エッセイマンガの感想・レビュー1011件<<2526272829>>全ての道は「おひ釣りさま」に通ずおひ釣りさま とうじたつや名無し上条星羅(カミジョウセイラ)は才色兼備の24歳独身OL。 趣味は釣り。それも徹底して一人での釣行に拘っている。 求道者レベルで釣りに打ちこみ楽しんでいる。 あらゆる物事が釣りを連想させ、釣行に走ってしまう。 しかしセイラさんは孤高の「おひ釣りさま」ではあるが、 けして単なる釣りバカとか釣りオタクではないと思うし、 そこが面白い。 実は釣り以外の趣味や娯楽にも精通していそうだと、 いや下手をすればそれぞれの趣味のマニアよりも 詳しいのではと、そう思わせるフシがチョイチョイあるのだ。 例えばナマズ釣りの面白さを、ミュージカル観劇で 感じる面白さと比較して例えたり、 釣りのアワセの醍醐味を野球での豪球豪打に例えたり、 微妙なニュアンスではあるが、他ジャンルの面白さも 色々と尊重しつつも釣りをもっとリスペクトしてくる。 普通の人は広島カープファンの応援スタイルとか知らんし、 釣りと結びつけて考えたりしないし、とも思うが(笑) どこをどうやったら24歳のOLがあらゆるジャンルの 面白さにそこまで精通してしまうんだよ、 しかもそれでも釣りの面白さが一番なのかよ、と あきれてしまう。 そういう意味でセイラさんは孤高で面白くてスーパーな 「おひ釣りさま」だと思う。 清野とおる先生に飯の話を聞いてほしいのだゴハンスキー 清野とおる野愛みんな大好き清野とおる先生×みんな大好き飯のお話。最高ですね。 おこだわりよりも純粋に飯の話なので「あーわかるわー」とか「やってみたい!」度が高かったです。 好きな食べ物の話って間違いなく楽しいんですが、いざしようとなると「こんな個人的な話して相手は楽しいんだろうか?」みたいに疑心暗鬼になっちゃうことありませんか? わたしはよくあります。暗いので。 なので清野とおる先生のように質問しまくりツッコミまくり時には罵倒したり褒めたたえたりしながらお話聞いてくれる人がいたら最高だなあと思います。 この作品に書かれている飯エピソードはそもそも面白いけど、それをさらに面白くする清野先生すげえなあ…いっぱいお寿司食べてね…と胸が熱くなりました。 とり急ぎセブパは絶対やろうと思いました。マンバのインタビューから生まれたらしい脱サラ41歳のマンガ家再挑戦 王様ランキングがバズるまで 十日草輔さいろくマンバ通信でのインタビューから生まれたエッセイ漫画らしい!すごいね 王様ランキングの8巻を読み終わったらレコメンドされたので読んでみたけど面白かった。 自分も振り返ってみれば大きな挫折や自信を打ち砕かれるような出来事があったもので、今の自分を形成しているものやどうしてこうなった(なれた)かを分析しているところは見習いたいものだなーと思いました。 やっぱ絵柄が特徴的だよね、このままいろいろな作品にも手を出してもらって挑戦と経験してもらってまだまだ成長するぜーっていうのを見せてもらいたいなぁ憧れのお弁当生活つまみぐい弁当 イシヤマアズサ野愛イシヤマアズサ先生の絵はほかほかしていて美味しそうですよね。 お弁当を作ろうと思うことはあれど、朝はギリギリまで寝ていたい人間なのでどうしてもできない。1日2日ならできてもそれ以上続いた試しがない。 スープだけとか前の日の残りを詰めるだけとかなら…って思うのにできないんだからもうしょうがない。 でも、イシヤマ先生のほかほかの絵を見ちゃうとお弁当いいな〜って思います。 前の日の夜から明日はこれ持っていこうって決めると朝起きるのが楽しくなりそうです。 でも寝ていたいから漫画を読んでお弁当気分だけ味わいます。というかイシヤマ先生のお弁当が食べたいです。 化学物質過敏症を知ってますか?かびんのつま あきやまひでき名無しこの漫画をきっかけに化学物質過敏症を知った人は多いんじゃないでしょうか。