別冊ヤングチャンピオンの感想・レビュー21件痛みを感じない運び屋運びの犬 清水ヤスヲミ六文銭ある時から痛みを感じない主人公イヌイ。 彼が営むのは運び屋という、ある人をあるところまで運ぶというもの。 その運ぶ人も大抵、裏社会系のやばい人やわけありの人だったりするので、当然何らかの抗争に巻き込まれていくというのが基本展開。 作中にも出てきた 「痛みを感じないからこそ躊躇がない」 という点が、妙に納得した。 確かに、多少の良心というか、相手の痛みに対する想像力というかが働くと、無意識に手加減をしてしまうものだが、全力でフルスイングできてしまうのも自分が感じないからできることだというのが、面白かった。 ある意味、最強の特性なのかも。 ただ、当然人間なので、出血が一定以上になると機能停止とかは普通にあるので、そのあたりも計算しながらバトルしていく感じ。 運び屋として依頼され、1000年に1人の美少女と噂されている女子高生ココアと出会い、彼女のおかれている環境やどういう思いでAV業界に自らいくのかの強い意思を目の当たりにし、無感情だったイヌイも変わっていく。 強い女性と朴訥な男、この手のパターンも、自分はわりかし好きなのでハマりました。 痛みを感じないので、バトルシーンの流血とかすごく、特に内蔵でたりとか結構グロい描写が多いので苦手な方は注意が必要かも。歴史好きには設定が秀逸すぎ期待大もしも徳川家康が総理大臣になったら―絶東のアルゴナウタイ― 藤村緋二 眞邊明人六文銭歴史上の英雄が時代を超えてバトルする漫画はよくありますが、なんと本作は政治をする話。 まずは、何もいわずに添付画像みて欲しいんです。 もうこの時点でワクワクしかなくないですか? よくアンケートで 「歴史上の人物の誰に総理大臣やってほしいですか?」 とかみたことあると思いますが、皆一度は考えると思うんですよね。 それが、大臣全てが歴史上の人物ってもうヤバい。 官房長官 坂本龍馬 財務大臣 豊臣秀吉 経済産業省 織田信長 文部科学大臣 菅原道真 ここらへんは教科書的な知識でもわかるし、 秀吉と信長、逆でもよくない? とか 坂本龍馬って外務大臣のほうがよくない? とか議論したくなるのも楽しい。 (だけど本作の外務大臣に足利義満をもってくるあたりに唸ってしまうのも、また一興なんです。) さらに 総務大臣 北条政子 厚生労働大臣 徳川綱吉 というのも、意外性があって、今後どう動いていくのか予測できるようでできない感じが良い。 この曲者揃いの大臣を束ねるのが家康というのも良い。 まだ序盤なので全部はでてませんが、いずれにせよ未曾有の窮地の日本に、この歴史をつくってきた英雄たちがどう議論し決断し、新たな歴史を刻むのか、今後がますます楽しみな作品です。 『信長を殺した男』の秀吉版信長を殺した男~日輪のデマルカシオン~ 藤堂裕 明智憲三郎六文銭『信長を殺した男~本能寺の変 431年目の真実~』が非常に興味深い内容でしたので、本作も手にとってみました。 まだ4巻ですが、これもめちゃくちゃ面白い。 前作の主人公が明智光秀で、黒幕である秀吉との対立構造を中心に描いておりましたが、本作は、本能寺の変以後も含む、より秀吉に物語がフォーカスした内容になっております。 前作同様、引き続き秀吉は悪役のようなテイストになっておりますが、それでも出自のエグさを中心に、秀吉のあらゆる行動の動機や経緯を丁寧に描かれており、どちらかというと秀吉に共感したくなってしまうのが良かったです。 誰の子かもわからない、卑しい身分から立身出世し、いかにして最高権力者まで昇りつめることができたのか。 そのバイタリティの一旦が垣間見えます。 具体的に、なぜ、朝鮮出兵したのか? 