祥伝社の感想・レビュー7件自分の感情整理が一番大変なんだ。Aさんシリーズ やまもとりえstarstarstarstarstarPom そりゃ、それぞれ思う事があって当たり前だよな。 隣りの芝生は青い。 今は色んな選択肢があるけど、人間の心はそんなに変わらないし、読んでいてより人間の感情が複雑化した様な印象を受けました。 Aさんの恋路は、グッときますね。頭で色々考えていたら、自分が思い描いていた結末とは違う結末になった。でも、恋だけでなく、大人になると頭で考えてしまうよねと。思ったこととは裏腹なこと言ったり、チクチクした事も言いたくなる時もあるよなとか。休みたくなる時もあるよなとか。 皆に共感する所あるし、いくらか救われたとこもあり、読んで良かった。とても贅沢な漫画です。 味のある妖た…カラスのいとし京都めし 魚田南ymzkrmとても贅沢な漫画です。 味のある妖たちと人間のふれあいは読み応えがあり、それだけでもおもしろいのに、その上に、実在する(していた)京都の食べ物屋さんが紹介されているので、その気になれば巡ることが出来るなんて…!よだれが…。 私はあまり食にこだわりがないタイプだけど、こんなにも幸せそうに愉しんで食べる彼らを目にすると…もう行くしかないなと。 マップに登録したので少しずつ味わいたいです。 キャラ全員好きですが、特にたかひこさんとたぬきの絡みが描かれた49話、50話、56話はたまらんかったです。地獄も幸せも人それぞれAさんシリーズ やまもとりえ野愛結婚してても仕事できても美人でも若くても、人それぞれの地獄があるんだなと気づかされる。 AさんでもBさんでも元ヤンちゃんでも新人ちゃんでも、みんな何処かしらわかるなあと思うところがある。そして、みんな何処かしら嫌だなと思うところがある。 Aさんが他人を羨むばかりの話だったら、読むのが辛くなって投げ出していたと思う。 家庭があるBさんや若い元ヤンちゃん達とのささやかな関わりの中で、自分からは見えない彼女達の苦労や努力をしっかりと理解し、成長する姿がかっこよかった。 人には人の地獄があるし、人には人の幸せがある。自分から見える部分だけで人を羨んだり呪ったりしても、なんの意味もないのだ。 代わり映えのしない地獄みたいな日常でも、人は前に進めるんだなと感じた。変わってると言われたい人向けの漫画だと思ってた原田ちあきの挙動不審日記 原田ちあき名無しつぶやきGANMA!という今は亡きサービスで2016年頃配信されてた原田ちあきのエッセイ漫画。ビレバンの権化みたいな表紙で、変わってると思われたいサブカル向け漫画だという偏見がしばらくあり、ちゃんと読んでいなかった。実際読んでみたら全然そんなことはなくてエキセントリックな連中の挙動が狂った感じで描かれている愉快な作品だった。不思議な懐かしさを感じる部分もあるし、作者の挙動不審さに共感する部分も意外と多かった。どちらかというと、周り人間の挙動不審さの方がヤバいのだけれど、それを見逃さない作者の視点が面白い。第7章「ぬ」のシュールさは格別で、この作品内では一番のお気に入り。ちなみに序盤に登場する漫画家の「K先生」って小山健のことだろうか。ゲス発言してる漫画家T先生ってのも誰なのか気になる。 団地にロマンを感じる人は必読サザンウィンドウ・サザンドア 石山さやかnyae田島列島や入江喜和、今日マチ子に通じる優しい線が特徴の石山さやかさんのデビューコミックス。 あらすじにもあるように、読むとなんだか懐かしい感じに胸がキュッとなります。 子供の頃は家族の垣根を超えてご近所さんと交流があったこととか、当時は鬱陶しかった親のおせっかいの有り難さが今になってわかったりとか、今は空気みたいな存在だけど新婚当時は1分でも1秒でも長く一緒にいたかったな、とか ささやかだけど記憶の引き出しに入ったままにしている部分を引っ張り出されるような、当たり前のようで当たり前じゃない、人の営み、ドラマが描かれています。 何かでトップを取りたい!成功したい!とか上を目指すことをモチベーションにしてる人ではなく、地球のはじっこで一生懸命生きてる人に読んでほしい本です。情報量と絵のスタイルが魅力!カラスのいとし京都めし 魚田南たか化けカラスがバイトして京都の美味しいごはんを食べる話。 フリーハンドで描いた味のある線と、トーン使いが好き。 なので、ご飯の描写は美味しそうというより「オシャレ」という感じが、他のグルメ漫画と一線を画している。 1巻16話で20件、2巻14話で17件のお店が紹介されており、素敵なお店が次から次へと出てくる贅沢さがいい。 2巻ではカラスの過去と家族に触れられており、正直ご飯よりこっちが気になる。このマンガの口コミを書ける幸せうさぎのまんが MARUUstarstarstarstarstarかしこ吉本ばななさんの小説のカバーなどを描かれている方のエッセイマンガです。 旅の話、病気のネコを拾った話、お兄さんが失踪した話…。決してハッピーな話ばかりじゃないけど、MARUUさんは生きることに対してのタフさがあるから大丈夫読んで!吉本さんが巻末エッセイを寄せていらっしゃるのですが「セクシー」とはその力強さのことを言うのかもしれないと私は思いました。 マンガもイラストも、文章もとにかく素晴らしい方なので↓も見ていただきたいです。 http://maruu.illust.jp/
そりゃ、それぞれ思う事があって当たり前だよな。 隣りの芝生は青い。 今は色んな選択肢があるけど、人間の心はそんなに変わらないし、読んでいてより人間の感情が複雑化した様な印象を受けました。 Aさんの恋路は、グッときますね。頭で色々考えていたら、自分が思い描いていた結末とは違う結末になった。でも、恋だけでなく、大人になると頭で考えてしまうよねと。思ったこととは裏腹なこと言ったり、チクチクした事も言いたくなる時もあるよなとか。休みたくなる時もあるよなとか。 皆に共感する所あるし、いくらか救われたとこもあり、読んで良かった。