怪奇・ミステリーマンガの感想・レビュー3336件<<2021222324>>こんな夢を見た夢十夜 夏目漱石 近藤ようこひさぴよ「こんな夢を見た」で、有名な夏目漱石の『夢十夜』を漫画化した一冊。怖ろしくも幻想的な10編の夢の物語には、怪談のような少し怖いものもあれば、現実世界と歴史が入り混ざったような話、宗教性の強い話などバラエティに富んでいる。どの話にも近藤ようこ先生の筆致がドンピシャで合っていて素晴らしい。まるで白昼夢のような表現がずっと続くが、あまり意味は深く考えず感じるままに読むのが良いと思う。前半デスゲーム系、後半SFダーウィンズゲーム FLIPFLOPsstarstarstarstarstar_border宮っしぃ異能力を駆使するデスゲームに巻き込まれた主人公は、仲間とともに異能力を駆使して色々な敵と戦い、ゲームの謎を解いていく、巻き込まれ型のデスゲームが最初 後半はゲームと世界の謎など、SF要素が強くなって、異能力バトルデスゲームから、SF要素満載になっていく 個人的には前半の内容も好きだったが、長期連載と考えると後半の方が好み あとヒロインめちゃ可愛い、怖いけど キャラ映えもするし、バトル物盛り盛りだしと、色々な要素盛りだくさんな感じだが、長期連載するだけある作品かなぁと 個人的には結構好みに刺さる内容だったので高評価ですとうとう読み始めてしまったシバタリアン イワムロカツヤstarstarstarstarstar野愛ジャンプラのアプリを立ち上げると埋まってるシバタの絵が表示されてビビるというのを何度か繰り返し、もういい加減に読んでみるかと思ったのが間違いでした。 いや、面白いから間違いじゃないけど……怖すぎる。 1話で終わってもいいくらい怖いし気持ち悪いのに毎話毎話怖さ気持ち悪さ面白さを更新してくるのどういうことなんでしょう。 ギャグ要素もあるしシバタの顔も可愛げがあるんだけど全部がいい様に作用して怖いから素晴らしい。 これは目が離せない作品に出会ってしまいました……。教師いじめを不登校生徒が復讐夜嵐にわらう 筒井いつき名無し※ネタバレを含むクチコミです。 家庭というのはいろいろあるけれど家族、辞めてもいいですか? 魚田コットンstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ普通ってなんだろう。 自分の家しか知らなければ、それが普通だと思うもの。 テレビで出てくる家は、テレビだから。 と思いはするけど、ここまでではない。 時代が時代というレベルではない。 冒頭から混乱するレベルで「いや、おかしいでしょ?!」が渦巻いてしまった。 でも、そういう家で育つと、そういうものかなと思ってしまうらしい。 筆者視点のみなので、両親どころか、実兄や実姉についてわからないことが多いけど、年が離れていた姉兄はさらに思うことがあったのかもしれない。 冒頭からネグレクト家庭の話かと思えば、そんなシンプルな話ではなかった。 深堀りしたらまだ何冊もエッセイ漫画ができそうなくらい、複雑なご家庭。 読み終えてしみじみ思うのは、子どもの話や行いをバカにしないというのは、たしかに大事だなあということ。 気をつけよう。ゾンビ不死と罰 佐藤健太郎starstarstarstar_borderstar_bordermotomi思ったよりけっこうゾンビ漫画!ゾンビ好きにはオススメですね。ハラハラドキドキします。 主人公も訳アリでめちゃくちゃ気になるストーリーです。 グロい描写もあるので苦手な人にはお勧めできませんが、ゾンビ好きにはたまらないです。空気感染するゾンビです。ヤンデレホタルの嫁入り 橘オレコstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi※ネタバレを含むクチコミです。 ガンニバルが好きな人はハマると思う動物人間 岡田卓也starstarstarstarstarかしこ二宮正明が帯を描いていたので読みました!!ガンニバルみたいな刺激が強い漫画が好きな人は絶対にハマると思います。むしろこっちの方がグロいかも? 