怪奇・ミステリーマンガの感想・レビュー3336件<<4849505152>>妖怪達から学ぶ人間の為の社会派漫画ようきなやつら 岡田索雲かしこweb掲載時にも読んでいましたが、単行本でまとめて読むとまた違う印象になるなと思いました。岡田索雲さんってギャグも面白いけど、社会派な一面もあるんですね。性加害や人種差別などの問題も茶化すことなく真面目に捉えてるんだけど、漫画としての面白みは損なわれてなくてすごい。そのさじ加減ってすごく難しいと思うんですが、あとがきを読むとその点については考え抜いて描かれているそうで、お人柄にも好感を持ちました。 web未掲載の短編「ようきなやつら」は精神病院が舞台なんですけど、背景にひっそりとサトリくんのお見舞いに先生がとらやの紙袋を持ってやって来てる描写があるのを見つけました。サトリくん早くそいつから逃げて…「先生のやさしい殺し方」感想先生のやさしい殺し方 反転邪郎 反転シャロウニーナ個人的な趣味で読み続けている作品。「殺る」か「殺られる」か…といいつつ、実はイチャイチャしてる漫画が大好物なので(笑)。得体の知れないクトゥルー的恐怖譚千九人童子ノ件 羽生生純名無し単刊完結という軽い理由で読んでみたら、思ったよりも重い話だった!!! ジャンルで言うと一応ホラーなのかな? 打ち切り食らった漫画家の搬入機材(原文ママ、はんにゅうきざい、と読)は 山奥にある実家に都落ちするも居場所がなく、部屋が弟の子供に占領さ れるばかりか幼い頃のオモチャを破壊されたり、客間に寝かされたりと雑な扱い を受ける心すり減る序盤、 このへんの共感性羞恥ヤバかった。 のですが、ある小学生の少女と出会います。 なんでも、自分が「千九人童子」なる怨霊の生贄にされてしまうと 恐れているようで・・。 血塗られた故郷の歴史、消えない過去の罪、メタフィクション、地獄のような人間関係のしんどさの果てに何が待ち構えているのかは読んでのお楽しみってことで(遠い目) ホラーだけじゃなく羽生生先生特有のすっとぼけたギャグが多少挟まれたりもするので、ホラー系苦手だよって人でも抵抗なく読める......かもしれない。「まいまいまいごえん」感想まいまいまいごえん 鍋谷やかん 株式会社サンリオニーナえっ?サンリオ原作監修で合ってます?…何やらデスゲーム的な話が始まったんだけど!しかも園児たち相手に…やりおったな(笑) 「怖習」感想怖習 茸谷きの子ニーナホラー短編集。読んでて普通に怖かった!最近モノがよく落ちる話や、友引の葬式の話が好き。「過去が殺しにやって来る」感想過去が殺しにやって来る 小池ノクトホラー短編集 小池ノクトニーナホラー短編集だが半分以上のページにひとつのエピソードが描かれている。個人的には最後の方に載っている「エキドナの娘」「醜田」の話が短いけど好き!「ひとりかごめ」感想ひとりかごめ 雨がっぱ少女群ニーナホラー漫画とギャグ漫画…対極にいるようで実は紙一重だったりする(笑)この短編集がまさにそんな感じで境界線スレスレを絶妙に描いていて面白かった!表題作「ひとりかごめ」や「夢うつつ」みたいなオチが個人的に好き! かなり好きな狂い方です #1巻応援ときめきのいけにえ うぐいす祥子nyae※ネタバレを含むクチコミです。「ときめきのいけにえ」感想ときめきのいけにえ うぐいす祥子ニーナまともな人がほぼ出てこないし、出血多めのイカれた漫画なのに、ちゃんとラブコメしてるの逆にスゴくない?(…褒めてます) ヒロインの想い人がかなり天然なのも良き!人は古物に夢を見る瑠璃宮夢幻古物店 砂原真琴 逢坂八代名無しなんとなく読んでみました。 想像通りの不思議で惑わされる感じ、いいですね…。 曰く付きの鏡に翻弄される姉妹、昔の大事だった人の幻が見える眼鏡。 どれも人には制御できなくなってしまうようなもの。 