「奪い、奪われることのない“くに”を作る」。それは盗賊の少年が思い描くには、あまりに壮大で矛盾した夢だった。時は戦国初期。繰り返される戦に、民は傷つき、飢え、苦しんでいた。両親を失った孤児・九兵衛は、奴隷として売られるところを、野盗団の棟梁・多聞丸に救われる。乱世で成り上がり、大名を目指すという野望を語る多聞丸に、九兵衛は魂の鼓動を感じた―――。歴史小説の傑作『じんかん』から生まれた、新たな戦国英雄譚! 鏡山城陥落に貢献し、三好元長から「松永久秀」の名を賜った九兵衛は、友と誓った夢に向かって大きな一歩を踏み出した。激化する戦乱で修羅の道を征くことを決めた九兵衛は、かつて野盗団を壊滅させた宿敵・坊谷と桂川で邂逅する。全ては己の「義」に従うため、戦なき理想の“くに”をつくるため──!! 戦国の梟雄・松永弾正久秀は新たな仲間“堺衆”とともに夢への戦を始める――!!
宮前魅斗(かいと)は魔法が一切使えない! このままでは「偉大な魔法使いになる!」という幼なじみとの約束が……。夢を諦めかけていたその時、突如魅斗に魔力が宿る。しかし、それは目が合った相手を強制的に惚れさせる“ひと目惚れの魔法”だった! モテモテなのは嬉しいけれど、こんな魔法で大丈夫か!? 『世界か彼女か選べない』の内山敦司が贈る、夢と魔法の“羨ま”ファンタジーラブコメ。最幸のハーレム魔法学園、開校! 魔力0の魔法使い・宮前魅斗が目覚めたのは、目が合った相手を強制的に惚れさせる“ひと目惚れの魔法”! そんな「チャーム」を進化させて見事昇級を果たすも、待っていたのは上級「梟級(オイレ)」たちからの強烈な洗礼――。さらに、新たな魔法技と「チャーム」の新事実が魅斗を翻弄する! 夢と魔法の“羨ま”ファンタジーラブコメ!!
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ヤマブキの母ミケの親友だったピンクは、ヤマブキに古代犬との闘いを止める遺言を伝える。行動を変えないヤマブキを攻撃するピンクに死地に追い込まれて、ヤマブキは守魔として新たな力に覚醒する。繰り返される古代犬の襲撃は、手を変え品を変えての激しさとなっていった。なかなか傷が癒えないヤマブキに、飼い主である町田こうの父・充博士は合成獣としての成長限界を見る。しかしピンクの死をきっかけに、ヤマブキは肉体的にも精神的にも爆発的に成長を遂げる。遂に武蔵野国の総長・血牙が自ら率いて、人間までも襲い始めた。しかし格段の能力アップを遂げたヤマブキは、その来襲を全て退ける。ヤマブキ殺害に失敗した武蔵野国の残党は、古代犬一族の長である黒龍牙に責任を問われて始末される。ヤマブキは全ての諸悪の根源である黒龍牙を斃すために、彼の住む出雲へと向かう。