夜見の国から~残虐村綺譚~
別冊漫画ゴラクに連載されていた、漫画ゴラクらしくない残酷劇画『夜見の国から~残虐村綺譚~』。この物語のモデルは言うまでもなく、太平洋戦争中に岡山県の山間部の集落で起こった「津山事件」である。約2時間半で33人を殺した都井睦雄こそが本作の主人公・都居睦男であるということは、その名前を見ても明らかだ。この漫画、前半はネチネチとした集落の因習、ただれた人間関係をこれでもかとばかりに丁寧に描く。その間の村の者の睦男に対するイジメが最悪。心まで蝕まれていく睦男。いや、もしかしたら始めから心は…。まるで殺戮の舞台装置を作るかのように緻密に、執拗に動機を構築し、そして終盤からの殺戮が始まる。百数十頁にも及ぶ大殺戮シーンは容赦がない。血も涙もない…いや、血と脳漿と怒りが炸裂するラストに、読む者は度肝を抜かれるだろう。
柳都物語
山田泰造(やまだ・たいぞう)との間に娘・幸子(さちこ)を授かって、穏やかな日々を過ごす松本雅代(まつもと・まさよ)。一方、泰造は総理大臣を目指して、政界での地位を順調に築いていく。しかし、杉村貴子(すぎむら・たかこ)の謀略によって、泰造と雅代の関係に亀裂が入り……!?時代、政治、そして男女の深い愛を描いた大河ロマン、ついに完結!!太平洋戦争開戦の年、新潟の魚卸業を営む松本家に嫁いだ佐藤雅代は、陸軍の憲兵として中国に赴任した夫・周作の帰還を待ちわびるが、終戦後、帰国した周作は、戦争の悲惨な体験から精神を病み、酒に溺れた果てに夭逝。家族を養うため、古町の老舗料亭“柳亭”で働き始めた雅代は、仲居の天分を発揮、柳亭の顔として評判を呼ぶのだった。そんな中、若手政治家の山田泰造との出会いが、彼女の運命を大きく変えてゆく――
マンガでわかる ネコさんが教える疲れリセット教室
寝ても疲れがとれない、なんとなく体がだるい…そんな慢性的な疲れは「脳が喜ぶ行動」で解決できる! 疲れとりの国からきたネコのトラちゃんが、心と体に効く正しい疲れリセット術をレクチャー。人間関係のもやもやも解決!
地下アイドルの法律相談 不完全版
「地下アイドル運営の8割は信用できない」ーーー吉田豪(プロ書評家/プロインタビュアー)「地下アイドル」という弱い立場を「法」によって守る画期的な書『地下アイドルの法律相談』から「実例マンガ」のみを抜き出して再編集。描き下ろしを加えたフルカラー版! (※活字パートがないため「不完全版」と呼んでいます)アイドルを夢見る夢乃チカは、弱小事務所「わっくわくプロ」の扉を叩くも、毎回トラブルに巻き込まれ……。
53歳で初めてオフ会に参加しました
ゲーム初心者のおじさん“MAKOTO”は、いつも頼りになるベテラン冒険者“蒼さん”とのオフ会をとても楽しみにしていた。しかしそこに現れたのは…小学生の男の子!? 本書限定の描き下ろしマンガも収録!【電子特典:描き下ろしマンガ】
マンガで読む名作 ピーター・パン
「僕は大人になんかなりたくないんだ――」子供だけでなく、大人も楽しめる世界的ファンタジーの古典『Peter and Wendy』(ピーター・パンとウェンディ)。アニメやミュージカルでもお馴染みのこのファンタジーの世界には、親子愛、海賊フックの悲哀、そして“ピーター・パン症候群”という言葉を生み出すに至った「大人とは何か? 子供とは何か?」というテーマなど、著者の問いかけやメッセージが随所に隠されていた。夢と冒険だけじゃない、本当のピーター・パンがここにいる!!