変化することが苦手な女性が、入社から3年間頑張ってきた経理から広報に異動だなんて考えただけで胃が痛い。しかも異動初日から厳しいことで有名な女性の課長にビシッと指導を受けてしまう。お守りでもなんでも頼りたくなる気持ちはわかるな…。でもお守りや神頼みって弱っている気持ちを支えてくれるだけじゃなく、前向きになった気持ちの背中を押してくれるものでもあるんだな。短いけどめちゃくちゃいい話だった。
ゴリゴリのギャグで、さすがは「めだかの学校」の作者だなと感動しました。観光名所や特産品などが一切無い村の広報部が、広報誌を埋めるために下らないものでもなんでもネタにしようとするというネタも最高でした。また読みたい!
※ネタバレを含むクチコミです。
藤井みほな先生が女性誌ココハナに初登場!!大手コスメ会社でバリキャリだった主人公が彼氏の裏切りをきっかけに退職して人生を変えていく話です。みほなっちの漫画って昔からすごく華やかですが、今回の新作も舞台がドバイから始まったりしてキラッキラしてました。家電量販店で働いてる元同級生にメイクしたらイケメンになってSNSでバズったことから、メンズメイクの会社を起業することになるんですが、変身前の家電量販店男子の再現度もむっちゃ高かった。個人的にウレタンマスクをしてるところが特にポイント高いです。そこからの大変身が本当にインスタで流れてくる動画を見てるみたいで面白かった。投資家としてGALS!の乙幡くんも登場したり、読者を楽しませてくれる内容が満載でした。後編も待ち遠しいです!!
ぬい活する人って今は当たり前の存在になっているけど、人の目を気にしたり、親しい人に秘密にしてるひともまだまだいるんだろうな。それが自分にとってどれだけ大事か、その存在がどれだけ心の安定に関わるかってなかなか人に理解されやすいものではなかったりするから、一人でもその気持ちを共有できる人がいると嬉しいかも。少なくともその人と居る空間はありのままの自分でいて良い場所ってことだから。タイトル通り、やさしい話でした。
橘さんみたいなきっぱり正論系女性も居て当然みたいな社会に早くなればいいのにな。もちろん一条くんみたいな天然人たらしも居たっていい。むしろ居てくれると助かる笑 短くていい話だったけど、その先がかなり気になる話でもあった。
旅が好きで、頭の中だけで空想するだけでも楽しい主人公でしたが、想像以上に彼女がいま置かれている状況がしんどいもので、空想することが心の均衡を保つのにいかに大事だったかがよく伝わりました。それでも本物の景色を直接見たり空気を肌で感じるのとは違って、いつもギリギリ。そんなときに手を差し伸べてくれる人がいてよかった。抱えている問題が解決したわけじゃないけど、心の支えになるものがいるのは大きいと思います。主人公には幸せになって欲しい…。
やさしすぎて、完全に相手の人の気持ちをまったく理解できない木下くんの話。でも結果、めちゃくちゃやさしい世界になったのでやっぱり木下くんのやさしさは正義。 友人の川上くんと見た目の違いがあまりなくて、どっちがどっちかわからなくなる場面がいくつかあった。
いきつけの猫カフェで、推しの声優に遭遇してしまったオタクの話。 全力でそっとしておこうという気持ちと、猫に対しての遊び方が下手でイライラする気持ちがごっちゃになってるところが面白かったです笑
海と山以外はなにもない田舎から離れる勇気もなく、なんとなく就職も地元でしている浜谷は、かつて片想いをしていた高校の同級生・西田と再会。それからというもの、当時の気持ちが蘇り、とたんに見慣れた景色が輝いて見えてくるというわかりやすさがとても面白くて、同時に可愛いなと思った。さらには西田が自分に全く気がない素振りを見せると、一瞬でいつものつまらない風景に戻ってしまう。気持ち次第でそこまで変わるものなんだな。ラストにはキュンとしました。
こういうアホな男子が主人公のコメディでココハナでデビューするってすごいな。内容もしっかり面白かったし、それどころじゃないのにタコパやりたがるのめっちゃ笑いました。そしてサドル泥棒もちゃんと逮捕されてよかった。
