※ネタバレを含むクチコミです。
原作を読んだことはないけれどかなり忠実に描かれているということは私にも分かりました。書いている途中で澁澤龍彦が喉の癌になったことがストーリーに影響しているようですね。前半の奇想天外さに比べるとラストはまさに夢のように儚い終わり方です。漫画で読んでも難解な話ではありますが近藤ようこ先生の美しい絵を堪能するだけでも大満足でした。いつか原作にも挑戦したいです。
4巻で完結しちゃったけど、こう! 『ロスト・ラッド・ロンドン』のイメージしかなかったので本作『GLITCH』はすごくすごく意外だった。 だが、シマ・シンヤ先生らしく訴えかけてくるところは変わらず、芯にあるように感じる。 作品の中では少年少女が味方というか代弁者であり、言いたいことは彼らが言ってくれている。やりたいことは彼らがやってくれている。 すごく現実的で不思議で独特なファンタジー感がある世界だけど、どこか惹かれるし住んでみたくなる町だった。 次が楽しみです!
「ツルカメコンビニ」というちょっと変わったコンビニで働く星川きらりは天真爛漫で誰にでも明るく接してくれる女性。 この作品はそんな彼女と3人のお客さんとの出会いから始まります。 3人はそれぞれが異なる生きづらさを抱えながら“ひとり”で生きていましたが、 きらりとの出会いによって少しだけ心が軽くなってゆく、そんな様子が描かれます。 しかし、周りに笑顔を振りまくきらり自身も実は**心の傷を抱えながら“ひとり”で生きていました**。 この作品は、そんなきらりを中心にした4人の“ひとり”が隣り合わせながら生きる様子を描く、 読むとちょっとだけ前向きに生きてゆけそうな、そして人に優しくなれそうな物語です。 上下巻読了
前編だけで文句なしに面白いです!! いいところで後編に続くのズルすぎますね!? https://twitter.com/5670000000LDK/status/1668077030603378688 巨大UFOに吸い上げられたゲーマー小学生女子だったけど、吸い上げのスピード遅すぎて12年間空中で生活する話。 話の導入から思ってもみなかった軸で話が進むのすごいです! 普通のベタな思考だったら吸い上げられたあとにどうするか、どうなってしまうかを考えるところ、思考のリズムの手前の死角になってる角度からぶん殴られた感じ。 しかも主題が、前編の段階ではUFOとかSFものというよりも身動き取れないけど時間が有り余る状況をいかに有効活用するか、そしてもっと普遍的だけど同じ状況にある人にそのまま置き換えたときの不思議な共感まで描いていてちょっとすごかったです。 時間はテンポよく飛ばしながらめちゃくちゃいいところで後編に続くので来月号(7月12日)が待ち遠しすぎます!! 山素(やまそ)先生は、以前コミックDAYSに掲載されていた読切『時間跳躍式完全無劣化転送装置』(モーニング月例賞)も最高に面白かったです。 https://comic-days.com/episode/3269754496432828238
いつのまにか終わっていたな、というのがまず第一印象だった。 なんだろう、おもしろそうな雰囲気はあったし、実際それなりにはおもしろい漫画だったんけれど 作者のTwitterやブログのが狂気度・魅力が上であり、そっちのが好みな読者が結構いたんでないか たとえば以下の将太の寿司をめぐるエッセイ漫画だったり https://twitter.com/oskdgkmgkkk/status/1597947268052971522 ブログだったり https://mgkkk.hatenablog.com/entry/2019/08/14/111920 https://mgkkk.hatenablog.com/entry/2018/11/30/190935 こっちのが客観的なおもしろさではまさっているように思えた。 思ったより続かなかったのは、だからかもしれない。
5時に夢中!の特集に出演されていた女王様の所作が美しくて感動してからリスペクトしています。なので新井英樹先生がSMを題材に連載を始められてとても嬉しかったです。第1回目のイベントにも参加させて頂きましたが、間近で拝見する女王様方のスタイルや立ち振る舞いはもちろんですが、お肌がどこもかしこも綺麗でひれ伏したくなりました。やはり圧倒的な美しさにはパワーがある!断言せざるを得ないでしょう。またそこでM男さん達との揺るぎない信頼関係を拝見して、SMはただのエロではないと感じました。 まだ2巻までしか出ていませんが、すでに名シーンがわんさかあって笑ったり泣いたり心が震えまくりです!特に「お前の余命は私が決める」はヤバすぎでしょ…
愛蔵版が出ていたので、これを機に読んでみた。 敵討ち執行代理人という職業が存在するifな世界。仇討ちが認められているけれど、直接やりあうことは出来ない人がほとんどなので、双方とも代理人を立てることがOKという、合法的な殺し屋のお話。 主人公が特にぶっ飛んでいるけれど、だいたいどいつもこいつも頭のネジが数本くらい外れていそうなキャラクターばかり。まともなことがまともではないのでは?と思うくらいイカれた連中だらけだ。どこもかしこも狂ってる。 鬼気迫る荒々しい描写、混沌とした人間心理、エロティックというよりも動物的な性表現。一見するとエログロ満載なバイオレンスアクションにしか見えないかもしれない。しかしその裏に何やらメッセージが隠されているような不思議な感じだった。 まだ1回読んだだけなので、そのメッセージ性は掴みきれていない。何度か読めば何か掴めるかもしれない。 なんともはや松本次郎先生っぽさ全開。好みが別れる作品だと思うけど、ぜひ手にとって読んでみてほしい。
森雅之さんの漫画を読んでいるような気持ちになった 1話目で掴みきれないからかもしれないけど、最初から何回も読み直してしまった こんな淡々としてるのに何度読んでも飽きない
今年は狩撫麻礼作品を読み込むぞ〜!と意気込んでたのですが、なかなかハードボイルドを読みたい気分になれずにGWを過ぎてしまいました…。でも「ハード・コア」はいましろたかしの絵の抜け感が荒唐無稽なストーリーに合っていて、気づいたら読み終わってたくらい面白かったです!! 私はロボオ登場前の右近と牛山の関係が好きでしたが、クライマックスの物事がどんどん転がっていく感じにもすごく満足しました。それまで一生懸命やってた埋蔵金とかロボオの正体とは関係ない終わり方なのが逆にいいですよね。ダメな奴が成長することなく終わってこんなに清々しい気持ちになることないです。
※ネタバレを含むクチコミです。