小説を書く機会があったとしましょう。きっと、ほとんどのひとは、面白いか、面白くないかは別にして、それなりのものを書けてしまうと思うんです。ところが、極稀に、異質なものが紛れ込んでいる。ひとえに小説を書くといっても、まず人称をどうするか、という問題があります。私にするのか、僕にするのか、俺にするのか、彼にするのか、小林にするのか、Kにするのか、君にするのか、あなたにするのか、まあ、とにかく無数の選択肢があります。ほとんどのひとが、私が小林くんのことを好きになったのは~、とか、ある朝、小林が不可解な夢から目覚めると~、とか、何の躊躇いもなく語りを始めるのに対して、極稀に、そんな人称からしてすでに躓いているような異質な小説があります。書くうえでは人称はどうしても必要になってきますから、それらしく書かれてはいるものの、読むひとが読めば、その人称に吃りの生じているのがわかってしまう、そんな小説があるんです。 小説に吃音があるのなら、もちろん漫画にだって吃音はあります。そう、たとえば、小田ひで次の漫画は吃音のオンパレードと言ってもいいかもしれません。吃りながらも、どうにか粘り強く描いていこうとする姿勢がコマの端々に感じられるんです。そして、言わずもがな、ここに描かれるミヨリもまた吃音のひとですよね。どこへいても、なにをやっても、なにかこう、釈然としない。でも、それでも、どうにかやっていこうとする。だからこそ、そんなミヨリが何かを決意して行動に移すとき、携帯を川に落とすときでも、拳銃をぶっ放すときでも、私は魔女の孫よとしょうもない嘘をつくときでも、死ねえーーいとボールを投げるときでも、そんな時々に圧倒的なパワーを感じるんです。 わたしは、わたし自身が吃音のひとだからなのかもしれませんが、『ミヨリの森』のような吃音の漫画がとても好きです。 P.S. 作中にでてくる固有名詞の、黒田と大介は、やっぱり黒田硫黄と五十嵐大介のことなのでしょうか。