こういう不思議系の漫画たまに読みたくなります。 ハッピーエンドとは限らない話のオチの付け方も好きです。 「片恋スクリーム」感想片恋スクリーム 四位晴果starstarstarstarstar_borderニーナメイン2人がいい感じにブッ壊れていて、いっそ清々しい!ヒロインが大好きな先輩の為に、これでもかというほど体を張って暴走します(笑)「ROUTE END」感想ROUTE END 中川海二ニーナ読みごたえのあるサイコサスペンスだった。特殊清掃業に勤める春野はある連続猟奇殺人に巻き込まれていく。話がどう決着するのか最後まで読めずハラハラしながら読んだ。「山羊座の友人」感想山羊座の友人 乙一 ミヨカワ将ニーナ乙一さんが好きで手に取った一冊は、やはり良作だった。イジメや殺人が物語の軸にはなっているが重くなりすぎず、けれど決して軽くはない。ヒリヒリしていて、でも優しくて少し苦さを感じる青春ストーリーだった。 元受刑者11人を極秘に受け入れた町羊の木 いがらしみきお 山上たつひこstarstarstarstarstarかしこ元受刑者11人の社会復帰の支援と地域復興を目的として、高齢化と人口減少が進んだ町が受け入れを決めましたが、このことを知っているのは市長と旧知の友人の計3人だけという極秘プロジェクトだったのです…! 1巻に収録されてる山上たつひこ先生といがらしみきお先生の対談で、山上先生のおっしゃった「元受刑者と市民の生理、皮膚感覚とのせめぎ合い」についての部分と、いがらし先生がより興味を持たれた「幸福のDNAと不幸のDNAの話」の両方が作品を読み解く上での大事なポイントになってると思いました。 元受刑者も中々の凶悪犯揃いなのですが、最後に教育委員長が起こした事件はびっくりしましたね。善良な人だと思ってたから尚更ドン引きしました。でも炎上したトラックが海に落ちたのを目撃したイジメられっ子が「生きてたらこんなすごいものが見られるんだ」と感動していたのには笑いました。カヤちゃんはコワくないの感想 #推しを3行で推す #1巻応援カヤちゃんはコワくない 百合太郎nyae※ネタバレを含むクチコミです。「戸村助教授のアソビ」感想戸村助教授のアソビ 富田童子 都伊カオルニーナ何だろう、このクセになる感じは。一話目、ニ話目は「へぇ~成る程な~」と割りと冷静に読み進めていたのだが…徐々にこのクセ強の世界観にハマってしまったわ(笑) 免許合宿の思い出39歳の免許合宿 - ストーリーは自分(てめぇ)で創れ - ごめたん六文銭自分も、免許は合宿でとった口なので、タイトルから懐かしくて読んじゃいました。 またgroup_inou のファンだったので、imai氏が出ているということも動機の1つです。 免許合宿・・・経験したことある人ならわかると思いますが、異様な空気なんです。 まず、その話をさせてください。 自分は安いだけが取り柄の田舎の某県に1人で行ったのですが、なかなかのカオスでした。 まずそこにいる層が、今まで出会ったことがない人種ばかり。 特に自分はタイミングがアレだったからか、ヤンキーみたいなイカついヤバげな人達と、リストラされたのかわからないが大型免許(バスとかトラックとか)をとりにきたおじ様方、加えて、冬にいったので、ちょうど卒業間近の高校生もとりにきてたから、基本この3属性でごった返していた。 ヤンキーと初老と高校生。 そんで察しの良い方なら想像できると思いますが、そのヤンキーが女子高生に手を出したり何やりして、とにかく騒がしい。 でもね、まぁ、これは最低限わかる。 青春っぽいし。ヤンキーもいうて20代?くらいだし。 ビビったのは初老も女子高生に手を出していて、これにはさすがに白目むいた。 初老というか、もうジジイだ。 ジジイの冷水である。 