愛生子
戦後間もない大阪。戦争の傷跡が残る町で、人々ががむしゃらに生きていた時代――。愛生子は、アメリカ兵相手の売春や金持ちの黒田の妾となりながら体ひとつで生きる母を見て育ち、母を反面教師として、女である自分が強く生きていく為のゆるぎないなにかをつかもうと努力する。そのなにかが愛なのか学歴なのか、大人になりきれない愛生子にはまだ分からない…。そして、黒田の息子正彦と恋に落ち……。
青春の証言
古都・金沢の老舗呉服商、香取呉服店の一人娘、朝子は金沢北高校野球部のマネージャー。朝子が幼い頃から好意を寄せる野球部のエースで、手がき友禅職人の息子、緒方史郎は甲子園を目指し、地区大会準決勝に駒を進めた。史郎との将来を夢見る朝子だが、店は赤字続きで倒産寸前。そんな朝子に香取呉服店を救う良縁談が舞い込む…。
ローマ時代はヴィーナスと呼ばれた、ギリシャ神話の愛と美の女神、アフロディーテ。愛を求める男の本能をくすぐる存在になりたいと願う聖美が、大物が集うパーティーで獲物を狙う。今回のターゲットは適当にもてて、女性に慣れていて、落ち着くまで、もう少し冒険したいと思っている年頃の政治家の二代目。現代のアフロディーテ、聖美の本当の目的とは!?
イタリアが小さな国々に分かれていた15世紀、険しい地形が天然の要塞となっているウルビーノという街にラファエロは誕生した。父親のジョヴァンニは有名な画家で、ラファエロも子供の頃から天才と呼ばれていた。幼い頃、母親を亡くしたラファエロだが、絵についていろいろアドバイスをしてくれた父親も11歳の時に他界。絵画の貴公子と言われたラファエロの生涯。
時は幕末。千葉道場の鬼むすめと呼ばれる男顔負けの剣士・千葉佐那。誰にも負けないと自負する彼女が、初めて負けを認めた相手は、激動の時代を日本国のために生きる土佐の坂本龍馬。そんな龍馬を愛してしまった佐那は、龍馬に想いを告白するが…。坂本龍馬を一途に愛し続けた女性・千葉佐那の生涯を描いたロマンス大作!
ジュンとマリー
「美しさが女のしあわせにつながるって、いつもママがいってるもん」売れっ子ホステスの母譲りの美貌を持つ少女・麻里衣。彼女の色っぽい魅力に、周囲の男たちはみんな言いなりになってしまうけど、カタブツな淳だけは彼女になびかない。麻里衣は淳に自分の魅力をわからせようとするけれど…。正反対の二人がおりなす、ドタバタラブコメディ。
風のゆくえ
菖子は結婚を間近に控え、新婚生活を夢見て幸せの絶頂にあったが、婚約者の慎也は、挙式を目前に控えたある日、菖子に何も告げないまま行方をくらましてしまった。愛し合っていたのに、なぜ…?慎也の妹から譲り受けた手帳には、菖子の知らない電話番号が記されていた。菖子はそれらを手がかりに、慎也の居場所を突き止めようとするが…!?
夢の航跡
妾の子として育った慧は、父の葬式で、大企業の令嬢として育った本妻の娘・瑶子と出会う。表面上は穏やかでも、心中で互いを否定しあう二人は、亡き父の遺言により、残された会社で共に働くこととなった。審美眼を見込まれ、仕入れ部の責任者となった慧だが、顧客に贋作を売りつけ、本宅への復讐を果たそうとする。駆け引きと陰謀の渦巻く中、二人の思惑は交錯して…!?
6月4日月曜日
自分の命はあと1年…。ある日、残酷な運命を美幸は知ってしまう。何故、自分だけが…半ば自暴自棄になりかけた美幸だったが、その限られた日の中で精一杯生きていこうと決意をするのだった。名作少女マンガがeBOOKで登場!
姫がいく!
ボロは着てても心は白雪。転校してきた白雪姫ちゃんはちょんまげおさげ髪に毛糸のズロース、しましまデカパンを掲げたちょっと変わった女の子。超がつくほどお人よし、心やさしく、ケンカに強い正義感!素敵な恋を夢見て、今日もわれらの姫がいく!講談社出版文化賞受賞の傑作学園コメディ。
長屋王残照記
持統天皇の甥、長屋王。律儀でまじめな彼は生涯を一臣下として生きようとする。しかし、その高貴なる血ゆえに、自ら望むところではない陰惨な政治闘争の渦中へと巻き込まれていく…古代王朝史上、最も悲劇的な歴史事件「長屋王の変」を里中満智子が華麗に描き出す歴史絵巻!
愛人たち
出版社に勤める五月は、妻子ある小説家、三枝仁と恋に落ちてしまう。妻と別れるという三枝の言葉を信じ、五月は彼の仕事場に暮らしはじめた。そのマンションの隣に住むイラストレーターの朋子には、圭介という恋人がいたが、彼には彼女以外にも女性関係があった。朋子の隣には政治家秘書の妻、藤村亜紀子の愛人、劇団員の来栖貢が住んでいた。同じマンションに住む3人の愛人たち、それぞれの愛の葛藤を描く問題作!!
当時の時代背景や実在するラファエロを始めとした画家たちの存在、美しい描写など読めば読むほど引き込まれ、最後にはすっかり作品の虜になってしまいました。教科書でしか知らなかった歴史の中にはこんな物語があったんだと感動し、もっと早くこの作品に出会いたかったと感じています。