私もその一人で「こんな…目に見えない恐怖と戦わなければならない病気があるなんて…」と衝撃的でした。その後にテレビのドキュメンタリー番組で同じ症状がある方を拝見しましたが化学物質に苦しんでる様子はもちろん、それ以上に家族から理解してもらえないことがとても辛そうでした。発症して症状がひどければ今まで住んでいた家にもいられなくなるし、家族が療養先に会いに来てくれても衣服の洗剤の匂いなどに身体が反応してしまえば近づけないんですよね…。精神的な病気なんじゃないかと思われる方も多いらしく、普通の暮らしをしている人にとってはなかなか受け入れ難いもののようです。スペリオールで「ボクらはみんな生きてゆく!」の連載が始まりましたが、田舎暮らしを始められたのも奥様の療養の為なんですよね。改めて「かびんのつま」を読み直してみると、あきやまさんのご両親に病気のことを理解てしてもらえず症状も良くなったり悪くなったりを繰り返されてましたが、今の暮らしぶりを拝見するとあの頃より格段に充実した生活を送られているようなのでホッとしました。霊能者の人がなんか凄い事故物件芸人のお部屋いって視るんです! おがたちえ 育代 松原タニシ名無し事故物件を共に巡るメンバーの中に霊能者の人が居るんですが、部屋に憑いている霊を自分に憑依させたりタロットを使ったりして霊の言葉を伝えていて、それがあまりにも簡単にというか普通にやってるので逆にちょっと胡散臭さになっている。でも多少大げさに描いてたとしてもノンフィクションなのは違いないはずなのでそのひとが相当能力高いんだろうなと思います。事故物件住みます芸人より、その霊能力者の方がメディア向きなんじゃないでしょうか。 映画は怖そうですが、漫画は怖くないです!人間観察バラエティとしても面白いラブ考 緒方波子名無しうっかり2人の出会いが収録されてる「モテ考」を読まずに「ラブ考」を読み始めましたが問題なく面白かったです。作者の波ちゃんと恋人の牛田君が結婚するまでのエッセイなんですが、2人ともマイペース…というか変わり者なので、恋愛要素抜きにしても人間観察バラエティとして面白かったです。生まれてから大人になるまで実家で猫に囲まれて暮らしていた波ちゃんが同棲生活を始めて極度の猫ロスで情緒不安定になっちゃった時に、牛田君が猫語でしゃべりかけてくるようになってストレスが緩和されたって話が好きです。波ちゃんも自由人だけど牛田君も変人ですよね…!とってもお似合いな2人だなと思いました。 今の人気作家のインタビューが掲載されていたもう、しませんから。~アフタヌーン激流編~ 西本英雄マンガトリツカレ男「もう、しませんから。」のシリーズだからだいぶ古いのかなと思ったら2年くらい前まで連載されていた。 「青野くんに触りたいから死にたい」の椎名うみや「ブルーピリオド」の山口つばさのインタビューなどが掲載されていたが中でも市川春子の話が一番面白かった。 オタクの酒の肴(R-18)艶話酒場オタクバー 花見沢Q太郎 雷門風太さいろく原作者の雷門風太さんが自身の体験や町田に実在するオタクBARなどで色々と聞き集めたエロネタを語るだけのマンガ。 ただそれだけなのだが花見沢Q太郎先生のエロは(・∀・)イイネ!! ってなるのでいいと思う (というかこれR-18じゃないの?)よく生き抜いた新装版 凍りの掌 シベリア抑留記 おざわゆきnyae決して、生き抜いた人々は生きたいと強く願ったわけではない。運だ。全てにおいて自分の意思など意味がない環境で命令されるまま、怪我や病で死んでゆく仲間を横目に「次は自分か」と思うだけ。 極限とか絶望とか簡単に口にできなくなる。「死んだほうがマシでは」と何度も思った。しかし、生き抜いた。そして何十年の時を経ていろんな人へ漫画を通して伝えられた。凄いことだ。 そこで「それに比べれば今がどれだけ平和か」と思えることにも意味はあるけど、毎日能天気ではいけないと思う。 主人公たちが受けた仕打ちはもちろん、日本がしたことも、事実として一生歴史から消えることはない。 