ああ、PTAいじめ!~ご近所騒がせな女たち
「いじめるほうが悪いのか、いじめられるようなことをしてしまうほうが悪いのか…まるでニワトリとタマゴみたいな話ですね」美穂は一人息子の卓人が小学校に上がったのを機に、少しでも役に立てればとPTA役員に立候補するのだが、それがまちがいのもとだった。元々あったクラス内の調和を壊したことで、母親たちの間のいじめにあうようになってしまったのだ。まさか、親のいじめの因果が子に報い…で、卓人までいじめの対象になってしまったりしたらどうしよう!? 戦々恐々とするばかりの美穂は、偶然再会した小学校時代の恩師・平塚先生に相談する。実は彼のおかげで美穂は昔、いじめから脱することができたのだ。ところが、先生の答えは意外なもので…? 大人のいじめの陰湿な実態と、それに負けない女の勇気を描くシビア&痛快ストーリー!
ああ!イモダサ手作り姑~ご近所騒がせな女たち
主婦兼OLの小沢実沙子は新婚1ヶ月。貯金もないため、サラリーマンの夫と築25年の安アパートに住んでいて、少しでもオシャレな暮らしを目指して日々部屋の模様替えに余念がないのだが、はっきり言って高が知れている。そんなとき、一人暮らしの姑が実家でボヤ騒ぎを起こす。これはほっておくと危ないかも…ということで、夫の提案で家を売り払い頭金を作り、都内の新築マンションで3人暮らしをしようということになる。やった、これで念願のオシャレ・ライフを実現できる! と喜び勇んでシックでモダンな家具や調度を買いそろえる実沙子だったが、ここで思わぬ難敵が! 実は姑はものすごい手作り魔で、服から小物からインテリア、果ては味噌や漬物まで、独自のセンス(はっきり言ってダサい…)とレシピでとにかく手作りしまくり、家の中をオシャレとは程遠い世界に汚染していくのだった。手作り食料品を無理やりもらったご近所さんたちからも文句を言われるに及び、ついに実沙子は手作りをやめるように姑にきつく言い放ってしまうのだが…?
ある日いきなりシングルマザー~母と娘のサバイバル生活~ご近所騒がせな女たち
沖田真織(25歳)は夫と3歳半の娘とで平和な3人暮らしの生活を送っていた…はずだったのだが、なんとある日、夫から突き付けられたのは離婚届け! 会社の後輩と真剣に付き合っているから別れてほしいと、夫は家を出ていってしまう。まさかと思って確かめてみると、夫名義のカードは使えず、通帳と印鑑もなくなっていた。かろうじて100万円ほどある定期は手つかずだったものの…これって慰謝料のつもり!? 夫は本気なんだ! とにかくこうなったら、まず自分が働くしかない。娘をつれて必死に職を探す真織だったが、なんの資格も技能もない専業主婦の彼女にそう簡単に仕事が見つかるわけもなく…ようやく雇ってもらえたスーパーでは、いかにもコワモテで厳しそうな男性主任にびびり、イジワルそうな先輩主婦パートたちの機嫌をうかがい、それはもう苦労と消耗の連続だった。ああ、あたし、この先どうなっちゃうんだろう? …果たして、否応もなくシングルマザーとなってしまった真織の明日はいったいどっちだ!?
子持ち再婚妻のユウウツ~ご近所騒がせな女たち
バツイチだった北山真紀は、妻と死別した大東孝一と再婚して大東真紀となった。真紀には春花と秋菜という二人の娘がいて、孝一には陸という一人息子がいるというお互いに子連れでの再婚だった。そのほうが広いからという理由で、別れた前夫からもらった真紀の一軒家での新生活となったのだが、そうなるとどうしても陸の居心地が悪いだろうと、真紀は精いっぱい彼が引け目を感じないよう二人の娘と分け隔てなく接しようと心がける。しかし、陸のほうはなかなか心を開いてくれず…そうこうするうち、春花と秋菜の私物が汚されたり壊されたりという事件が起きるようになってしまう。まさか、自分が家族に受け入れられていないという思いから、陸がそんなことを…!? 疑心暗鬼に陥る真紀だったが、真相は意外なもので――? ステップファミリーの現実と、家族の本当の絆を描く、リアル&ハートフル秀作!