父親と幼い娘が森の中で怪我をして動けなくなっていたところを二足歩行で人語をしゃべり洋服を着たブタが助けてくれたところから物語が始まります。ほのぼのとした始まりから一気に方向性が変わる第1話はここ最近読んだ漫画の中でも完成度がむっちゃ高くてオススメです。第1話だけでも読んで欲しい!! でも一番びっくりしたのはこれを「愛しのアニマリア」と同じ作者さんが描いたってことですね…!夜神月って名前かっこよすぎません?DEATH NOTE モノクロ版 小畑健 大場つぐみstarstarstarstarstar_borderママ子突然落ちてきたデスノート。自分で書いた死因で人が死ぬ。頭脳明晰な上に肝が据わっている夜神月は5日で大量の制裁を加えてしまう。現実で考えると恐ろしくも素晴らしいノートと捉えがちだがどちらともいえないところ。主人公の絵が綺麗。映画も見ましたが配役はぴったりで再度漫画も読みたくなる内容です。今でも謎だらけのルートヴィヒ2世の最期。ルートヴィヒII世 氷栗優starstarstar_borderstar_borderstar_borderるるSisiとLudwig Ⅱ好きとしては読むでしょう、コレは。 やっぱり文章で読むよりもイラストがある方が分かりやすい。 最期どうまとめるのかと思ったらファンタジー入れてぼかしてた。 救いはあるのでしょうか #1巻応援クラゲの骨は青 追本兎来栄寿『花は口ほどにモノを言う』の追本さんの新作なら間違いなく面白いはずだという確信に近い期待を持って、楽しみに第一話を読みました。 そして、読み終えた後は第一話最後のセリフと同じ感情に陥りました。 不穏と不安と闇と絶望をじっくりコトコト煮込んで冷やして固めたものを、見目は良い薄く脆い何かしらで覆って取り繕った歪な料理のような。普通の物語であれば救済を担いそうなはずの存在が、名状し難き深淵へと繋がる道塗となっています。 以前から感情表現の巧さは光っていましたが、マンガという媒体における不穏さを煽る表現力もすこぶる高く、常に嫌な予感をもたらされます。その一方で毎話毎話の引きも非常に強く、ページを捲る手が止まらなくなる。そんな魔的な誘惑を感じる作品です。 言うまでもなく通常クラゲには骨はないわけですが、それを青いと表するタイトルは一体何を意味するのか。 ジェットコースターのような目眩く展開と、精神へのダウン追い打ち。色々な意味で目の離せない物語です。な、何この漫画…!シバタリアン イワムロカツヤ名無し表紙からしてインパクトありすぎます シバタ増殖 シバタ対主人公 ふつーの顔がたくさん増殖してるのが余計に気持ち悪い… 夢なのかなんなのか不思議な漫画すぎます。DEATH NOTEという名作DEATH NOTE カラー版 小畑健 大場つぐみいい漫画読み今読んでも名作に変わりない ジャンプの黒塗りの見開きページは今でも印象的すぎて覚えてる DEATH NOTE新作読み切りも面白かった 名前を書いたら死んでしまうノートという設定でキャラクターは生きてこの世界のどこかにいる人間がモデル だからどの時代でやっても漫画になる、気がする。 人間の死が軽く扱われすぎてていろんな意見があるかもしれないけれど、漫画のテーマはそこにはないので不快な印象を抱いたりはしない。 またこのくらい読み応えがある漫画が読みたい。 ゾン100アニメ化ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~ 麻生羽呂 高田康太郎名無しともりる 実年齢は23歳 演じるアキラは26歳 実年齢より年上 演じるなんてスゴい死人の声をきくがよいの感想 #推しを3行で推す死人の声をきくがよい ひよどり祥子starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 久しぶりに読み返したが最高だった。