壮絶だけどその辺で普通に生活している人の話お母さん二人いてもいいかな!? 中村珍 中村キヨnyae読み始め、作者の中村キヨさんが前の奥さんを病気で亡くして別の女性と再婚するところから始まるんですが、別れの部分があまりに衝撃的だったので「その話を描いたエッセイがあるのでは」と思って探したんですけど、多分ないみたいです。そして、作中でも亡くなった方とどのような暮らしをしていたかはほぼ語られません。 メインは酔っ払って道端で座り込んでいたところを中村さんが介抱してあげたことがきっかけで知り合い、結婚(もちろん事実婚)したサツキさんとの生活が描かれますが、その中身は私が想像できるレズビアン同士のやり取りからは想像を遥かに超えるものがありました。 ただそれは、この人達がこうなだけであって、レズビアンとはLGBTとはこういうものという話ではなく、言うなればその辺で生きてるとあるカップルの日常を描いたに過ぎない。 サツキさんには息子が3人いるのですが、当然中村さんとは血の繋がりはありませんので、父と母が1人ずつではない家庭を彼らなりに受け入れなければならない。そこで親が先駆けて周りにカミングアウトするのもありではという中村さんに対し、サツキさんが「子は親を選べない以上、選べることは全て選ばせたい」「遠くの1億人が理解してくれたって、身近な10人が無理解だったら地獄でしょ」と伝えます。ほんとその通りですね。 「愛とはなんなのか」というのも常に問い続けているのも印象に残ります。もちろん答えは見つかりませんが、読者として感じたのは、愛する人が幸せであるように願うこと、かもなと思いました。この家庭にして『BEASTARS』はうまれたパルノグラフィティ 板垣巴留六文銭漫画家って破天荒なイメージなんですよね。 生活スタイルが乱れていることもそうですが、そもそも漫画を描く上で、ものの見方が「普通」ではないわけで、それを表現することで読者に新しい価値観なり考え方を与えてくれると思っております。 なので、必然的に「一般家庭とは異なる」という先入観があるのです。 だが、しかし。本作を読んで、その考えが全く変わりました。 もう公になっておりますが、『BEASTARS』の作者:板垣巴留氏は、日本男児必読の『刃牙』シリーズの作者:板垣恵介氏のご息女です。 刃牙を読んだことある人は同じように思ってくれるかもしれませんが、刃牙で表現される「父親像」(父性)がとにかくすごいので、一体、どんなふうに育ててきたのか?と気になってました。 結論いうと 破天荒なんてもんじゃない、めっちゃ良い家庭で育った ということ。 板垣家、なんという幸せ家族。その一言です。 性格の異なる二人の姉妹。 いつも褒めてくれる愛くるしい母。 イケてる祖父。 そして圧倒的な父! 本作内で父親を描く瞬間は、そう多くはないのですが、その分存在感があってすごいです。 また良き父親らしいシーン ーたえず気にかけてくれたり、子供ではなく一人の人間として扱ったりー があってほっこりします。 特に自分が印象深かったのは、巴留氏が学生時代に父親と会って別れる際に「スイカに2万円ほどチャージ」してくれるというシーン。 ここに感銘をうけた。 現金を直接渡すのではなく「スイカにチャージ」という点。 国民的大ヒットの刃牙の作者であれば、うなるほどお金があるはずなのに、子供に無尽蔵にお金を分け与えない姿勢が垣間みえて、めちゃくちゃしっかりした教育方針をもっているのだと感じました。 お金に関する親の考え方が一番教育に出て、ひいては子供の人格面に影響を与えると思うんですよね。 金持ちの親がドラ息子抱えるのは、お金に対する明確な方針がないからだと考えているので。 (作中でも出てきますが、巴留氏はバイトをしたり意外と貧乏学生もしております。) デビューも親の七光りでなんとかしようとしない姿勢も、こういうところからなのかしら? また、こんな家庭の一幕を垣間見せながらも、 基本は、作者独特の目線で描かれていてそれもまた面白いです。 