諸外国の交流とくに宗教の制限をした理由など、出生時の経験とともに描かれており、また膨大な参考文献の数々で裏打ちされているのも、説得力増してよかったです。 マンガでありながら、秀吉が思い描いた大望について(あくまで諸説あるなかの一説としてですが)知れる重厚な内容です。 デマルカシオンの意味も本作で知りました。 歴史好きにはぜひ読んでいただきたい一冊です。かなり興味深く拝読しました!!信長を殺した男~本能寺の変 431年目の真実~ 藤堂裕 明智憲三郎starstarstarstarstar_border酒チャビン面白かったです! 確かに本能寺の変ってよくわからないんですよね。動機も不明ですし。そもそも400年以上も前のことなので、覚えてる人もいないですし、記録も散逸してしまってますし。 なので、こちらの新説もあってもおかしくないな、と興味深く読みました!!しかもマンガもかなり上手いです!!キャラも立っててすごく良かったと思います!! ただ、少し気になったのが、漫画とは直接関係ないのですが、少し動機が弱い感じがしましたね。。。元々の通説も動機が弱いところもあるので、だから新しい説は違うとは言いませんが。さらなる文明の発展によってタイムマシンが発明されて最終解決されることを切に望みます!!! あと「勿れ」はもう食傷気味です。センゴクだけで十分です。 しっかり台湾行きたくなるばくおん!! 台湾編 おりもとみまな 太田ぐいやさいろく箱根~伊豆スカイラインにはバイカーズパラダイスっていう名前のバイク乗りのホットスポットがある。 なんでわざわざそんなところに、という場所にあるのだが、それが盛況なのだ。 バイク乗りってそういうとこで集まっちゃうのです。バカなのです。私もだが。 で、台湾編。 アジアの原付交通事情はよく「カブに4人乗り」とか「めっちゃ多い」とか言われるとおりで、バンコクや北京でもそうだったけどめちゃくちゃ乗り物として普及している。 バイク乗りという意味ではなく、本当にチャリの代わりなのだ。 どうやら台湾もそのようだ、というのを本作で知った。 そして私はタイでは国際免許証でバイクを乗り回して来たので知っている、海外のバイク旅は楽しいのだ。あと意外とめちゃくちゃ安い。移動費自体が日本より物価が安いからっていうのもあるけどめっちゃ安いのだけど、さらに輪をかけて安い。 例えばバンコクで5日貸してくれって言ったとする。その5日で南はパタヤビーチ、北はアユタヤまで(プーケットまではさすがに行けなかった)レンタルバイクで全然いけちゃうのである。 移動費はガソリン代だけみたいなもんなので安いし、何より一回体験したらもういいよと言いたくなるほど酷い未舗装道路なので死の恐怖もうっすら感じながらのツーリングが楽しめる。 5日間レンタルでもせいぜい5000円、安いとこ探せば3000円しないで借りれる。もちろんそんな長距離乗る場合は壊れたら野垂れ死ぬ可能性もあるのでちゃんとしたバイクを借りたほうがいいけど。 というわけで前置きはすごく長くなったけど、台湾編を読み、まさにコレをタイでやったなぁとしみじみ思いつつ、台湾でも出来るんだ!と知らなかったので嬉しい気持ちでいっぱいになった。 何より、ちゃんとツアーガイド的に要所要所で著者が体験したのであろう事柄や見るべき場所を丁寧に解説してくれており(おりもとみまな先生にしては珍しいぐらいまともに)めっちゃいいガイドブックになっている。 続きが待ち遠しいし、早く台湾行きたいぜ。 PCR隔離がなくなったら行ける、みたいに考えてるけど行けるのかなー 韓国とタイは開放し始めたようなので、日本の場合は帰国時に隔離があるのだけどそれがなくなりさえすれば本作と同じ事が本当に出来るであろう。