以前はホラーのギャグありマンガで読んでいたが今回は一巻の最後に後書きマンガにある「ラノベっぽいタイトルで女の子がいっぱいでるマンガ」で主人公の男の子が幼馴染の幽霊や女の子に囲まれたキャッキャウフフな内容とホラーマンガ家が描くとどうなるのかを意識して読んだらこの記事の楳図かずおに「ラブコメを描いてください」を描いてくださいといったら『わたしは真悟』を描いたというエピソードを思い出した https://manba.co.jp/manba_magazines/22572 ・特に好きなところは? 好きなところだらけだね。何回も読んでるが毎回同じところで笑う。あとちょこちょこ他の作家のホラーマンガなどに登場したキャラっぽいのが出てきたりするのもいい。特に好きなのはゴーストと式野かな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! こういうむちゃくちゃ面白いマンガはどんどん読みたいね シバタとは何者か。どこから来てどこへ行くのか。 #1巻応援シバタリアン イワムロカツヤ兎来栄寿第1話の衝撃度でいえば、2023年最大級でした。 1話を読み終えた誰しもが思ったであろうことは、「え、これ読み切りじゃないの? 続くの!?」ということではないでしょうか。 いじめられっ子と厭世的な少年の奇妙な友情から始まる本作は、骨子としてはいいお話にもなりそうなパーツが揃えられています。しかし、そこから始まるのは恐怖と驚愕のサスペンス。 「アルマゲドンはまた明日」や「みこととおろちと」などイワムロカツヤさんの過去の読切を読めば、良い感じのラブのコメりも混ぜつつそうした方向に進むこともできたはずなのですが、本作は非常に異質です。 ゾンビ映画の金字塔『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』のオマージュに溢れた1985年公開の『バタリアン』(原題『The Return of the Living Dead』。日本では1986年にあの『コマンドー』と同時上映)は、まさにホラーとコメディを掛け合わせたシュールなゾンビ映画で、本作の元ネタを感じさせます。「バタリアン」という言葉に掛けるために、シバタが選ばれ犠牲になったのでしょうか。もし世界線がズレていたらタバタリアンやエバタリアンになっていたかもしれませんね(『オバタリアン』だと別のマンガになってしまう)。 しかし、読み進めると「もしかしてこのためにタバタやエバタではなくシバタだったのか……?」という描写も出てきます。 ともあれ、1話を読んでも「これ、続くの……?」、2話を読んでも「これ、続くの……?」と衝撃に晒されながら読者を戸惑いの渦にグイグイと引き込み、「気付いたら『【推しの子】』を読むより早くこちらを読みに来ていた」という人も出るほど謎の中毒性すら生む魔力を持った作品です。 シバタとは一体全体何なのかという圧倒的な謎を巡る中で、極めてどうでもいいポイントに無駄なディティールがあるところも不思議な浮遊感を生んでいます。 普通じゃない作品の刺激やドキドキ感を味わいたい方にお薦めです。 余談ですが、連載時の「一糸乱れぬ、進撃の柴田…!」といった、担当編集もノリノリになっていることがうかがえるアオリ文も好きです。 変態 VS 変態!!マナブ【連載版】 楠本哲名無し※ネタバレを含むクチコミです。双子の絆が計画を成功に?!オッドスピン 菅野カランstarstarstarstarstarママ子詐欺師になりすませるとは思えない主人公。自分の親が詐欺師に騙されて復讐の為自分も詐欺師に。持ち主の分からない土地を他人に売りつける計画。姉妹で詐欺の計画に。電話による遠隔指示で事が進んでいく。お金持ちのご婦人との出会いで計画は成功するのか?なぜか見てしまい続きが気になる。秘密の続編を読んでみた!秘密 season 0 清水玲子名無しseason0だからといって過去編はほとんどないんですね。あらすじにはスピンオフ新シリーズと書いてありましたが、これは完全に秘密 -トップ・シークレット-の続編ですね。九州に転勤になった青木もこれまでと同じように薪さんと一緒に捜査をしてるので安心しました! 1巻は薪さんと鈴木の出会いの話で、薪さんの悲しい出自も明らかになっていました。