名無し
9ヶ月前
お色気っていうかなろう系、ノベル原作のエロが多いですが……。 アストロキング 召喚勇者だけど下級認定されたのでメイドハーレムを作ります! 与えられたスキルを使って稼いで異世界美女達とイチャイチャしたい(コミック) 異世界きまぐれぶらり旅 ~奴隷ハーレムを添えて~ 異世界最強の嫁ですが、夜の戦いは俺の方が強いようです 知略を活かして成り上がるハーレム戦記(コミック) 異世界最高の貴族、ハーレムを増やすほど強くなる 異世界魔術師は魔法を唱えない THE COMIC 異世界迷宮でハーレムを 異世界ゆるっとサバイバル生活~学校の皆と異世界の無人島に転移したけど俺だけ楽勝です~ 異世界らくらくサバイバル~生存スキル強者の俺が美少女四人と暮らす無人島生活~ エロいスキルで異世界無双 THE COMIC 王国へ続く道 奴隷剣士の成り上がり英雄譚 ガイシューイッショク! Kiss×sis 弟にキスしちゃダメですか? 鬼畜英雄 ご主人様とゆく異世界サバイバル! THE COMIC 神呪のネクタール せっかくチートを貰って異世界に転移したんだから、好きなように生きてみたい THE COMIC セックス&ダンジョン!! セックス・ファンタジー /高嶺の花は乱れ咲き 脱法テイマーの成り上がり冒険譚~Sランク美少女冒険者が俺の獣魔になっテイマす~ THE COMIC ダンジョンのある世界で賢く健やかに生きる方法(コミック) ダンジョン島で宿屋をやろう! 創造魔法を貰った俺の細腕繁盛記 転生コロシアム ~最弱スキルで最強の女たちを攻略して奴隷ハーレム作ります~ ネタキャラ仮プレイのつもりが異世界召喚 ハズレ赤魔道士は賢者タイムに無双する 魔都精兵のスレイブ 若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!
名無し
1年以上前
いやあ、最近は優しい作品が多いですね。人が人を思いやり、思いやりがゆえに傷つけてしまう……。そんな、ナイーブな作品が話題になるので僕もよく読んでいるのですが、どこか違和感を感じています。プランクトン男子と呼ばれた“俺の中の獣性”(そんなものがあったんだ!)が、ナイーブ作品をどこか鼻で笑っているのです。  この『ナポレオン ―獅子の時代―』を読むと、思いやりとか人を傷つけないとか、どうでもよくなってきますね。ホント。なにしろ男も女も、自分の欲望に忠実な、サイコーにファッキンな野郎しか出てこないのです。  その中でも最も欲望が強いのが主人公のナポレオン・ボナパルト。フランス革命に乗じて徐々に頭角を現す彼は、ぶっちゃけフランスのことなんてどうでもよいと思っています。彼が求めるのは、ただひたすらに名誉と栄華なのです。それまでの王制では決して出世することができなかったナポレオンは、フランス革命の混乱に乗じて出世していくことになりますが、このフランス革命の描写もすごい。  様々な政治派閥が割拠し権力者がくるくる変わる状況のなか、たくさんの血が流されます。みんなが大好きなロベスピエール(童貞)が、その清廉さ故にたくさんの人を殺し、恨まれ、結局は処刑されてしまうテルミドールのクーデターは大スペクタクル。結局その後釜となったのがポール・バラスという、女とお金が大好きというクソ野郎というのも皮肉です。そんな内憂外患なフランスで、ナポレオンは対外戦争の勝利という功績をもって、軍人としても政治家としても出世していくのです。  ナポレオンの覇道を支えるのが一癖も二癖もある将校たちです。「マッセナは奪うのだ!」と略奪大好きなマッセナ。小男のちんちくりんで非常に細かい性格をした参謀・ペルティエ。上半身素っ裸で自分のことを「おり」というオージュロー。ベッドの上と馬の上以外ではボンクラな伊達男の騎兵・ミュラ。重厚な身体と性格、そして禿頭が特徴の「不敗のダヴー」などなど。どいつもこいつも人の生命・財産など、どうでもよいと思っている奴ばかり。そんな人間的にはどうしようもない彼らが、美しい戦争芸術をやってのけるのです。  なかでも惹かれるのがランヌという将校。他の将校と比べて、真面目な性格をしています。しかし、その実直さは度を越していて、一旦糸が切れてしまうとどんな残虐な行為もできてしまう男です。部下からは「絶対この人は変だ」と言われながらも慕われています。  エジプト遠征の時のランヌとナポレオンのエピソードは秀逸です。ナポレオンの妻ジョセフィーヌは敵国イギリスの新聞にも書かれるほど、放蕩生活で有名な女。遠征先のナポレオンは気が気ではありません。ランヌはナポレオンに「俺と女房は 愛で結ばれている 俺にとって女房が世界一いい女だ」と持論を述べます。そんな、彼にも、現地民が反乱を起こし、絶体絶命の最中にさらに最悪な連絡があります。「フランスから……女房に子供ができたそうだ」彼らは戻る手段もないエジプト遠征の最中。1年も会っていません。ナポレオンとランヌは言います「結論――女なんてクソだ」「そうだ」この描写になんともいえない笑いを感じました。  彼らは戦争という大きな国家の問題も自分の女の問題もすべて“自分の欲望”という一つの土俵で考えているのです。この『ナポレオン ―獅子の時代―』が描いているのは個人の欲望です。清廉潔白な思想も、「法律は守れ」と叫ぶ男たちも、「マッセナは奪うのだ」という叫びも、それは彼らの欲望から生まれたもの。だから揺らがないし、魅力的なキャラクターとなっていくのです。  授業では教えてくれない、欲望から見たフランス革命とナポレオン史を学べる稀有な漫画です。人々の欲望の連続こそが歴史なんだったんだ!