【5巻まで読了】 浅野いにお先生、達観しすぎて、言語化もビジュアル化もあまりに上手すぎて、才能が暴発しまくってる感じがあまりにも尊い。 世界をより高い視座から見渡すべきだというリベラルな思想と、それを万人たる読者に伝える難しさが、ある意味ハレーションを起こしたように、意地悪で冷笑的にも映る全方位射撃的な描かれ方が、序盤は特に強く感じられる。 しかし、ここまで散りばめられてきた伏線が回収され、少女が異邦人と果たして出逢い、ぼかされ続けた衝撃の真実が明かされた5巻は、感情を揺さぶる◯◯シーンで締めくくられる。 人間、特に現代人は、こと思想とかの話になると、言語化と説明能力(アカウンタビリティ)が不可欠であり、言語による対話の力を盲信しているフシがある。しかし実際には、身体感覚や感情の揺さぶりも同じくらい立派なコミュニケーションなのだ。 『デデデデ』は、お互いに言葉が通じない同士の、非言語コミュニケーションの物語であり、それがここまででもっともわかり易く表れた5巻だったように思う。
小学3年生の茂雄は別居していた父親と一緒に暮らすことになった。父親の花男は30歳を過ぎてもプロ野球選手になることを目指していて、茂雄は自分の父親のことを変わり者だと思っていた。1、2巻は都会育ちでクールな茂雄が花男との暮らしによって子供らしさを取り戻していく話ですが、3巻からはクライマックスに向かって展開が変わっていきます。あれよあれよという間にそうなっていくので魔法にかけられた気分になります。あのカタルシスをぜひ味わってみて欲しいです。
政治漫画というジャンル自体数が少なくそれを目的で追っかけようと思うと結構大変なのですが、この漫画は貴重な政治漫画で現代的な描写で面白いと文句なしの作品でした 過去形なのは2巻発売は2020年夏!と告知が出てから2巻が出ないまま4年が経過してしまったからです 2巻が出てまた連載が再開するのをいつまでも待ってます
希望の相手を不幸にしてくれるテレビ番組「不幸TVショー」に電話をしてしまった3人の小学生の話です。不幸の度合いが交通事故で怪我をする程度でよかったなと思ったけど、このままだと誰かの不幸を願ってしまう負の連鎖が終わらない気がして嫌〜な気持ちになりました。自分と繋がりのある人のことを誤解していないか?改めて他者との関係を見直してみようと思いました。丹羽先生の新作読切が読めて幸せです!
※ネタバレを含むクチコミです。
切ない。 奇跡は誰にでも1度おきる だがおきたことには誰も気づかない
今まで当然のように習って来た事が、いろんな人の経験や意思があって自分の知識の一部になってると考えると中々考え深いものです。 今までにない視点の漫画。 令和に入ってからの作品で圧倒的に面白かったです。 作者もまだ若いのでこれからの作品も楽しみです。
序盤が完全にあしたのジョー あと何故か女性キャラが皆酷い目に合う
ヤニカスがテーマなのにこれまでにない感じの爽やかさも感じられる作品で好き。メタモルフォーゼの縁側を見たときにBLに年齢なんて関係ない!って感じだと思ったけど、これはそのヤニカス版って感じで良かった。いいなぁ
昼間ちゃんの為に全巻揃えたまである
【5巻まで読了】 浅野いにお先生、達観しすぎて、言語化もビジュアル化もあまりに上手すぎて、才能が暴発しまくってる感じがあまりにも尊い。 世界をより高い視座から見渡すべきだというリベラルな思想と、それを万人たる読者に伝える難しさが、ある意味ハレーションを起こしたように、意地悪で冷笑的にも映る全方位射撃的な描かれ方が、序盤は特に強く感じられる。 しかし、ここまで散りばめられてきた伏線が回収され、少女が異邦人と果たして出逢い、ぼかされ続けた衝撃の真実が明かされた5巻は、感情を揺さぶる◯◯シーンで締めくくられる。 人間、特に現代人は、こと思想とかの話になると、言語化と説明能力(アカウンタビリティ)が不可欠であり、言語による対話の力を盲信しているフシがある。しかし実際には、身体感覚や感情の揺さぶりも同じくらい立派なコミュニケーションなのだ。 『デデデデ』は、お互いに言葉が通じない同士の、非言語コミュニケーションの物語であり、それがここまででもっともわかり易く表れた5巻だったように思う。