元カレにひどい捨てられ方をしたせいで、捨てられないようにものをとっておく癖ができてしまい、すっかり汚部屋の主になってしまった主人公。そしてそのせいでまた彼氏にフラれる。水漏れトラブルきっかけで管理会社の蓮見という男にこっぴどく叱られ踏んだり蹴ったり。果たして主人公は捨てられないオンナを卒業することができるのか…!?な話。蓮見という男がそんなに言わなくても!と思うくらいキツイ男なんだけど、極度の潔癖症だったりと主人公となにもかも相容れない感じが面白かったです。
出てくる人、みんな悩んでるな〜笑という気持ちで読みました。 感情移入できるキャラはいなかったですけど、恋人同士だろうが友人同士だろうがお互いの本心をずべて知ることはないし、割り切れない何かを抱えながらすれ違いながら、それでも思続けることはやめられない複雑なものはありますね。
もう騙されないように誰も信じないのOLと、冗談で嘘ばかりついてきた優しい上司の話。 いつものアルコ先生の絵で大人のお話なのがなんだか不思議な感じがしました。
ココハナ10周年記念の読切なので「10年」というキーワードがたくさん出てくるお茶目な演出が素敵だなと思いました。 姪っ子のココが作文に「10年後は、地球がめつぼうしているから、わたしは、ない。」と書いているのを発見して叔母のタタはショックを受けます。親でもない自分がこんなに心配してもしょうがないんだけど…と言いながらモンモンと考え込んでしまいますが、そんなタタをお出かけに誘ってココは元気づけようとします。2人のお互いに対する優しさにほっこりするお話です。 行きつけの喫茶店のおばさんに「あたしなんか60で結婚したのよ〜人生何があるかわからないよ〜」と言われて、タタが心の中で「何かあった人はムジャキにそういう」と返していたのにはハッとしました。でも無邪気さとか無責任さも時には必要ですよね。
弥生美術館で開催しているくらもちふさこ展とてもよかったです。展示の最後で6年ぶりの新作「空を歩く」の紹介もあったのですが、展示内容が充実しすぎて素通りしてしまった方も多いのでは?電子なら今からでも買えますよー! 脚本家を目指している女の子が電車に飛び乗ります。クラスメイトから「品行方正のあなたらしくて型通りなのよね」と言われたシナリオをコンクールに出す為に、目的の駅に到着する17分の間に直さなければなりません。しかし同じ車両の乗客の挙動や関係性が気になってる内に余計な妄想が広がっていきます。そこに例のクラスメイトが「私の良き人」と紹介した男性に似ている人が現れて… くらもち先生の過去作でもインターネットの仮想空間や花染町の住人など、限られた空間の中での自由自在な関係性が見られましたが、今回はたった数分の電車の中。しかし主人公の脳内では物語が飛躍していくし、主人公に元気がないことを見抜いていた男の子がいるなど、短編という枠を感じさせない広がりがありました。 展覧会でのお言葉で「自分にとって漫画を描くことはツール探しの旅だった」とあったのが印象的でした。くらもち先生ならでは世界が生まれたきっかけを少しだけでも知ることが出来たような気がします。
主人公のさとりちゃんが働いているチェーンのコーヒー店には2人のお客さんがやって来る。1人は誰もが見とれるような着物美人。もう1人は化粧っけのないオバサン。さとりちゃんは内心「女の人生には分岐点があるな〜私はあっちにはなりたくないな〜」と思っているが、実は2人は同一人物で…という話。 ココハナ10周年の記念読み切りなので続編はなさそうですが、東村アキコ先生らしい話で面白かった!ヘアメイクも着付けも凄腕レベルのヨシエ先生みたいなキャラを描かせたらやっぱ上手いよな〜。最後まで2人が同一人物だと気付けなかったさとりちゃんがいい女になるのは難しそう…!
変化することが苦手な女性が、入社から3年間頑張ってきた経理から広報に異動だなんて考えただけで胃が痛い。しかも異動初日から厳しいことで有名な女性の課長にビシッと指導を受けてしまう。お守りでもなんでも頼りたくなる気持ちはわかるな…。でもお守りや神頼みって弱っている気持ちを支えてくれるだけじゃなく、前向きになった気持ちの背中を押してくれるものでもあるんだな。短いけどめちゃくちゃいい話だった。