草野洋は証券会社を落ちこぼれ、自殺しようとしていたところをホステスのあざみに助けられる。洋を青二才とのたまうあざみ。玉の輿を狙う彼女は議員先生にべったりだが、はたして―― かわいくない女。いじっぱりな女。そんな彼女等の生きづらい日常を描く、ホロ苦系の短編集。
子供服のデザイナー森本加奈、クラブのシャンソン歌手中山衿子、フリーライターの佐藤碧。高校の同窓会で集まった男なしの女三人で集まった「失恋同盟」この同盟にはなんだか波乱が起きそうな予感!?
昭和初期、若くして女郎屋に売られてしまったお小夜は「わた雪」という名前で身売りをしていた。ある時、客として来た青年・惣介と出会い、段々彼に惹かれていく…。
彼女の奇妙な同居人は、ふたまたシッポのバケ猫さん。人語を話し、舌や首が伸びたり、瞬間移動したり、妖怪も呼べば、除霊もする。幽体離脱もお手のもの。味にはうるさく、そこそこグルメ。こんなにコワ~いバケモンだけど、同居人(てゆうか飼い主?)には頭が全く上がらない。おイタをすれば、妖怪よりも怖ろしいお仕置きが待っている…? ちょっと怖くてかなり楽しい、バケ猫同居ギャグ4コマ。
周りはカップルばかり… 大学の学生課で働く梨恵はため息ばかりついていた。そこへ家庭教師の仕事を頼まれ気軽に引き受けたところ、「センセ男いるの?」―…大人をからかってくる年下の男の子に教える事に! 他5編を含む短編集。
おばあちゃんと娘と娘の夫と子供。一見は仲のよい家族であったが、おばあちゃんにある予兆が…。ある日郵便局へ行こうとしたおばあちゃんは事故に遭ってしまい、そのきっかけで認知症になってしまった。壊れていく家族、また幸せな生活ができるのだろうか…。他4作品読み切り収録。
知りたいような… でも知るのが怖いような… 不思議世界へようこそ。ここに描かれているのはすべて事実です。霊能者たちが語る、究極のリアル・ホラーエッセイコミック
英会話スクールに通う内山美鈴は生粋の日本人コテコテのジャパニーズ。教室に通い始めて3ヶ月、貧乏人は自分だけという居心地最悪。でも教えてくれる先生目当てで入ったからやめられない!!せつな系ラブストーリー
高波に襲われる夢。押し寄せられる前に私は家へ逃げるしかない…。娘が3つになった時、学生時代の友人の住むマンションへ連れて行った。暇になった娘は外へ遊びに行ってエレベーターに閉じ込められてしまう。12歳になった娘は当時の夢を語る。娘はエレベーターの中で高波に襲われる夢を見ていたのだという。そして…。
思春期をむかえる少女の心のゆらぎ、母親のとまどい。幼い子を性の現場へ突き出したくなく、ぼかして説明していたものの、年が来ればそういう物を目に触れる時がくる。子育てによって得た物、失った物、親子の情景、家族の情景を温かな眼でみつめて描きだす作品集。
家のために愛してもいない男と結婚させられそうになる聖華。幼い頃産みの母親からも裏切られた悲しい過去を持つ聖華。そして真剣に愛した恋人も父親の取引に応じて去っていくかに見えたが…
すぐれた画人であるがゆえに自ら描く絵の情人に瞳を入れることができなかった女流画家の絵に秘めた想いとは…!? 伯爵・百目恭市朗と異人の医者・オカルトマニア魔悪衆円舞の明治ロマンホラーシリーズ短編集
きっかけはぎっくり腰を治すため。引っ込みが付かなくなったのは“三国バカヤロウ”に「女は足手まとい」呼ばわりされて。二十歳の平凡な銀行員だった尾上由は友人に誘われるがまま、レース目的の本格的なサイクリングクラブに入会してしまう。乗り気ではなかった由も、先輩の三国たちの活き活きとした表情に感化され、すぐにサイクリング競技にのめり込んで行くのだった。そしてとある出会いがきっかけとなり、由は五輪出場までをも目指して走り出していくこととなり…!?
赤い糸の伝説を信じては裏切られ続けてきたノッコ。人数合わせで嫌々参加した合コンで、同じく人数合わせで呼ばれた銀次に声をかけられた。なんとなく接近してゆく二人だけれど…。悲しみを乗り越え、強く生きるノッコの恋を描いた『TOY BOX』他、表題作一編収録。
飲み会で酔いつぶれて目覚めると、見知らぬ部屋のベッドで裸で寝ていた。2つ上の根津桃子の部屋らしい。彼女は教授や外国人なんかと一緒にいる姿が頻繁に目撃されていて、誰とでも寝るって噂から、陰で“桃色鼠”なんて呼ばれている。彼女と寝たのか寝ていないのかは思い出せないが、恋人の節子には別れを告げられてしまった。しかし、俺の心はむしろ節子の重圧から解放され、次第に根津桃子に興味を持って行き…。表題作ほか一編収録。
ニューヨーク。ほんの一握りの栄光と、数え切れないほどの夢と挫折が渦巻く街。元ダンサーのレオンもこの街にとりつかれた一人。レオンは夢を諦め、それでもこの街を離れる事が出来ず、煮え切らない想いでジゴロ生活を送っていた。そんなある時、レオンは一人の少女と運命的な出会いを果たす。ニューヨークの喧騒の中で、そこだけ透き通った空気が広がったかのような澄み切った笑顔…。たまらず逃げ出したレオンだったが、彼女はルームメイトの妹で…。
ある日、ジャーナリストくずれのフリーライター・五堂廉のもとに、見知らぬ美女が婚約者を名乗って押しかけてきた。結婚なんてゴメンだし、だいいち全く身に覚えが無い。やむを得ず美女を部屋に残して部屋を出る。しかし彼女の正体は間もなく判明した。彼女は人気デザイナー・叶ヒロユキと婚約発表したトップモデルの楡崎亜衣梨だったのだ。ワケが解らないが特ダネだ! 慌てて部屋に戻る廉。しかし亜衣梨の姿は既に無く、代わりに怪しい男が家捜ししていて…。
製薬会社の令嬢・緋沙子は翻訳家の貢と結婚した。二人の家には11匹の猫がいる。全部貢がどこからか拾ってきた猫だ。しかし夫は仕事を理由にたまにしか家に帰らず、職場では浮気をしている気配もある。一人家に取り残されて、緋沙子は猫達を疎ましく感じるようになっていた。そんな猫達の中に、ニャアニャア鳴けず、人にもなつかず、猫達の輪にも入れず、いつも一匹きりで爪を立てているハスキーという猫がいて…。和田育子の短編コミック集。