名無し
1年以上前
「武士道は死に狂いなり」は“武士道”の代名詞ともいえる「葉隠」に書かれた言葉です。『シグルイ』という作品のタイトルは、もちろん、ここからとられたものです。ストーリーは御前試合で盲目の剣士・伊良子清玄と隻腕の剣士・藤木源之助が対峙するところから始まり、そこから彼らの因縁に遡っていきます。もともろ『シグルイ』は、直木賞作家・南條範夫の『駿河城御前試合』という連作短編集の一編「無明逆流れ」をコミカライズした作品。残酷もののブームを作ったといわれる南條範夫の原作も凄惨ですが『シグルイ』も相当に凄惨です。そこら中で内臓の花が咲きます。「封建社会の完成形は 少数のサディストと多数のマゾヒストによって構成されるのだ」このセリフに表されている通り、登場人物達の多くは、自分の能力の如何に関わらず身分という枠の中でしか動くことができません。枠の中でしか動けない人々は、自身の行動を合理化していく過程でマゾヒストになっていくのです。その結果、主君の常軌を逸した命令でさえ、家臣は顔色一つ変えず、平静な心のままに実行していくのです。主人公の一人・藤木源之助もそのタイプで、自分の範疇から一歩もでることなく、許された唯一つの事――剣術を鬼気迫る勢いで極めていきます。逆に伊良子清玄は、類まれな才能を使って、どこまでも上に向かおうという野心がある、封建社会のはぐれ者です。この二人は互いに互いを殺そうと思っています。ただその殺意がどのようなものであるのか、言葉で言い表すことのできない複雑な感情を『シグルイ』では15巻にわたって描かれていきます。  『覚悟のススメ』や『悟空道』など、山口貴由さんのそれまでの作品はド迫力の絵とその上に大きな文字がバンバンと置かれるという描写が多かったと思います。『シグルイ』でも、初めはそのような目立たせる演出が多いのですが、段々とそのような描写はなくなり、セリフ自体も減っていきます。その結果、より研ぎ澄まされた言葉と静謐な描写は、人々の内面にこもった狂気をこれでもかと醸し出し、作品全体に不穏な空気を漂わせていきます。私が特に好きなシーンは、3巻の終わり「この日 生まれ出でた 怪物は二匹」「いや 三……」というところ。文字だけでみればなんてことはないセリフですが、ここにいたる構成が素晴らしすぎるのです。研ぎ澄まされたこの2つのセリフが、この後どのような意味を持つのか…。続きは是非よんでみてください。
名無し
1年以上前
長編ドラ、雲の王国。 雲もどしガス、にまつわるあの絡みは、 核抑止論からきている その視点で振り返ると、 エネルギー州崩壊と、広島長崎が重なる では、ドラの自爆は、なんなのか ぴったり重なる対象はないが、 オバマさんのプラハ演説は、 当たらずとも遠からずか 植物星大使への移民を受け入れる これで全てが収束するが、 百年後千年後、果たしてヒトは地球外で まともに暮らせるのか 火星すら 熟考された小説を読む限り 地球を離れるのは 物理的にではなく 生物的に、不可能である気がする まず24時間のサイクルなしで、 やっていけるのか、とかね 話を戻そう いや戻すがさらに飛躍しよう 原子番号表を考えてみてくれ 神様からすれば、 その完成されたリストは あらかじめ最初から存在していたものだ ならばプルトニウムが人間の手で、 書き加えられた時点で カウントダウンが始まっている、と思える たぶん地質年代的にほんの一瞬の間に 何度となく繰り返しているのだろう 人口と、機械の処理速度が 指数関数的に伸びたら 破綻は既に目の前 さて、 雲の王国 なんか、 あってもおかしくないないよね。 のび太が言うように、 天国だらけ でも雲もどしガスは、 今の地上人は手にしているんだな