スポーツ中継を見ながら、突然、TVにうつる選手と入れ替わったら?とか、ふつー考えないですよね。(その対策もまた独特で笑えます。) 『BEASTARS』は「多様な種と共存していく社会」を描くという意味で、ダイバーシティをうたう現代社会の写し鏡的な作品だと、私はとらえております。 そこには、他者に対する想像力が重要なのですが、 この『パルノグラフィティ』を読んで、作者のその能力の一旦(ないしは、育まれた過程)を見ました。 『BEASTARS』がより楽しめること請け合いです。 まさかの続編零戦少年 葛西りいちstarstarstarstarstarひさぴよ「零戦少年」1巻で完結したはずでしたが、続編が刊行されていて驚きました。なんと完結後にお祖父さんの同期、三浦さんという人物から連絡が届き、そこで新たに得られた戦争の証言によって続編が作られることに。 今作では戦友・三浦さんから見た祖父と、三浦さん自身の戦争体験が描かれています。予科練での訓練、戦地での再開、そして共に特攻へ向かった先で起きたこと。あらためて戦争とは一人の主観だけでは到底理解しきれないものなのだと思い知らされました。前作を読んだなら続編も読んで損はないです。 ※それと、もし興味のある方は現在連載中の「不死身の特攻兵」という漫画も読んでみて下さい。葛西さん・三浦さんたちと同時期のお話になります。おすすめです。 QOL向上させてこつくおき生活 週末まとめて作り置きレシピ 仁茂田あい nozomi野愛昔からつくおきにはお世話になってます。休みの日に(元気だったら)ある程度まとめておかず作っておくと仕事の日めちゃくちゃ楽なんですよね。 そんなつくおきにお世話になってる青年・梅尾くんが主人公の漫画。毎日自炊するぞ!と決意しながらもハードな仕事に追われ、具なしのお好み焼きを食べて生活しています。 正直、具なしお好み焼きつくるだけでも偉い。 お湯沸かすのとか弁当あたためるのも面倒でコンビニの前でおにぎりとかパン食べてゴミ捨てて帰ってたこととかあるし…。 そんなひとにもつくおきは優しいのです。休みの日につくっておけば、仕事終わりにくたくたになってもレンジでチンするだけで手作りご飯が食べられるのです! まあ正直そんなことはつくおきのサイトを見ればわかることなのですが、これを利用してこんなにQOL爆上がりしました!というのを目の当たりにできるのが漫画のいいところ。 梅尾くんが幸せそうにしてるし自分もなんかつくってみるか〜なんて思えます。 疲れて帰ってきて煮物とか漬け物とかあると嬉しいもんね、自分で作ったものだとしても用意してあるってのが嬉しいの!わかる! 毎日ちゃんとしたもの食べよう、というモチベーションが上がる漫画です。 優しくて穏やかな真夜中のお話真夜中ごはん イシヤマアズサ野愛変な時間にお昼食べちゃったときとか、お酒飲みたくなったときとか、大人になって自由になりすぎちゃって深夜になんか食べちゃうときってありますよね。 誰に咎められるわけでもないのに背徳感があっていいんですよね。真夜中ごはん。 まさにこの漫画に出てくる料理みたいに、簡単にできるものから妙に張り切っちゃってちょっと凝ったもの作ってみたり。食事というよりごほうび感覚なのがいいんですよね。いいんですよ。 ふわっと絵本のようなタッチで描かれた夜の空気感と美味しそうな料理がおだやかで優しくて、特段変わったエピソードとかストーリーがあるわけではないけれどあたたかい気持ちになります。 昔のこと思い出したり、懐かしいごはんが食べたくなったり、真夜中のひとりごはんのお話なのに人の体温が感じられる優しい優しい飯漫画です。 夜食への罪悪感も優しく包んでくれることでしょう…。わからない分、純度が高いと言えるのかもガールズ美術 今日マチ子hysyskアンドロイドとか宇宙人が絡むギャグ漫画なので、ブルーピリオドやかくかくしかじか的な話を期待してはいけない。