そんなわけのわからん、人材交流が行われている中で、どこにも属せないパッとしない学生1人の自分が気まずい思いをしながら過ごしたのが私の免許合宿だ。 (余談だが、合宿中に学生証を1度落としてしまい、自分が東京からきたことが田舎特有の情報網で知れ渡って、女子高生たちの注目を浴び(ド田舎なので東京が珍しいから)、結果ヤンキーに無駄に絡まれたのは、また別のお話。) 前置きが長くなったが、免許合宿とはこういうところである。 本作もそんな教習所という、多種多様な人種が集う異様な空間を生々しく描いていて個人的に共感しかなかった。 特に、教官のよくわからない威圧的な態度とか、教え方のクセとか、あーあるあると思ってしまった。 どこもそうなのだろうか。 それとも教習所という多様な人間が受けにくる環境に存在し続けると、性格もああなってしまうのだろうか。 そんなことを考えてしまった。 今まで経験したことない人と環境だっただけに、何年経っても、不思議と鮮明に覚えている。 本作を読んで、懐かしさとともに、もう2度行きたくないと思いを馳せるのであった。 田舎の免許合宿いったことある人なら、わかるネタが多い作品だと思います。 行ったことない人、こういう場所なのって知りたい方は読んで損はないと思います。概ねこういう場所だと思います。 しかし、imai氏の仮免と卒検の結果がアレ(詳細は本編で!)で、それもたまげました。 「シリアルキラーランド」感想シリアルキラーランド 小池ノクトニーナ最初は単純な復讐劇かと思いきや…黒い手紙が届いて中身を見てしまった辺りから、どんどん話がぶっ飛んだ方向へ突き進む。イカれた奴がどんどん出てくるし、もうこの先の展開まったく想像もつかんわ!……でも面白い。「ヤマト編」の感想です!火の鳥 手塚治虫starstarstarstarstar酒チャビン黎明編に引き続き、ヤマト編を読みました。 時代としては手塚治虫公式サイトによると、4世紀頃とのこと。物語としては、ヤマトタケルインスパイア(オリジナルの方を知らないのでどれくらい下敷きになってるのかわわかりませんが)です。 黎明編の最後で崖を登って旅立ったタケルが出てくるのですが、それが80年前とのことなので、前作は3世紀の設定ですかね。黎明編には卑弥呼が出てきて、卑弥呼は242〜248年ころ没とのことなので、大体そんな感じかもしれません。 黎明編のタケルが外界に出て作った国の名が「クマソ」なのですが、これはタケルのお母さんが生まれ育った国の名と同じで、黎明編で滅ぼされてしまっているのですが、同じ名前をつけているところがすごくジーンときました。 長さ自体は結構短く、1時間もあれば読み終わってしまうのですが、体感としてはかなり内容が濃く、読み終わった後の充実感がありました。 印象に残った一コマは、オグナがかなりサイケデリックな背景の中、火の鳥に笛を聞かせているシーンです。P-FUNK系の曲調だったのでしょうか。 作品のメッセージ自体は「生きる幸せとは」といったかなり壮大なものですが、作風がかなり砕けており、すごくわかりやすく読みやすいので、お子様にも安心してオススメすることができると思います。 次回は、作中の時系列で読み進めるということだと、「太陽編」の半分くらいが7世紀なのですが、もう半分が21世紀なので、前編8世紀頃の「鳳凰編」とどちらに進むか迷います・・ 「黎明編」の感想です!火の鳥 手塚治虫starstarstarstarstar酒チャビンhttps://manba.co.jp/free_spaces/39031?page=1 こちらで火の鳥が話題になっていたので、何度目かの再読を始めました。 読む順番については、今回は作品中の年代順(発表順ではなく)で読んでいこうと思います! まずは黎明編を読みました! まずはなんと言ってもストーリーが最高にいいですね!