胸がとても締め付けられたし、便利すぎる現代世について考えさせられた。 結末は複雑な気持ちになったけれど、、山田さんには詩織がいてよかったし、彼女の存在に救われたところも多かれ少なかれある。 詩織は山田さんに出会えてよかったんだと思う。
舞台は岩手県盛岡市。高三のあかりは写真を撮る同級生・ユキと出会い、新しい世界を教わり、恋をする。 写真家を目指すユキと、彼女を追うあかりの撮る/撮られるが入れ替わる関係性。写真から互いの心を知る繊細さ。傷つく顔を撮らずにはいられないエモーション。「写真」を介して伝えられる感情は、多彩だ。 あかりの恋を軸に物語は進むが、あかりに恋する野球部の凛太郎、幼馴染の凛太郎を見つめるユキという三角関係が生まれ、切なさを加速させる。 それぞれが互いの弱さにつけ込み、都合良く築く関係性は、一時の安心の後、容易に崩壊する。その度に突きつけられる本心に、耐え切れず剥き出しになる感情は息苦しい。 一見「百合に挟まる」凛太郎だが、彼の恋心と真心が次第に見えると、彼のままならさが可哀想になってくる。彼も含めた三人それぞれに「受け入れられなかった」という瞬間が描かれ、崩れ落ちる苦しみの物語には〈三人の〉曲げられない恋心があり、それを突き詰めた先にある終局に感極まる。 三人のその後の、平和を祈りたくなる物語だ。
名前だけなら誰もが知っているものから、初めて耳にするものまで、とにかく日本中の焼き物を、"個性がかなり強い"擬人化キャラにした、前代未聞(かどうかは分からないけど)のコメディです。 コメディとして楽しく読んでいたら気付くと焼き物の知識が身についているような漫画です。焼き物の魅力のひとつに「色」や「手触り」があると思うのですが、どうしても漫画ではそこまで読者に伝えるのには限界がある。だからこそ、これを読んで実際に焼き物に会いに行きたくなる!会いに行って、肉眼で見て、手触りを確かめたい。 キャラクターが美男子多めなところは、あとがきで竹谷先生の妻であるキンゴさんに手伝ってもらったというのに納得。
※ネタバレを含むクチコミです。
日陰に生きる人々にうっすらと不思議な明るさでスポットを当てるような漫画。作者のセンスが光るシュールな雰囲気が癖になります。
普段何気なく眺めているチラシやポスターですが、当たり前ですが人の手によって加工され印刷されているんですよね。 あと、本なんて印刷物の塊ですよね。 そういうことの細かい作業や苦労が本作によって知れます。 身近な印刷物にもつい目がいってしまうほど、色味とかつくり方とかの説明をわかりやすく面白く伝えてくれます。 また、主人公が元ヤンという設定も良いです。 というのも、元ヤン=アツイ思いがありやるときは突き抜けてやる、イメージがあるのですが、本作も同じです。 大好きな漫画に影響されて入った会社なだけに、その理想と現実にギャップを感じながらも、一生懸命向き合う姿は勇気と元気をもらえますね。 誰もが何かしら思いがあって、その仕事についているわけですから。 クセのある同僚(主人公も元ヤンで大分クセありますが…)との、連携などもアツイです。 印刷物や印刷会社のことがわかりながらも、お仕事漫画特有の面白さもある漫画です。 人間関係の広がりも含めて2巻がどうなるか楽しみです。
絵の魅力はもちろんのこと、魔法が存在する世界が緻密に描かれてて説得力がある。久し振りにこういうの読めて嬉しい。
最終巻を偶然手に取る機会があり、先に最終巻を読んでから一気に読みました。 賛否両論ありそうですが、現代的でとてもよかったです。ふたりに共感できない人とできる人にはっきり分かれそうですね!
吸血鬼の次はなんだ? 楽しみにしてたけどショウジョウ? 感染討伐刀ネガティヴ主人公バトルアクションとでも言えようか! (長いけどなんといったらよいか) 死にたいネガティヴ系主人公がイケメンそう これからが楽しみ
レッド・ベルベットというケーキがあるそうです。歴史もあって、アメリカではメジャーなスイーツなんだとか。画像を調べてみましたが、その名の通り赤色がキレイなケーキです。 幼い頃に母を亡くしたアールはふさぎ込む父親と反駁しながらも、母の遺したレッド・ベルベットのレシピを探し求めています。 一方の親友のランディは重病の母親を抱え、こちらも父親とはうまくいっていません。おまけに窃盗グループに目をつけられ犯罪の片棒を担がされているという状況。 失った母の面影を追うアールと、母を失いつつあるランディの対比は痛々しく、物語には常に薄ぼんやりとした閉塞感が漂っています。ふたりの毎日は決して順風満帆ではありません。 それでも互いを支え合い、未来に目を向けられているのはふたりには目標があるからです。かつてアールの母のケーキ店があった場所で、再びお店を開くこと。 少年だったアールとランディの人生は2巻の時点で大きな節目を迎えました。希望にあふれた道筋ではなかったかもしれませんが、ふたりは確実に前へと進んでいて、その事実が勇気を与えてくれます。 レッド・ベルベットのケーキがアールのお店に並ぶ日が来るのを楽しみに、次巻以降もふたりを見守りたいです。
胸がとても締め付けられたし、便利すぎる現代世について考えさせられた。 結末は複雑な気持ちになったけれど、、山田さんには詩織がいてよかったし、彼女の存在に救われたところも多かれ少なかれある。 詩織は山田さんに出会えてよかったんだと思う。