リュウコミックスの感想・レビュー7件現代医学の租は異端児だった!解剖医ハンター 黒釜ナオ 吉川良太郎かしこ実在した人物がたくさん登場して史実を元にしたストーリーが展開されるので勉強になりました。主人公のジョン・ハンターは解剖医ですが、肉体を切り刻まれた死者は天国に行けないとされた時代にそれはとても野蛮なことでした。しかし彼は多くの命を救う為に1人で医学を200年進歩させたのです! 正しい知識がなかった時代の手術はまるで拷問ですね。羊の血を輸血してたなんてオカルトみたいな話ですが、そういう試行錯誤が今に繋がってるんだなぁと感慨深かったです。色気を感じる!カッコイイ主人公ハンター!!解剖医ハンター 黒釜ナオ 吉川良太郎名無し意外と女性に受けると思う…なぜなら本家BJも人気は女性ファンから じわじわと広がっていったので。レミちゃんがピノコポジションでジェンナーが弟子ポジション。絵!絵がいい!!blもイケる画力!!! 話がアツい!知性がモリモリ必要な話なのにアツい!! そして最後に香気!画面から溢れ出る格調高き気高さ!!キャラを際立たせるセリフ!心打つドラマの展開!本家BJを初めて読んだ時の衝撃を思い出した!ありがとう吉川良太郎先生!黒釜ナオ先生!ふたりのコラボだけが生み出したキセキ!神崎将臣を知った最初の漫画重機甲兵ゼノン 神崎将臣名無し神崎将臣のXENONシリーズ最初の作品。絵柄とか今と違って荒々しい良さがあります。昔読んだ時はあまり感じませんでしたが、今読むと仮面ライダーの影響をやはり強く感じます。ダイナミックなストーリと、キャラ一人一人が格好良くて好きなシリーズですね。「常識」を越える人々解剖医ハンター 黒釜ナオ 吉川良太郎ナベテツ伝統や風習、常識というものに囚われてしまうのは社会に生きていると仕方ない部分もあるのですが、この作品はそんな常識に真っ向から立ち向かった一人の医師の物語です。 解剖医ジョン・ハンター。「ドクタードリトル」「ナイフマン」「グール」というおよそ医者として不名誉なあだ名をつけられても、全く意に介せず己の仕事「解剖」で人体という地図を描き続けるハンター。 司馬遼太郎さんの「胡蝶の夢」という作品で、西洋の医学が幕末に受容される過程が描かれるのですが、ハンターのような存在が医学を進めたのだと想像させられました。 医学の歴史に詳しくない自分のような人間でも、楽しく刺激的な名作だと思います。 単行本未収録のラーメン読切限りなく透明に近い塩 石黒正数starstarstarstarstarnyaeなんでこの読切を描こうと思ったのかよくわからないけど、これが雑誌の巻頭カラーで掲載されたという事実がとりあえず面白い。 小説にしようとしてた話とのことだが、本当だろうか。笑 石黒先生の短編集とか全部読んでる人には最後にちょっとサプライズがあります。嘉納治五郎先生でさえ助走をつけて殴るレベル無謀キャプテン 島本和彦名無し男とは馬鹿な生き物。 馬鹿な生き物だからこそ生き様が浪漫を生む。 だが、わざと馬鹿にならなきゃ男ではない、 というものではない。 ところがもともと馬鹿だから(ギャグ漫画だし) 「自分の墓穴は自分で掘るのが男だ」 という馬鹿な考えを男の生き様と信じて、 自ら墓穴を掘りまくる馬鹿がいた。 掘田戊傑(ほった ぼけつ)。 彼は強豪高校との対決から逃げた柔道部の身代わりとして 柔道ドシロウトなのに僅か数日後に迫った柔道対決に無謀にも臨む。 普通の漫画ならばここから主人公の埋もれた才能が開花するとか、 地獄の特訓の成果や謎の老師の助言で必殺技を会得するとか、 愛と勇気がなにもかもを超えて奇跡を起こすとか、 突然の天変地異が起こって全てが灰燼と化すとか、 そんな結末になるものなんだけれど・・ 「男とは」「男たるものは」を追及した主人公を待っている結末。 その結末には涙するしかない。 スポーツ漫画では、従来のセオリーを揺るがす新技や理論が 一つや二つは登場するもの。 思わずナルホドと思い、試してみたくなるような。 なかには本物の真理論もあれば、ただ漫画を面白くするためだけの こじつけだったり、誤解やウソッパチだったり、 「作者、実はこのスポーツを舐めてるだろ」というものだったり 色々とある。 それがスポーツ・ギャグ漫画ともなれば、 少々のトンデモ理論が登場しても普通は驚かないが、 よりによって柔道を指導する先生に向かって 「受身では勝てない!」と反論するのだ。馬鹿だから。 墓穴を掘る男だから。 けれどこの言葉、一周まわって考えると 「そうかもしれない」と思ってしまうのが困ったもの。 いや、明らかに大間違いなんですけれどね。 まあ一発投げられて死ぬほど痛い目にあえば 普通は前言撤回する程度の屁理屈。 けれど「自ら墓穴を掘る男」堀田戊傑は 撤回せずに投げられまくりドンドンと 墓穴を深く掘り続けて行く。 通常のスポーツ漫画ではありえない方向へ、 通常のスポーツ・ギャグ漫画ですらもありえない方向へ、 そして結末へと・・ ある意味で比類する漫画が見当たらないほど面白いのだけれど 柔道の創始者・嘉納治五郎先生が読んだら血の涙を流すだろうお話。 全二巻で第一巻・第二巻がそれぞれ第一部・第二部になっています。 上述の内容は第一部のみについてです。 第二部はもはや解説不能なレベルに突入してしまうので 感想は控えさせていただきす(笑)。 嵐山歩鳥が初登場する作品も収録されているポジティブ先生 石黒正数短編集(2) 石黒正数くるみ割り人魚石黒正数の短編集。「それでも町は廻っている」の主人公である嵐山歩鳥が『夜は赤い目の世界』に登場する。別の短編『探偵綺譚』にも登場する。 巻頭の『種』はビームに投稿して佳作をとった作品のようだが、大友克洋っぽい(気分はもう戦争あたりの)感じを受けた。 表題作の「ポジティブ先生」は短いんだけど破壊力のある漫画でとても笑った。『夜は赤い目の世界』はですね、お馬鹿で流されやすくて自己中なところもあるけどなんやかんやで人情味のあるいいやつっていう嵐山歩鳥の原型があり、さらに作品としても面白かったので、とても満足。
実在した人物がたくさん登場して史実を元にしたストーリーが展開されるので勉強になりました。主人公のジョン・ハンターは解剖医ですが、肉体を切り刻まれた死者は天国に行けないとされた時代にそれはとても野蛮なことでした。しかし彼は多くの命を救う為に1人で医学を200年進歩させたのです! 正しい知識がなかった時代の手術はまるで拷問ですね。羊の血を輸血してたなんてオカルトみたいな話ですが、そういう試行錯誤が今に繋がってるんだなぁと感慨深かったです。