ザ・女の難病 もやもや病に冒された母の苦悶
沙帆は3年前に夫・友明と結婚し、まだ子供には恵まれていなかったものの、幸せな日々を送っていた。5年ほど前から抱えている頭痛の持病がちょっと辛かったが、さして気にしてもいなかった。ところがそんなある日、友明が突然の交通事故で急逝するという悲劇が沙帆を見舞う。しかも、その直後に妊娠3ヶ月であることが判明するという皮肉な経緯となったが、姑の希望もあり、沙帆に産まないという選択肢はなかった。が、さらなる悲劇はまさに臨月、出産のときに起こった。いきんだ瞬間に沙帆は脳出血を起こしてしまったのだ。幸い無事に赤ちゃんを産むことはできたが、実は沙帆は「ウィリス動脈輪閉塞症(通称・もやもや病)」という、国の難病にも指定されている恐ろしい病気だった。“もやもや”いう響きから、なんとなくあまり大したことのないイメージを持たれがちだが、常に脳梗塞や脳出血の危険と隣り合わせなのだという。しかし、生まれた男の子を「光」と名付けた彼女は、亡くなった友明のためにも、そして未来への希望のためにも、光と二人でがんばって生きていこうと誓う――が、現実は残酷だった。出産のときに起こした脳出血の後遺症から沙帆はなかば半身不随のような状況に陥ってしまい、これでは大事な孫の世話は任せられないと、光を姑に奪われてしまう。果たして沙帆の、そして母子の絆の運命は一体……!?
ザ・女の難病 顔はただれ、目はかすみ…SJSの恐怖!
恋人・尚也との結婚を間近に控え、幸せの絶頂にあった早希(25歳)を信じられない悲劇が襲った。式も近いこともあり風邪気味なのを早く治したかった早希は、風邪薬と頭痛薬の2種類の薬を一度に服用したのだが、その副作用によって「SJS(スティーブンス・ジョンソン症候群)」という、100万人に1人~6人という稀な発症率の難病に見舞われてしまったのだ。その症状は、肝臓や腎臓、呼吸器に重い障害が残り、さらに角膜がただれて視力が落ち、顔も醜くただれるという恐ろしいものだった。おかげで非情にも尚也からは婚約の解消を申し渡され、絶望のドン底に沈んだ早希は、働くわけにもいかず引きこもるように実家での自宅療養の道を選ばざるを得なかった。そんなある日、足をひきずり顔を隠すようにして、薬をもらいに病院へ行くのだが、そこで大島樹という一人の青年と知り合う。ある事情で心に傷を抱える彼と次第に親しくなっていく早希だったが、自分の病気のことを考えるととても前向きに交際を考えることなどできなかった。しかし、そんな早希を巡る運命は大きく変わろうとしていた――…。
ザ・女の事件 アラサー独身女エゴまみれ幼児斬りつけ事件
2007年9月25日、千葉県。とある一軒の家で、耳をつんざく幼女の悲鳴が響き渡った。血まみれで横たわり泣き叫ぶそのかたわらに刃物を持って立つのは一人の独身女…いったい何が彼女をこの信じがたい凶行に走らせたのか!? 二人の娘を持つ年上の父子家庭男性(42歳)を愛してしまったアラサー女性(31歳)のあまりにも幼すぎる、そのエゴにまみれた欲望が暴走した果ての仰天事件の顛末をリアルに描く衝撃ドキュメント!
救急隊員の妻~命を救う仕事の陰で~人生の選択を迫られた女たち
私の夫は消防署に勤める救急隊員。使命感が強くて真面目で、とても立派な人…そう、立派すぎて仕事熱心なあまり、息子の翔太が産まれたときも、七五三のときも、初めての動物園のときも、あなたはずっといなかった。そして、ずっとあなたがいないまま、翔太はもう中学二年になる。あの子が、私が、これまでどういう想いで暮らしてきたか、あなた、わかる? ねえ、私たちの間に家族の絆はあるの? ヒューマンな感動を呼ぶ珠玉のファミリー・ストーリーの決定版!!
嫁姑!病気!~生活に疲れた主婦の苦悩~人生の選択を迫られた女たち
腰が悪いと言っては何も手伝ってくれない、意地悪な性格の姑。そんな姑に気を遣いながら、最近めっきりかまってくれなくなった夫。やんちゃで育ちざかり真っ最中の幼い娘と息子。そんな家族に囲まれながら家事に育児にパートにと奮戦し、主婦である主人公はどうにも疲れやすくなった自身の体の不調を自覚していた。折しも市の健康診断の結果は“要再検査”。どうしよう、もしもタチの悪い病気だったりしたら…? こんなふうに毎日、身も心もヘトヘトに消耗しながら死んでいくなんて、一体私の人生って何だったの!? がぜんさまざまな葛藤と思いが胸の内に渦巻き、絶望的な気分になっているときだった…偶然、結婚して初めて夫と二人きりで住んだ町に降り立ったのは。まだ夢も希望もあったあの頃、すべては輝いていた。ああ、あの頃に戻りたい! そう強く思っていたとき、彼女は思いもよらぬ相手と出会うのだが――!? すべての主婦読者の共感を呼ぶ、等身大ハートフル・ドラマの決定版!!