「明日地球が滅んでも別に構わない」なんて思って、自由奔放に毎日はしゃいで喧嘩して過ごしていたイッキは、今はこぢんまりとした町の小さな洋食屋で働いている。そんなある日、偶然店にやってきた龍から「トシミツ」の名を聞き、懐かしく思うイッキ。龍はトシミツのいとこだという。そしてトシミツが死んだと告げる龍。トシミツは自由の象徴だった―― 同じ想いを抱くイッキと龍は……!? その後のふたりを描く「エンドレスサークル ちっぽけがいっぱい」も収録。描き下ろしを含む続編60Pを新たに収録。電子限定おまけ付き!!
河童の蜜月
仕事で外回りの途中、強い日差しのせいで倒れた“河童”の菊次郎を助けてくれたのは花屋の竜人。そんな竜人に菊次郎はいきなりプロポーズ。命を救ってくれた竜人に嫁ぐのは、“河童”一族のしきたりだという。互いに惹かれあい、恋人同士になったふたり。最初は邪魔をしていた菊次郎の兄・菖蒲も、今はふたりを認め、平和な日々を送っている。そんなある日、花屋にやってきたイケメンの客・隼が、常連客となりやがてバイトとして働くことに。そしてなんと竜人に「口説きにきた」と迫り……!? 電子限定おまけ付き!!
大手製薬会社の三男として何不自由なく暮らしている四宮理央には秘密があった。四宮製薬の息子は全員アルファだとされていたが、実は理央はオメガだったのだ。発情を知らずに生きてきた理央が産科のカリスマ医師・百瀬と出会って、抑制剤で抑えていたはずの発情がなぜか訪れてしまう。初めての快楽を知ってしまった理央の痴態に理性が揺さぶられる百瀬。二人はあらがえない快楽に溺れてしまうのか――! Pixivコミックで累計閲覧数350万超の人気作品がついにコミックス化!! 電子限定おまけ付き!!
ウチの教師が言う事には
お気に入りの教え子・武田君に失恋した冬森先生は、臨時の校務員としてやってきた青年・大野が同じ中学の後輩だったと知る。同僚のセクシャルな罠に搦め捕られても諦めた目をする冬森を、大野はまっすぐ見つめ……?
トシミツという人間に振り回され、傷つけられた二人の人間が、その死によって、抱えた思いをぶつける先を失くし置き去りにされてしまう様がリアルです。 主人公の二人が知らないトシミツの死を、見届けた事で、読んでいるだけのこちらもイツキと龍のように、トシミツに置き去りにされてしまいました。 大変印象深いシーンです。 かっこよくてタワマンに住んでて、どっかの会社の社長で運転手付きの高級車に乗る完璧な男は出て来ませんし、可愛くてキュンキュンするようなやり取りも一切ありません。 好き嫌いは分かれるかも知れませんし、多少の矛盾や突っ込みどころがある、荒削りな作品ではありますが、BLという枠を超えて読んでいただきたい漫画だと、その様に思います。 個人的には、新装に当たって追加で描かれた60ページの書き下ろしは、必要なかったかな?と思いましたが、その辺りは好みの問題かも?