僕はこの意見に対して返答したんです。
スクエアの編集者が言っていたのですが、1P目でおじいさんの先生が出てきて
女王の教室みたいな物語なのかと思いきやそうはならず、先生はすぐに出てこな
くなったのがもったいないそうです。先生のキャラは立ってるそうです。
そしておじいさん先生のOPと宇宙人の女の子が侵略するOPの2つがあってど
っちがメインなのか分らないそうです。
もうこの時点でこの編集者は興味を失ったようですね。
ジャンプで賞取った宮地翼も言っていましたが「流がフツーすぎて主人公に見え
ない」だそうです。もしかして読者は「宇宙人の侵略と戦うヒーローはまだか。
と待てども待てども結局望んだヒーローは出てこない」ことにコレジャナイ感が
あって結局面白いと思わないとか?
しかしあぶだくしょんは、根っからの「インディペンスデイ系の侵略者との戦い。
もしくはスピルバーグ系」のバトル漫画ですが。ラスボスも出てきますし。
僕の漫画を見て寝ぼけたような反応しかしない編集者が「もうちょっとさー。
高校生が主人公の青春メロドラマとか描いてくれないかなー。できれば少女
漫画みたいなキラキラな絵で。そしたら女の子にウケるんだよ。今時どこも
かしこも女の子向けばかりで、うちもそういうのを必要としてるの。だから
さー。ショタの性欲とか戦中のロリコンなショタとかを木版画みたいな絵で
描かれてもいまいち採用する気になれないわけ」
とか思ってるという読みは当たってるのでしょうか。
僕の判断ですけど、漫画業界女の子向けだらけです。アニメだろうと映画だ
ろうとどこの業界でも女の子向けだらけです。
サンデーもマガジンもジャンプもたいていそんなこと思いながら新人の原稿
見てるのではないのでしょうか。
仮に志望者がバリバリの少年漫画送ってきたら「もうちょっと、女の子にウ
ケる漫画描いてくれないかな。今時こんなクサい少年漫画ウケないよ」とか
思うのでは?編集者は志望者に「こう動いてほしい。こうしてほしい」とか
金の出る方向に金の出る方向に動くことを望んでいるはずです。
確か、ガンガン系は全部「売れている漫画を研究してください」と返答がき
ました。サンデーに持ち込みに行った人もそう証言してました。
だったらお望み通り僕が「高校生の青春キラキラBL少女漫画」を描いてき
たらそれまで寝ぼけていた編集者が「これだよこれ!」と言って飛び起きる
のでしょうか。
ヨシノサツキがもうデビュー作から120%少女漫画描く人で即ガンガンが
拘束し、それ以降今に至るまでほぼ全部少女漫画描いてますからやはりそう
いう方針では?もうガンガンとかほぼ全て少女漫画です。
以前、15で賞取って今は戦力外通告されている、双葉すずきさんに僕の原稿と
CGを見てもらって意見貰いました。
「なんで落選したのかペーペーの素人には分りません」
「CGなんてどう作ってるのか私には想像つかないや」
と返答が返ってきました。
ジャンプに落選したのは自己分析できています。
ジャンプと無関係でジャンプ漫画を描く気もない人には賞を与えません。
双葉すずきさんにDMで意見を貰っていたら「なんでこの人が持たない
知識と技術を僕が持っていて「想像つかない」と双葉すずきさんの許容
範囲を超えてるようなことを言われなければならないんだろう。普通逆
では?双葉すずきが格上で僕が格下なはずなんだが」
と知識と技術の違いを感じました。そこがなんとも不可解です。
もっと読者にウケる漫画やストーリーを研究しましょう。
これも何度か言われています。
それって「もっとさー。女の子に受けるキラキラの少女漫画描いてよ。どこもかしこも
女の子向けだらけだよ」と言ってるんですよね。
遡れば遥か昔、僕が13から15までの間ジャンプスカウトキャラバンに参加して「や