バトルアクションであり、頭脳戦でもあるバウンサー みずたまことヴィン警備会社に入った一人の男が、様々な問題を解決していくアクションモノでも有り、頭脳戦でもある漫画。主人公が想像だけで敵を黙らせるシーンが最高です幕末のうねりをつくった吉田松蔭を描く松かげに憩う 雨瀬シオリ六文銭『燃えよ剣』が映画化されて、世間に幕末ブームがきてほしいと願ってやまない私ですが、本作は、そんな幕末時代の大きな転換をつくったことで有名な「吉田松蔭」の物語。 その後、数多くの維新志士を輩出したことで有名な松下村塾をたてた人で、まさに幕末時代の思想の巨人的存在。 しかも描く作家は『ALL OUT!!』や『ここは今から倫理です。』の「雨瀬シオリ」先生! 俄然期待値は上がりますが、それを余裕で超えてきます。 特に『ここは今から倫理です。』で魅せてくれた哲学感が、松蔭の時代では異端ともいえる思想とマッチして、グッと魅力が深まります。 当時においては狂気とも言える思想をもって、 この国を憂う吉田松陰の傑物具合が色濃く表現されてます。 激動の時代、大きな時代の転換期に、誰が何を思い、どう判断したか 歴史の醍醐味とも言えるエッセンスもギュッと詰まっていて、はやくも続きが楽しみです。 リアルじゃありえないのに生々しい落日のパトス 艶々野愛艶々作品の魅力は人物の解像度の高さだと思う。 ご都合主義のどエロい設定どエロい肉体どエロい展開。絶対にありえないことだらけなのに、人間の感情は異常なほどリアルに描かれている。 壁が薄すぎるアパート。 駆け出し漫画家の青年・アキ。 隣に引っ越してきたのは、高校時代の憧れの先生。 単身赴任の旦那がいる日だけ、先生の部屋から喘ぎ声が聞こえてくる。 エロ漫画過ぎて逆に清々しいほどのシチュエーションでありながら、まあ焦らすこと焦らすこと。 後ろめたさを抱えながらもどうしようもなく先生に惹かれてしまうアキ。 アキの視線に興奮したり、うぶな反応を愛おしく思ってしまう先生。 お酒を飲んで暴走したり、一緒に海に行ったり、アキのアシスタントの女の子に嫉妬したり…。 一線を越えてしまいそうな瞬間が訪れるけれど、ためらう。 一線は越えないものの、2人の距離は縮まり、寸止め的行為も過激になっていく。 踏み出せない臆病さ、踏み出さない狡猾さ。もう止められない域まできているのに、相手の様子を伺い続ける2人。 あっさりヤっちゃうよりもずっとエロいし、生々しい。リアルじゃありえない話なのに、リアルだと感じてしまう。 艶々先生、天才だなあ。 自分勝手で狡くて可愛くて不器用で欲望に正直で…艶々先生の描く女性はとにかく生々しくて魅力的なのでぜひ体感してほしい。コピペかってくらい顔が全員右向き運びの犬 清水ヤスヲミ名無しめっちゃ違和感感じるし臨場感もない。大事なシーンぽいところで大きなコマを使ったところがあったけど、2ページ続いて同じ顔すぎて笑ってしまった。癖になる読むのがやめられないグロ友漫画!じゃあ、君の代わりに殺そうか? 蔵人幸明 榊原宗々名無しほぼタイトル買いです クライムサスペンスものを期待して買いましたが、想像以上…!このイケメン狂気じみている! 人間を他者と関わり合いたいと思わせてその境界を超えさせるものはなんなんでしょうか。 その人のことが好きだったから、その人に救われたから…? この狂気じみた「アメリ」と言う存在がキャラ立ちしすぎていて、グロいのにページを捲る手を止められません。 彼のことをもっと知りたいと思ってしまう。 絵もめちゃくちゃうまくてすごいです。 ただのグロさだけじゃなくて論理的な思考が面白いと思った作品 姉と弟の秘密の関係秘すれば かんの糖子名無し姉と弟がSMプレイをする話です。痛いことはしません。弟は姉への好きをこじらせてますが、姉の方は弟にどんなことされても「優しいお姉ちゃん」として受け入れてくれます。