美大受験や美術業界を経験してないとどこが笑うポイントなのかもよくわからないと思う(だからお蔵入りだったんだろうけど)。 でもその分こんな一面もあるのだな、というのがわかるので、彼女の作家性を知るにはいいかも知れない。 自伝的エッセイの番外編と、近藤聡乃も含めた座談会がとても興味深かった。影響を受けたカルチャーは同世代感ある。 息の長いシリーズになってほしい #1巻応援きょうも厄日です 山本さほ無用ノスケ子何かとトラブルを引き寄せてしまう作者の実体験を綴ったエッセイ。子供時代から最近の出来事まで、いろんな"厄"をユーモアたっぷりに表現されています。厄日の話ばかりでなく、友人の話だったり、ちょっとした恋愛話(厄あり)も入ってきます。私のお気に入りは、整骨院のおじさんの話。この話、何回読んでも笑ってしまいます。行けるところまで行ってしまう作者も相当おかしいのがよく分かるエピソードでした。漫画家の友人、おぎぬまXさんの登場回はマンガ好き必見で、おぎぬまXさんがいかにして29年ぶりの赤塚賞に入選したのか、実際にどういう人物なのか、この漫画を通して知りました。そして、特別編として収録されている世田谷区役所編。Twitterで話題になり知ってる方も多いと思いますが、世田谷区役所を相手に、三軒茶屋にある「まんがの図書館ガリレオ」を巻き込んだ大騒動を漫画にしたものです。詳細は読んで頂くとして、「描く。今日の出来事マンガにする」と並々ならぬ決意をした時の山本さほさんに痺れます。文春オンラインで、まだまだ連載中の作品ですので、この先も息の長いシリーズになってくれたら嬉しいですね。共感しかない。脱サラ41歳のマンガ家再挑戦 王様ランキングがバズるまで 十日草輔starstarstarstarstar干し芋私も、36歳から下地もなく、現在の新しい仕事を始めたので、 とっても気持ちがわかります。 ネガネガ君、しょっちゅう出てきます。 そして、なかなか引っ込んでくれない。 更に、人の反応って、気にしないようにしていても気になりますよね。 最近は、お世辞で褒められたことも、褒め言葉は、全てパワーに代えてます。 この本を読んで、自分だけじゃないんだなぁ、と何だかホッとしました。 優しい画も大好きです。旅先で漫画家が美味しい朝食に出会った…!おしゃべりは、朝ごはんのあとで。 秀良子名無し朝食をテーマにエッセイを連載しましょう!と編集さんに提案され、ほぼ自腹で日本各地や海外に行って朝食を食べる様子がおもしろ美味しそうに描かれています。普段は〆切に追われヘトヘトな秀良子先生の絶品朝食を食べた時のテンションの上がり方がすごく好きです。ご飯を美味しそうに食べる人はどんな魅力にも勝りますね。ちなみに名古屋編でねむようこ先生が、ハワイ編でヤマシタトモコ先生が登場されるので、グルメと旅だけでなく漫画家さん好きも要チェックな一冊でした。 時代を感じる…平成よっぱらい研究所 完全版 二ノ宮知子starstarstarstarstar_bordernyaeちょっと(いや、かなり)自分の感性とかけ離れた人たちの話なので、別世界の話として楽しく読めました。身内にひどい酒飲みがいたら他人事として読めなかっただろうな… あと今だったら絶対描けない話ですね。 売れっ子はこのくらい破天荒であるべき、とは思いませんが二ノ宮知子先生はこの酒と共に生きてきた人生があるから奥深い漫画が描けるんだなと納得(するしかなかった)。 いやー、ますます酒飲みじゃなくて良かったなと思います。反面教師としては非常に優秀な漫画です。共感しかないし漫画家に向いてるとしか思えない脱サラ41歳のマンガ家再挑戦 王様ランキングがバズるまで 十日草輔名無し王様ランキング好きで読んでます。 バズったのもすごいですがバズを生んだ作者の経歴すごいですね…。 