死んだ人の脳が記憶していた映像を元に推理するMRI捜査というアイディアはもちろんですが、この漫画は犯人が抱えていた秘密にゾクッとさせられることが多いです。人間の心の闇は深いですね。 辛い描写ありイジメの時間 くにろうstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi※ネタバレを含むクチコミです。「ホタルの嫁入り」感想ホタルの嫁入り 橘オレコニーナ殺し屋(愛が重い)×伯爵令嬢(余命わずか)、という個人的にどストライクな二人による結婚のおはなし。見事にハマりました(笑)…それにしても、自分を殺そうとした相手に、ピンチを抜けだすための嘘とはいえプロポーズする令嬢、なかなか強かで良いな!また、この殺し屋の得体がしれないのに憎めないキャラもかなりツボ。これから二人の行く末をひっそりと見守っていきたい。ファラ夫の感想 #推しを3行で推すファラ夫 和田洋人マンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 宮崎駿の新作の話を見たので思い出した 連載中も読んでいたし単行本でも読んでいたが今回読み返したがやはりいい。和田洋人のギャグ漫画はどれも面白い。もっと色々読みたかったな ・特に好きなところは? 「ミヤザキ・ファラ夫」と言いたいが俺は50話をおす。部屋の中で独り言で話は進んでからのオチ。こういうのすごい好きだな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 個人的にはもっと続いて欲しかった面もあるがもうそれも叶わない・・・ 「ミヤザキ・ファラ夫」回がまだよめた https://comic-days.com/episode/10834108156630444596 カルト宗教に翻弄された人々を描くカリスマ 新堂冬樹 八潮路つとむ 西崎泰正六文銭カルト宗教である「神の郷」に家族がハマってしまい、その惨劇と洗脳からの復活、そして宗教の崩壊までを描いた作品。 「神の郷」の教祖・神郷宝仙とその餌食になった城山家族を中心に物語がすすむ感じ。 そして、1巻目では、その物語の軸となる教祖・神郷宝仙の過去の話なのですが・・・これがもう衝撃的すぎて、正直、この後の展開でも彼を完全な悪者としてみることができなかったです。 彼自身もまた母親がカルト宗教によって狂わされた人間の1人なわけで、母親に対する愛情の深さや家族を失った悲しみは憐れでもあり、心から憎めなかったんですよね。 この1巻の影響が強すぎて、2巻目以降「神郷宝仙」が、信者に対して行う数々の悪行に対しても、どこかしょうがないとか思ってしまう自分がいました。 自分がツライ思いをしたから、他人を不幸にしてもいいわけではないですけど、それほど1巻が私には衝撃でした。 母親の前で泣き叫ぶシーンは子を持つ親としては胸に刺さり、悪に染まってしまう気持ちもやむ無しとか思ってしまったんですね。 とまぁ、自分はそんな感想でしたが、全体通して飽きさせない展開が多く、最後の最後まで予測がつかない展開は圧巻でした。 4巻とサクッと読めるのも魅力で、アングラ作品が好きな人にはおすすめしたい作品です。 見える子ちゃんにななりたく。。見える子ちゃん 泉朝樹starstarstarstar_borderstar_borderママ子普通の人には見えない霊が見えてしまう見える子ちゃん。実際自分が見えていたら怖くてたまらないのだろう。外でも見える、自宅の洗面所、布団の中。そこまで見えてしまったら共に生きていくしかないと考えたら恐ろしい。けど続きが気になる。。。<<2021222324>>
「こんな夢を見た」で、有名な夏目漱石の『夢十夜』を漫画化した一冊。怖ろしくも幻想的な10編の夢の物語には、怪談のような少し怖いものもあれば、現実世界と歴史が入り混ざったような話、宗教性の強い話などバラエティに富んでいる。どの話にも近藤ようこ先生の筆致がドンピシャで合っていて素晴らしい。まるで白昼夢のような表現がずっと続くが、あまり意味は深く考えず感じるままに読むのが良いと思う。