どこがというより、単純におはなしとして面白い!色々な意見があるとは思いますが、僕は何よりも「おはなしが面白い」ことを求めてマンガを読んでいるので、やっぱり何度も読んでしまいますね。 絵に関しては、特にめちゃ精緻な描き込みがされてるとかではないですが、所々で出てくるページ内で左右のコマ割りをせずに4コマみたいな感じで見せるところや、大きいコマを使ったりや、なんか眩しい感じであんまりよく見えない感じでの描写とか(上手く説明できないんですが、わかりますかね・・・)、現代の作家さんでもやってないような斬新な見せ方がすごく効果的で、ストーリーの面白さも相まってグイグイ惹きつけられます! (全然マンガの技法や絵の技術などについて詳しくはないのですが、素人意見で失礼しました・・) ちなみに一番印象に残ったシーンは、ナギが猿田彦の鼻をチューチューするシーンです! これは「こういうジャンルが好きな方にオススメ!」とか「〇〇が好きな方にオススメ!」とかではなく、読んだことがない方全員に自信を持ってもってオススメすることができるので、読んだことのない方はぜひ試し読みからでも読んでみてください!Z世代の方でも全然面白いと思います!!!「終末の貞子さん」感想終末の貞子さん 夏見こまニーナ「貞子」というビッグネーム(笑)につられて思わず購入。それにしてもこの貞子さん妙に可愛いな。うんうん、こういう貞子もありだわ…と、ホッコリ読み終えて、よく見たら【監修・鈴木光司】の文字がっ!これが一番の衝撃でした(笑)過去に戻ってしまう病気。めぐる未来 辻やもりPom 続きが気になって仕方がない。 予想以上に、面白かったなぁ。 ごく普通の夫婦。 でも感情が爆発することで過去に戻ってしまう病気を持つ未来(夫)がめぐる(妻)を殺した犯人を過去に遡ることで突き止めていく話です。 2巻で犯人の顔分かるけど、まだまだ怪しい人まだいるしなぁとか、新しい人出てきそうとか、考察するのが楽しい。 妻が殺された日を通り越したことで、これから話が進んでいきそうなので先を楽しみにしたいと思う。 やっぱり評判通り怖かったSink いがらしみきおかしこバスケ部のエースで勉強もよくできる自慢の息子。しかしガールフレンドのストーカーから刺されたことがきっかけで何かがおかしくなっていく…サスペンスホラーです。いわゆる「狐憑き」って今で言うと精神的な病気だったんじゃないかってよく聞きますが『Sink』は逆で、世の中で起きる事件や事故は全て「彼ら」が原因だという話です。読み終わった直後はあんまり怖くなかったな〜と思ったんですが、なんて感想書こうかなと考えていて「彼ら」には血筋が関係するという点に気づいた途端にジワジワと怖くなってきました。血筋って逃れられないじゃんね…。ばーちゃんの東北訛りがホラー感を増し増しにさせてました。「ババンババンバンバンパイア」感想ババンババンバンバンパイア 奥嶋ひろまさニーナいやいやいや!色々ぶっ飛んだシチュエーションすぎていっそ清々しい気分になる(笑)。しかも蘭丸の超絶イケメンっぷりはヤバいから!<<4849505152>>
web掲載時にも読んでいましたが、単行本でまとめて読むとまた違う印象になるなと思いました。岡田索雲さんってギャグも面白いけど、社会派な一面もあるんですね。性加害や人種差別などの問題も茶化すことなく真面目に捉えてるんだけど、漫画としての面白みは損なわれてなくてすごい。そのさじ加減ってすごく難しいと思うんですが、あとがきを読むとその点については考え抜いて描かれているそうで、お人柄にも好感を持ちました。 web未掲載の短編「ようきなやつら」は精神病院が舞台なんですけど、背景にひっそりとサトリくんのお見舞いに先生がとらやの紙袋を持ってやって来てる描写があるのを見つけました。サトリくん早くそいつから逃げて…