IKKIの付録についていた、「第56回新人コミック大賞受賞作」の『青い空の日』を読んで一発で大好きになった作家(当時の名義は内山八景)。
小林まことやいましろたかし、初期のタナカカツキの影響を受けたようなタッチと、登場人物すべてが爽やかな、作者の誠実さがわかる傑作だった。
そしてこの「とんがりタナトス」も同様。画はいくらか洗練されてはいるものの、瑞々しさはそのまま。
作者はこの一作を描き上げて以降、音沙汰はない。
もしかしたら引退されているのかもしれないけど、自分はいつまでも新作を待っていたい。