39歳の免許合宿 - ストーリーは自分(てめぇ)で創れ -

免許合宿の思い出

39歳の免許合宿 - ストーリーは自分(てめぇ)で創れ - ごめたん
六文銭
六文銭

自分も、免許は合宿でとった口なので、タイトルから懐かしくて読んじゃいました。 またgroup_inou のファンだったので、imai氏が出ているということも動機の1つです。 免許合宿・・・経験したことある人ならわかると思いますが、異様な空気なんです。 まず、その話をさせてください。 自分は安いだけが取り柄の田舎の某県に1人で行ったのですが、なかなかのカオスでした。 まずそこにいる層が、今まで出会ったことがない人種ばかり。 特に自分はタイミングがアレだったからか、ヤンキーみたいなイカついヤバげな人達と、リストラされたのかわからないが大型免許(バスとかトラックとか)をとりにきたおじ様方、加えて、冬にいったので、ちょうど卒業間近の高校生もとりにきてたから、基本この3属性でごった返していた。 ヤンキーと初老と高校生。 そんで察しの良い方なら想像できると思いますが、そのヤンキーが女子高生に手を出したり何やりして、とにかく騒がしい。 でもね、まぁ、これは最低限わかる。 青春っぽいし。ヤンキーもいうて20代?くらいだし。 ビビったのは初老も女子高生に手を出していて、これにはさすがに白目むいた。 初老というか、もうジジイだ。 ジジイの冷水である。 そんなわけのわからん、人材交流が行われている中で、どこにも属せないパッとしない学生1人の自分が気まずい思いをしながら過ごしたのが私の免許合宿だ。 (余談だが、合宿中に学生証を1度落としてしまい、自分が東京からきたことが田舎特有の情報網で知れ渡って、女子高生たちの注目を浴び(ド田舎なので東京が珍しいから)、結果ヤンキーに無駄に絡まれたのは、また別のお話。) 前置きが長くなったが、免許合宿とはこういうところである。 本作もそんな教習所という、多種多様な人種が集う異様な空間を生々しく描いていて個人的に共感しかなかった。 特に、教官のよくわからない威圧的な態度とか、教え方のクセとか、あーあるあると思ってしまった。 どこもそうなのだろうか。 それとも教習所という多様な人間が受けにくる環境に存在し続けると、性格もああなってしまうのだろうか。 そんなことを考えてしまった。 今まで経験したことない人と環境だっただけに、何年経っても、不思議と鮮明に覚えている。 本作を読んで、懐かしさとともに、もう2度行きたくないと思いを馳せるのであった。 田舎の免許合宿いったことある人なら、わかるネタが多い作品だと思います。 行ったことない人、こういう場所なのって知りたい方は読んで損はないと思います。概ねこういう場所だと思います。 しかし、imai氏の仮免と卒検の結果がアレ(詳細は本編で!)で、それもたまげました。

火の鳥

「ヤマト編」の感想です!

火の鳥 手塚治虫
酒チャビン
酒チャビン

黎明編に引き続き、ヤマト編を読みました。 時代としては手塚治虫公式サイトによると、4世紀頃とのこと。物語としては、ヤマトタケルインスパイア(オリジナルの方を知らないのでどれくらい下敷きになってるのかわわかりませんが)です。 黎明編の最後で崖を登って旅立ったタケルが出てくるのですが、それが80年前とのことなので、前作は3世紀の設定ですかね。黎明編には卑弥呼が出てきて、卑弥呼は242〜248年ころ没とのことなので、大体そんな感じかもしれません。 黎明編のタケルが外界に出て作った国の名が「クマソ」なのですが、これはタケルのお母さんが生まれ育った国の名と同じで、黎明編で滅ぼされてしまっているのですが、同じ名前をつけているところがすごくジーンときました。 長さ自体は結構短く、1時間もあれば読み終わってしまうのですが、体感としてはかなり内容が濃く、読み終わった後の充実感がありました。 印象に残った一コマは、オグナがかなりサイケデリックな背景の中、火の鳥に笛を聞かせているシーンです。P-FUNK系の曲調だったのでしょうか。 作品のメッセージ自体は「生きる幸せとは」といったかなり壮大なものですが、作風がかなり砕けており、すごくわかりやすく読みやすいので、お子様にも安心してオススメすることができると思います。 次回は、作中の時系列で読み進めるということだと、「太陽編」の半分くらいが7世紀なのですが、もう半分が21世紀なので、前編8世紀頃の「鳳凰編」とどちらに進むか迷います・・

火の鳥

「黎明編」の感想です!

火の鳥 手塚治虫
酒チャビン
酒チャビン

https://manba.co.jp/free_spaces/39031?page=1 こちらで火の鳥が話題になっていたので、何度目かの再読を始めました。 読む順番については、今回は作品中の年代順(発表順ではなく)で読んでいこうと思います! まずは黎明編を読みました! まずはなんと言ってもストーリーが最高にいいですね!どこがというより、単純におはなしとして面白い!色々な意見があるとは思いますが、僕は何よりも「おはなしが面白い」ことを求めてマンガを読んでいるので、やっぱり何度も読んでしまいますね。 絵に関しては、特にめちゃ精緻な描き込みがされてるとかではないですが、所々で出てくるページ内で左右のコマ割りをせずに4コマみたいな感じで見せるところや、大きいコマを使ったりや、なんか眩しい感じであんまりよく見えない感じでの描写とか(上手く説明できないんですが、わかりますかね・・・)、現代の作家さんでもやってないような斬新な見せ方がすごく効果的で、ストーリーの面白さも相まってグイグイ惹きつけられます! (全然マンガの技法や絵の技術などについて詳しくはないのですが、素人意見で失礼しました・・) ちなみに一番印象に残ったシーンは、ナギが猿田彦の鼻をチューチューするシーンです! これは「こういうジャンルが好きな方にオススメ!」とか「〇〇が好きな方にオススメ!」とかではなく、読んだことがない方全員に自信を持ってもってオススメすることができるので、読んだことのない方はぜひ試し読みからでも読んでみてください!Z世代の方でも全然面白いと思います!!!