1月と7月マンガの感想・レビュー4件摩訶不思議な世界へ。足摺り水族館 panpanya干し芋不思議な世界観満載。 夢の世界なのか? 現実世界のその先なのか? 過去にタイムスリップしたのか? はたまた、仮想空間なのか? 作者の気になるものを突き詰めるとこういう作品になるのだろうと理解することにする。 魚と巨大なものが好きな方は、読んでみてください。訳がわからないけど読みごたえはかなりある足摺り水族館 panpanyaアリクイおつかいで渡されたメモの中に解読不可能な一文を見つけ、その一文であろうものをさすらいながら探す「完全商店街」、自由研究で自動販売機の観察をしていたら自動販売機の予想外の秘密を知ってしまう「マシン時代の動物たち」など、panpanyaさんの何を狙っているのかわからないけどこだわり、さすらい、色々なものへの執着心は(理解しようと思えば)わかる。赤瀬川原平的な感じがするマンガ。手応えはよくわからないのですが読みごたえはかなりあります。言葉で説明しづらい、不思議な読後感に浸れる足摺り水族館 panpanya鳥人間panpanya先生の作品は、不定期だけど繰り返しパラパラと読み直したくなる、アナログで手元に置いておきたいマンガのひとつ。 その商業第1作『足摺り水族館』。 個人作品を再構成しつつ、未収録作品を追加されたもの。この雑多な感じが魅力だなーと思う。panpanya先生といえば現実と非現実をフワフワと漂いながら行ったり来たりするような、不思議な世界観が魅力。 表題作「足摺り水族館」は作中で3編に分かれて描かれている。古めかしい栞に誘われて不可思議な空間へ向かう。中編は写真と文章で日記みたいな感じ。後編はなんだかもう集大成といった雰囲気。 他にも様々なテイストの作品があって面白い。 お母さんからのメモに全く読めない謎の言語で書かれた品物が一つあり、それをなんとかして買いに行こうとする「完全商店街」。木炭絵?っぽい画風の「イノセントタワー」(2つ目の京都タワーに向かうお話)。不可思議な空間を少年が歩いていく描写で台詞が一切ない「無題」。喋るし動く自動販売機のお話「マシン時代の動物たち」などなど多種多様。 これ以降の作品も、もちろん素晴らしいけれど、本作はとくに各作品個性が際立っている気がする。まさに混沌。中には合わない作品もあるかもしれないが、「読んでよかったなー」と思うエピソードがきっとみつかる、はず。 そして「無題」がさっぱりわからないので誰か教えてほしい……(笑)本屋で表紙買いして大当たりCl 水谷フーカかしこ5億人に1人という確率で黄緑色の髪を持つ子どもが生まれる。 表紙右の男の子が緑色の髪を持つ保志くん。左が保志くんの親友・三田(作中で保志くんから三田と呼ばれているので私もそう書く) やっぱり目立つので保志くんは周囲から浮いてしまうんだけど、慣れてるからか本人はひょうひょうとしてる。でも、三田は彼の本当の胸の内を察してさりげなくフォローする。ちょっとアホな先輩とか、保志くんへの好きをこじらせた女の子とか、みんなで屋上でほのぼのする漫画かと思いきや、三田は緑色の髪の子が持つもう一つの運命を知ることになるんだけど… 登場人物もシュチュエーションもシンプルなんだけど、世界観がしっかりしててすごく惹きつけられた。あえて鉛筆描きにしていたのか、あらすじ読んで初めて知った。納得!
不思議な世界観満載。 夢の世界なのか? 現実世界のその先なのか? 過去にタイムスリップしたのか? はたまた、仮想空間なのか? 作者の気になるものを突き詰めるとこういう作品になるのだろうと理解することにする。 魚と巨大なものが好きな方は、読んでみてください。