るんじゃなかった」と後悔しています。知識が足らず馬鹿みたいなことをしました。
確か13の時、地球防衛軍の漫画を描いて編集者は「こんなバカガキしらねーよ」とい
うような寝ぼけた反応でした。以下はその時の返答です。
「あのね、君の漫画はただのラクガキなんだよ。何このカッコウ。登場人物全員ただ白
のTシャツに長ズボンとかありえんから。外歩いてる人のカッコウ見たことある?誰も
そんな姿してないでしょ。ほら(原画見本手帳のジャガーさんを例に挙げ)、比べてみた
ら分るでしょ。これがプロの絵。これが君の絵。歴然とした差がついてるでしょ。君の
漫画はただのラクガキなの!」
それから気の遠くなるような時間が流れ、僕はものすごい修練を積みました。
そしてWEB持ち込みすると返答が「お前の漫画には興味ない」状態です。
編集者は若い人材を喉から手が出るぐらい欲しがってるくせに、13の時に僕が漫画を
描いたら「ゴミ。経験積め」大人になって漫画描いたら「興味なし」そして僕は当時「
日常の中に非日常への扉が開かれる。ただし制限時間付き」という時流にとりつかれて
ずいぶん馬鹿で愚かなことをしていました。
13でスカウトキャラバン行く1月前、女の子からの告白を蹴っています。
14でスカウトキャラバン行った頃、女の子からの好意を蹴ってキレられました。
非日常にとりつかれ、日常は苦痛でしかなく、気付けば盲目的な馬鹿でしかなかった。
そうやってさまよってる間に、貴重なショタ期が終わりました。
編集者が「ゴミ経験積め」と盲目的で無知な馬鹿である僕を追い返したのに、それから
僕は何年CGと絵と映像制作の勉強したと思ってるんですか。
編集の要求以上のことをやってるのに、「お前の原稿には興味ない」(泣)
「画力は高いですか?」「上手くはないです」
漫画賞って、画力の合格ラインに達さないと何度でも追い返すはずですが。
ストーリー、キャラ、それ以前に画力です。画力の合格ラインに達さないと
内容は見てくれません。
勇者先生が天下取ったのは「これから先女の子向けの漫画を描いてくれる。
こいつは金になる」だと思います。
あぶとロリコンが落選したのは「U24の壁を越えてるので選考対象外。
そもそもこの人ジャンプに熱意ない。ただジャンプとは無関係な青年漫画
を送ってきただけなんで論外」だと思います。
勝負になりませんがな。無関係な青年漫画を送るとか論外です。
勇者先生とあぶの共通点と相違点についてですが、一葉は直面している課
題と先生への恋愛感情。流も直面している課題と宇宙人の女の子に対する
恋愛感情。物語の構造はよく似てると思います。
しかし2作とも課題を蹴っ飛ばして、一葉は先生にのめり込んでおしまい
です。流は宇宙人の女の子と決別しています。
あぶが2006年の思想で描かれてるからでしょうか。勇者先生とは世代
の違いを感じます。あぶは「課題に立ち向かえ、我慢して根性見せろ」で
すが勇者先生26Pの魔王を一葉が撃つシーン「幼稚で未練タラタラでも
構わん」と今の時代を感じます。
流は根性で課題を解決しましたが、勇者先生は「先生が魔王を殺してくれ
た」という解決方法です。
今の時代の思想です。幼稚で甘ったれた依存気質で全然構わんという全面
肯定です。
wikiやらamazonのレビュー欄見て知ったんだけど、ハイキュー!!の連載前に描かれた読切って2つあって最初の方は「日向が高身長」らしくてスゲー読んでみたい
・ジャンプネクスト 2011年 WINTER
・週刊少年ジャンプ 2011年20・21合併号(「ハイキュー!! コンプリートガイドブック 排球本!」に収録)
今年も熱かった「ハイキュー!!」の試合! ネタバレしないために対戦チームの名前は...