卓球セラピーで植田りょうたろう先生を知って、コミックビームのバックナンバーを買って読みました…! 一言でいうと「子どもたちの遊び場になっている原っぱが野焼きされる話「なのですが、卓球セラピーのような日常ものだと思いこんでいたので予想外の展開にメチャクチャ驚きました! 植田先生の柔らかそうなキャラとリアルな描き込みという、相反するものが自然に一つになっている画風が本当に素敵でたまりません。ずっと見ていたい…! 来週発売の単行本「はなちゃんと、世界のかたち」をよろしくおねがいします。 https://comicbeam.com/product/321906000583.html
この作者さんのまんが初めて読んだ! ふだんドメスティックで血しぶき満載とか拷問されて臓器でちゃったみたいな漫画ばかり読んでいるけど、全然この漫画のがつらいわ。 子供ならではの残酷さってだけじゃなく、悪意ある動物虐待も序盤に入っているから途中から読みたくなかった。もちろん全体を見ればそういった話じゃないんだけど。
老夫婦のほのぼの日常マンガ。旦那さんが子犬を拾ってきて、反対する奥さんと飼う飼わないの攻防戦。 切り絵のようにトーンを使っているのが印象的です。 このシリーズで単行本化されるとのことでおめでたい。 まとめて読むと、絵柄の変様が面白いと思います。だんだんオノ・ナツメぽさが強くなっている… https://twitter.com/COMIC_BEAM/status/1154801923096137729
うたちゃんとはなちゃんが秘密基地で遊んでいる場面まではほのぼのとした日常を描いてるんだけど、ダムが放水を始めて濁流がふたりを飲み込んでからは世界崩壊後のような雰囲気になって、しかも死のイメージを彷彿とさせる内容も出てくるのでとてもヒヤリとした。この死後の世界の描写がとてもすごいので、これはうたちゃんの書いた作文なんだ!と、ピンとくるまで時間がかかった。(赤ペンで先生のコメントがあるので自分はこう解釈したけど、ほんとに世界は崩壊しちゃったのかもしれない。どう読んでもいいんだと思う。)うたちゃんの文才がすごすぎることはさておき、単なる空想も形にしてみると残酷だったりするのかも。前回の卓球セラピーでも顔を隠しているお姉さんが出てきたけど、ふとしたダークな要素によって人間の心の奥深さを描き表されている。
まだまだ若いつもりでいましたが、ちょっとした動作で自分の年令を思い知ることが多い昨今。鏡に写る、童顔とおっさんが交じり合った自分の奇妙な顔に絶望する毎日。そんなパッとしない中年男性のしょーもない感じをいましろたかし先生は残酷に描き出すのです。『釣れんボーイ』では自身をモデルにした漫画家・ヒマシロタカシがマンガよりもアユ釣りに夢中になり、通っていた病院の先生に勢い余って連絡先を渡したり、アシスタントを軽くいびってみたり、将来の不安で頭がいっぱいになったり…見ているだけで俺も頭を抱えたくなるようなことが、コミカルに描かれていました。 僕がさらに頭を抱えたのは『ラララ劇場』『盆堀さん』に登場する盆堀さん。このシリーズは、キャラクターは共通しながらも、毎回様々にシチュエーションが変わる、オムニバス作品です。 盆堀さんは一見ナイスミドルながら、中はかなりダメ人間。見栄っ張りでだらしないまま、中年になってしまい、なにかというと「あーめんどくさ あーもうイヤッ」なんて言っています。 『ラララ劇場』の第三話は、不倫相手に子供ができてしまい、バックレたところを共通の知人に詰られるというシチュエーション。「いいから養育費払えよ」と言われてものらりくらり。挙句の果てに「なんにも出来ないくせに 見栄っぱりで 大物ぶりたがる 口先だけの しょーもない カス人間です!」そう自分で言い切って自虐に走るあたりが本当にダメ人間ですね。当然、そのあともバックレるのですが、こういったトホホなエピソードが続くのです。 