保育園の先生で天然だけど優しくて美人な姉のキャラが好きでした。打ち切りになってしまったそうですが、完結巻も発売されなかったんでしょうか。秘密の関係がどういうラストを迎えたのか気になります。姉弟のやり取りをもっと読みたかったです。バイオレンスなプリズンライフチカーノKEI~米国極悪刑務所を生き抜いた日本人~ マサシ KEI名無し米国最悪の刑務所で唯一の日本人・ケイと、対立派閥の抗争を描く漫画。キャラクターがみんな魅力的でカッコイイ。刑務所内にスーパーがあって囚人が普通に買い物できるとか、日本では考えられないシステムにびっくりした。日本のヤクザ、米国最凶刑務所で暮らすチカーノKEI~米国極悪刑務所を生き抜いた日本人~ マサシ KEIさいろくスタートダッシュがすごいので試し読みするだけでも「これ好きかも」と思わされる。クローズやWORSTが好きならイケるでしょう。 どこまで実話かわからないけど、原作のKEIは主人公のモデルご本人だと思われます。巻末の次回予告的なとこでKEIの書紀が書籍化されたものの紹介があるけど本物のヤクザ屋さんなのがパッと見てわかるお写真が載ってます。怖すぎ。 主人公のケイはチカーノ(メキシコ移民)のグループに入り、刑務所内での信じられないような凶暴な生活を紹介しながら生き延びる中でファミリーと言えるような熱い仲間たちが描かれていくのもクローズっぽい。 ただ、クローズと違うところはその仲間たちがバンバン死ぬところ。 刑務所内での囚人たちの争いヤバい。 何にせよケンカ漫画の中でも群を抜いたストーリーであることは間違いないので興味ある方は読んでみましょう。 どうやって刑務所ぐらしするのかも結構面白いし、アメリカやべーなって思わされる良作です。 1話目の掴みが完璧信長を殺した男~本能寺の変 431年目の真実~ 藤堂裕 明智憲三郎名無し織田信長、ひいては"本能寺の変"について描かれた作品は多くあり、それゆえ読み手も「またか」と思う方も少なくないはず。となると、1話目の掴みが非常に大切になってくるわけですが、この作品の1話目が今までにないアプローチの仕方であっという間に引き込まれました。 歴史好きもそうでない方にもおすすめです。大河ドラマ「麒麟がくる」の追い風もありますから、これを機に歴史ファンが増えてほしいものです。真実かどうかはさておき漫画として面白い信長を殺した男~本能寺の変 431年目の真実~ 藤堂裕 明智憲三郎名無し信長を殺したのは明智光秀である。 当たり前の事として歴史で習っていましたが、この漫画では信長を殺すに至った背景に何があったのかを明智光秀側から丹念に描いています。 タイトル中に「真実」と書いてありますが、実際の所どうだったのかは確証がないわけでありまして、信じるかどうかはアナタ次第・・・という感じでしょうか。 漫画としては作画もテンポも良く勢いがあります。歴史ものとしてはかなり読みやすい方だと思います。コメディとして読める人にはおすすめの社畜漫画みんなで辞めれば怖くない 中憲人nyae社畜だったことはない(と思っている)けれど、読んでてちょっとしんどかった。上司もほんとに怖く描かれているし。似たような経験しててトラウマがある人にはおすすめできないかも知れない。 ただ設定として、ほんとに精神がヤバいという状況に陥るたびに、脳内に別人格が現れるシステムは単純に面白いので、自分はコメディとして楽しめました。 人格は女子小学生だったり、ハルクみたいな筋肉超人だったり、おじさん考古学者に苦行僧、野球少年。彼らの存在が張り詰める緊張をゆるくしてくれていたので、主人公も読者の自分も最後まで頑張れた。 最後、まあ無事に?