男子がいない世界漫画他にもあった気はしますがこの描き方はリアル…。 朽ち果てた小便器が立ち並ぶ空き地を進んでいくシーンとか戦闘とか映画を見てるようで面白いです。 いるはずのない男という存在、話が動き始める……引き込まれます。
小さい頃から皆で育った子どもたち。外界に出るため仲の良い人とペアを組む様指示。突然殺し合いを強要されるところは衝撃的シーンです。物語の始まりにハラハラドキドキして一気に読み進められます。実写版も見てみたい。
コミュ力おばけなハルとPC得意なガクのコンビが会社を立ち上げて〜…というのがざっくりとしたあらすじです。 対照的なコンビのやり取りが軽快で面白い!絵がとても綺麗でテンポも良く話が進みます。IT時代に添ったストーリーが現実味を感じます。 世界一のワガママ男であるハルとまじめなガク。 この2人がどうなっていくのか楽しみです!
「特撮系か〜おもしろそう読もうかな!」とかあらすじ読んで軽い気持ちで手に取ったら『掛かったな!』と殴られた気持ちです。これはガチのやつ。ある意味あらすじサギです。良い意味で。 いわゆる特撮系ヒーローを題材にした漫画は多く、トクサツカガガとかサンレッドとか怪獣8号とか『ヒーロー』をどの角度から描くかで表現方法が変わりますが、これはガチで『特撮ヒーロー』を真正面から現実のものとして解体しているように感じます。一巻巻末のコメントが芯を捉えて暴露してくれてました。 そもそもの特撮がスタートした昭和の時代が、何を経てきて何を求め、表現者たちは何を吸収して産んだのか。そしてそれを受け取る、そうではない時代の人とそれを受け継ぎ渡そうとする中でどう解釈したか。 描き手の脳内レポートのように緻密かつ素直、そして愚直で偽りないものを含有し、ストーリーが描かれていると感じます。なので、読み手として受ける場合にはなかなか気合入れて踏ん張らないと対峙しきれないかも。足腰に力が入りました。 なかなかこうして講演のように、「これは私の考えなんですけどね…」とぐつぐつ煮込んだ話を読ませてくれる漫画を出されるのも久しくなっていたので、読み応えに放心しています。岩でも飲んだかな…という感じ。 誰かれともなくおすすめは難しいのですが、人がめちゃくちゃ煮込んで作った煮凝りみたいなものを摂取したい時にいいかと思います。 今のこの時代に、この漫画がいろんな媒体で話題作として紹介されることに、死なないサブカルのひゅうひゅうとした息を感じます。おれたちはしぶといな。よかったよかった。
ここんとこスペリオールに載ってた読切の中でも一番連載に向いてるんじゃないかという感触があった。個人的に山本中学が好きだからかもしれないけど。エロネタだけど下品すぎないんだよね。自分から変な座り方してる理由を白状しちゃう押上さんが可愛くて笑える。ただ一発目からパンチあるネタだったので続きがあるとしたらかなり期待しちゃうな。
あずみがカワイイ!
紹介にもあったけど、四コマはこういうものっていう固定概念を無くさせる。 喜怒哀楽、人生で起こるあらゆることを4コマ漫画で表現する試み的な作品『漫歌』。 作者さんのシュールな感覚たまらないです。 オチがあるのかないのかみたいなものもあったりするけど、なんとも言えない無情感、思わずぷぷっとなってしまったり、あるある~ってなるのもある。 お暇な時にぜひ読んでいただきたい。
深澤の幸せって何だろう? 売れても、仕事がなくても、心はいつも寂しさでいっぱいで。 連載が終わった時に、時間もあるし、自分の人生を立ち止まって見直す時だったのかもしれない。 人恋しさで、体の温もりを感じたくて、ストレス発散でセックスして、何も解決はしない。 唯一の味方の奥さんに対する態度、暴言も自分で自分の零落を感じすぎているから・・・。 でも、何かのタイミングで人生は変わるもの。 その後の深澤が気になる。
キスから始まってしまった女と女と男の歪な関係は進むほどに音を立てて崩れていく。 最後に残ったのは…。 放課後、誰も来ない学校の階段で舌を絡ませ濃厚なキスをする。 クラスでも派手なグループの美少女とパソコン部の地味目な女子。 ある日から唐突に始まった正反対な二人のこの行為は常習化していて、主人公であるパソコン部の女子は理由も分からずにされるがままだったが…。 恋する美少女って非常に罪ですね。 幼稚で自己中心的でご都合主義な少女漫画脳に他人を巻きこんでも儚く美しく見えてしまう。 それを真に受けてしまった自分こそが罪だと感じてしまうほどに。 しかしこの話ではそこで終わらず、主人公は悲しみの逆襲を遂げることになるのがまたよかったです。 ところが逆襲自体もする側、される側の両方の立場をより深く理解しただけにすぎず、部活の男子を騙し高校で初めてできた同性の友達を裏切り手放す羽目になり、どん底エンドで最高でした。 その気持ちをどこへも持っていけない苦い気分でいっぱいです! まだまだ自分自身のこの話への理解が及んでない部分もありそうだけど、少し間をおいてまた読みたいなー
新連載の「MUJINA IN TO THE DEEP」にムジナは人権がないうんぬんの話があったので、もしかして繋がるのかな…?と思って読んでみました。 マンバの↓の記事も気になっていたので藤子・F・不二雄の「定年退食」も合わせて読了。 https://manba.co.jp/manba_magazines/8572 まず「定年退食」は藤子・F・不二雄の未来予測っぷりが半端ないですね。発想の元ネタとしては姥捨山なんかがありそうですが、当時はユーモア漫画として描かれていたんだろうけど、今じゃ笑えない内容になってますね…。高齢化社会だけじゃなくて食糧危機も予感させられていてドキッとします。 そして浅野いにおの「TEMPEST」ですが、設定の大枠は確かに「定年退食」とそっくりです。しかし老人達が更に追い込まれてるので読んでいてエグられます…。85歳になると人権を剥奪され、試験に合格して人権を再取得するか、自死をするかを選択させられる近未来。ただし試験で500点満点を取れず不合格になった場合は人権がないまま街に放り出され、野良犬のような生活をしなければなりません。老人がそうなる未来って若者にとっても希望がないよな…。 「MUJINA IN TO THE DEEP」に関してはそこまで繋がりはないかもしれない。人権カードは共通して登場するけど読んでなくても問題なさそう。
男子がいない世界漫画他にもあった気はしますがこの描き方はリアル…。 朽ち果てた小便器が立ち並ぶ空き地を進んでいくシーンとか戦闘とか映画を見てるようで面白いです。 いるはずのない男という存在、話が動き始める……引き込まれます。