何をやるにも年齢は関係ないのかも!! そして諦め辛く、継続して何かをやるのが苦ではなく、自分を律するのに長けている。 めちゃめちゃ漫画家向きな性格じゃないですか!! 王様ランキングが生まれる理由がわかります。 むしろ絵本作家を選んでくれなくてありがとう! これからも応援します〜ママ友って「友達」なのだろうか?消えたママ友 野原広子名無し※ネタバレを含むクチコミです。 変わってると言われたい人向けの漫画だと思ってた原田ちあきの挙動不審日記 原田ちあき名無しつぶやきGANMA!という今は亡きサービスで2016年頃配信されてた原田ちあきのエッセイ漫画。ビレバンの権化みたいな表紙で、変わってると思われたいサブカル向け漫画だという偏見がしばらくあり、ちゃんと読んでいなかった。実際読んでみたら全然そんなことはなくてエキセントリックな連中の挙動が狂った感じで描かれている愉快な作品だった。不思議な懐かしさを感じる部分もあるし、作者の挙動不審さに共感する部分も意外と多かった。どちらかというと、周り人間の挙動不審さの方がヤバいのだけれど、それを見逃さない作者の視点が面白い。第7章「ぬ」のシュールさは格別で、この作品内では一番のお気に入り。ちなみに序盤に登場する漫画家の「K先生」って小山健のことだろうか。ゲス発言してる漫画家T先生ってのも誰なのか気になる。 トナカイ食べたことありますか?ピラニアは?カメレオンは? #1巻応援アタマの中のアレを食べたい アサギユメ名無し『秘密のレプタイルズ』でお馴染み鯨川リョウ先生の奥様アサギユメ先生の最新作は、異色グルメ&夫婦惚気エッセイ。旦那様は、大の生き物好き。お家の中では、ありとあらゆる生き物たちと一緒に住んでいる。勿論、奥様も生き物大好き。ただ、旦那様と違うのは、“食べる”のも大好きだということ。飼っているペットが死んでしまった時、土に埋めてバクテリアに食わすぐらいなら、自分で食べて自らの血肉にするそんな過激派だったのだ!! アサギ先生の前作『サジちゃんの病み日記』を見れば分かる通り、かなりデフォルメされた可愛い絵柄をしているので、どんなに見た目がアレだったとしても美味しそうに見えちゃうのです。ただ口の中に涎が出そうで出ない感じなのはご愛敬。そして、この作品がただの異色グルメに留まらないのは、描かれる夫婦の仲の良さがとっても微笑ましいところ。ちょっと変わっている2人だけど、そんな2人だからこその良さが溢れているのです。特に第4話『脳みそ』、第5話『カメレオン』の2話は食事のインパクトも夫婦の惚気パワーも全開の前後編です。4話『脳みそ』はアサギ先生のTwitterで公開されているので是非是非読んでみて下さい!! <<2526272829>>
上条星羅(カミジョウセイラ)は才色兼備の24歳独身OL。 趣味は釣り。それも徹底して一人での釣行に拘っている。 求道者レベルで釣りに打ちこみ楽しんでいる。 あらゆる物事が釣りを連想させ、釣行に走ってしまう。 しかしセイラさんは孤高の「おひ釣りさま」ではあるが、 けして単なる釣りバカとか釣りオタクではないと思うし、 そこが面白い。 実は釣り以外の趣味や娯楽にも精通していそうだと、 いや下手をすればそれぞれの趣味のマニアよりも 詳しいのではと、そう思わせるフシがチョイチョイあるのだ。 例えばナマズ釣りの面白さを、ミュージカル観劇で 感じる面白さと比較して例えたり、 釣りのアワセの醍醐味を野球での豪球豪打に例えたり、 微妙なニュアンスではあるが、他ジャンルの面白さも 色々と尊重しつつも釣りをもっとリスペクトしてくる。 普通の人は広島カープファンの応援スタイルとか知らんし、 釣りと結びつけて考えたりしないし、とも思うが(笑) どこをどうやったら24歳のOLがあらゆるジャンルの 面白さにそこまで精通してしまうんだよ、 しかもそれでも釣りの面白さが一番なのかよ、と あきれてしまう。 そういう意味でセイラさんは孤高で面白くてスーパーな 「おひ釣りさま」だと思う。