nyae
nyae
1年以上前
完結2巻まで読みました。 終わっちゃったな…という寂しさはありつつ、こんなドキドキさせる漫画が長期連載だったら寿命縮むかもな、とも思います。 ちなみにこの漫画の魅力は1巻応援クチコミでも書きましたが https://manba.co.jp/topics/31975 1巻ではわりと恋ちゃんの無邪気な好奇心に愛ちゃんが戸惑う描写が多い印象でしたが、2巻では愛ちゃんの気持ちに大きな動きがあります。 ネタバレクチコミにしたので遠慮なく書きますが、2巻の終わりでは、なんとふたりがお互いの"恋心"を自覚します。 1巻からずっと色んなあれやこれやをしておいて、全部そこに行き着くまでのステップでしかなかったのかと思うとやられたな…と天を仰ぐことしかできない。からの拍手!「初めての恋」を描く漫画は山程ありますが、こういう描き方をしてるのはこの漫画しかないんじゃないかな。唯一無二ってこういうことですね。本当にこの作者の方が描く漫画の虜です。早く新作が読みたいです。 個人的にとく好きなポイントは、最初はふたりだけの世界!って感じが強かったんですけど2巻ではちゃんとあの世界を俯瞰で見た描写があって尚良でした。
ナベテツ
ナベテツ
1年以上前
昔読んだとり先生のエッセイに、火浦功さんの「死に急ぐ奴らの街」の解説文が収録されていて、作家の持つ「作家性」がモロに発揮された傑作である、といった旨の文章を綴っていました。その文章を読んだことがあったため、この「石神伝説」という作品を初めて読んだ時、ある意味でとり・みき先生の作家性が「モロ」に発揮されている作品なんではないのだろうかと、秘かに思った記憶があります。 日本神話をモチーフに、巨大怪獣と自衛隊員が戦う-ひどく乱暴に物語を要約してしまうとこんな雑な要約になってしまうのですが、この作品には様々なフレーバーを感じます。おそらくとり先生が多大な影響を受けてきたであろう特撮映画や様々なSF、マンガ作品(残念ながら自分はそれらの作品を言挙げ出来る程の知識はありませんが)。とり・みきというクリエイターは普段ギャグをまぶして描くことが多い題材ですが、この作品は恐らくそれらを消化して、真っ向から描いており、途半ばであっても傑作と評価されるべきだと思っています。 掲載誌が休刊して未完であることが悔しいタイトルの一つではありますが、一マンガ好きとしてはこの作品が再び描かれることを気長に待ち続けています。 そして些か蛇足になるかもしれませんが、「プリニウス」を好きな方にはこちらの作品も読んで欲しいなあなんてことも思ったりもしています(プリニウスにおけるとり先生のフレーバーというものがよく分かるんじゃないかと思ったりもしています)