名無し
1年以上前
ミステリー、サスペンス、ファンタジー、大正ロマン、SF?いろんなワードが当てはまる読んだことないタイプの話だと思いました。
子爵令嬢のやまとと、大学卒業と同時に結婚の約束をしていた晴臣。しかしある時やまとは突然失踪してしまいます。調べるうちに「月読(つきよみ)」という、瞳が虹色に輝く子供の存在を知り、やまとの瞳が同じ様に輝いていたことを思い出します。晴臣は月読に関する記事を書いた記者を訪ねるも「月読になった子供は"性"を失う」と告げられる。もう一度性を取り戻すには、再び恋をしなければならない…。
月読の瞳は高値で闇取引されたり、嗜好品として売買されるという話もある。あるいは、性を取り戻すための保護施設に居るという可能性も。晴臣はやまとが自分以外の誰かに恋をする前に、再会することができるのでしょうか。平凡で純粋な青年を突如襲う哀しく妖しい悲劇の始まりです。