盆堀さんが、他人からどのような目で見られているかというと、「盆堀くんの 話には内容がないねえ…」「ダメですな 彼は」とか「あのバカ」なんて言われています。 そんな風にいわれても、「俺は直球勝負だ! めんどくせーから」と若い女を直球で口説きフラれたり、送別会終わったあとに「さて…と ソープ行こう!」と若手を誘ったり。盆堀さんのダメな日常はそれなりに続いていくのです。 なんというか、どうしようもないダメ人間でも幸せに生きていいんだ、という安心感が沸いてくるのです。俺も俺なりに生きていけばいいんだと。
人生の不条理に晒されながらも必死に生きる人間の姿、心揺さぶる物語を心身・魂をも削るような筆致で描き続けて来た松田洋子さん。 「こんな作品群を描く松田洋子さんは一体どんな人生を歩んでこられたのだろう」と常々思っていたのですが、その答がこの自伝マンガに描かれていました。 タイトル通り中心として描かれるのは父。そして娘から見た父親を中心に、ひとつの家族のリアルな生き様が叙情性豊かに綴られています。 家族との関係性、仕事や対人関係のトラブル、生活の変化、家族に起こる異変……様々なパートのどこかしらは読者個々人の体験に重なり複雑な想いに駆られるのではないでしょうか。 端的に言って私は気付いたら涙していましたし、痛切なあとがきを読んで更にもう一度涙を流しました。深い深い想いの込められた作品で、読んだ後は大切な人を今まで以上に大切にしたくなります。 松田洋子さんはもっともっと読まれてもっともっと評価されるべき作家です。
なんて面倒くさいヤツなんだ!最初はそう思ったけどA型丸出しの自分としては共感できること多すぎてちょっと親近感湧いてしまった。
この話は、桃太郎の自分勝手な欲望のせいで平和な暮らしを乱される人々(と動物と鬼)の悲しい物語です。 表紙の絵が、物語の途中で判明する非常に残酷な事実を表しているのだが…勘のいい人は気付くかもしれない。
なにが平成最後なのかは読んでもわからなかったけど、美しさに優劣をつけることは無粋であるというのはそのとおりだと思います。 赤ずきんが「ありがとでーす」と言ったり、おばあちゃんが赤ずきんのことを「赤の字」と呼んだり、猟師が女装した男だったりと、色んな要素が渋滞していたけど最終的な感想は、最高!です。
自殺や殺人などが起きた部屋は、次の入居者に事故物件であることを説明する義務がある。そのために新しい入居が決まらないことがあるので、本作の主人公の御子(ミコ)は、いったん入居することで、事故物件履歴を通常に更新するという仕事をしている。 部屋に居着いているパンクロッカーの幽霊と関わったり、未解決殺人事件が起きた部屋に住んだり、隣人の男と親しくなるなか、幼い頃に母親が失踪したせいで「お化け」と呼ばれ、人との関わりを避けていた御子の心にも変化が起きる。 御子自身の成長も作品の見所だが、話が進むに連れて幽霊と自分、更には叔父の悟郎、隣人の虹川、そして母親や周辺の人間関係が絡み合って展開されていくのが面白い。事故死した場所でうごめくだけの幽霊にも、想像もできない背景がある。 映像化先行の作品だったので、御子は池田エライザに見えちゃうかなと思っていたが、絵が強すぎてそんなことはなかった。
卓球セラピーで植田りょうたろう先生を知って、コミックビームのバックナンバーを買って読みました…! 一言でいうと「子どもたちの遊び場になっている原っぱが野焼きされる話「なのですが、卓球セラピーのような日常ものだと思いこんでいたので予想外の展開にメチャクチャ驚きました! 植田先生の柔らかそうなキャラとリアルな描き込みという、相反するものが自然に一つになっている画風が本当に素敵でたまりません。ずっと見ていたい…! 来週発売の単行本「はなちゃんと、世界のかたち」をよろしくおねがいします。 https://comicbeam.com/product/321906000583.html