会社を辞めた2年後、先に辞めた先輩に「まともな会社に勤められたんだ」と言われて「はい」と返事した時に手ぶらにスーツだったのがめちゃめちゃ気になった。 どんな会社に入ったとか描かれてなかったけど大丈夫かな?笑 <祝大河ドラマ決定>明智光秀のもう一つの真実信長を殺した男~本能寺の変 431年目の真実~ 藤堂裕 明智憲三郎六文銭来年の大河ドラマは明智光秀ですね。 (昨今、配役にごたついておりますが…) 本作は、そんな明智光秀を主人公にした歴史作品ですが、他とは一味違います。 明智光秀といえば「謀反おこして、織田信長を討った悪役」という印象でしょうか? この作品は、実はその謀反を「誘導した人物」がいるという、歴史の真実を暴く内容となっております。 その人物とは一体誰なのかっ!? ・・・まぁ、羽柴(豊臣)秀吉なんですがね。 実際、明智光秀を討ち取ったのも秀吉ですから、そうなりますね。 その根拠として ・当時、中国地方の毛利と戦をしていたので、あんなに早く京都まで帰還できるはずがない ・信長に援軍を要請したのも秀吉だった ・その後の秀吉の天下への野心 などとしているのですが、実際どうなんでしょう? ここらへんは意見分かれそうです。 そもそも歴史は勝者のものだし、死人に口なしでは、何が真実なのかわかりません。 でも、だからこそロマンがうまれるものだと思います。 色んな説があって、それを知り、想像し、思いを馳せるのも、また楽しいものです。 私自身は、当時圧倒的な存在だった信長を討てるような大器は「明智光秀」しかいなかったという点において、ある種尊敬をしておりました。 いささか厨ニ的ですが、誰もが思い描いていたであろう(ないしは、画策して失敗した)ことを、実行できたという事実だけですごいなぁと思います。 それゆえに本作は、そんな明智光秀の生涯を知るうえでも、本能寺の変の新たな説としても両方楽しめる内容となっています。 大河ドラマは、どうなるんだろう。(色んな意味で)「顔芸」にも注目したいラブコメ恋愛志向生徒会 如月群真mampuku絵の良いエロコメです。成年コミック出身の実力派で、等身が高くメリハリの効いた人物デッサンだけでなく、絵が可愛い少年漫画のラブコメにはない魅力として推したいのが「"顔芸"と呼んでいいくらい振れ幅の広い表情芝居」ですね。成年コミックでは首から下以上に"実用性"を左右しかねないのが顔の表情です。TOSH先生もリアクション芸でいかんなく実力を発揮されている「食戟のソーマ」が良い例かと。 ストーリーのほうもくだらなくていい感じです。「監獄学園」や「デスラバ」もそうですが、こういうのは気合の入った絵でやるからこそサービス度も増しますしシリアスギャグにもなるという利点がありますね。もどかしくてイィー!!ってなる落日のパトス 艶々桂川発起丸エロい妄想しながら生きてると、こういうシチュエーション憧れますわ。 ただ、進展がゆっくりでもどかしい!! そこが心惹かれるトコでもあるけど。 夢の中のパンチぐらいゆっくりw 黒レンコン姉のおなかをふくらませるのは僕 恩田チロ 坂井音太やーBlackLotusじゃねーか! MtGネタおもしろいです^q^ロングキスグッドナイト姉のおなかをふくらませるのは僕 恩田チロ 坂井音太やーどういうあだ名なんだよそれ
ある時から痛みを感じない主人公イヌイ。 彼が営むのは運び屋という、ある人をあるところまで運ぶというもの。 その運ぶ人も大抵、裏社会系のやばい人やわけありの人だったりするので、当然何らかの抗争に巻き込まれていくというのが基本展開。 作中にも出てきた 「痛みを感じないからこそ躊躇がない」 という点が、妙に納得した。 確かに、多少の良心というか、相手の痛みに対する想像力というかが働くと、無意識に手加減をしてしまうものだが、全力でフルスイングできてしまうのも自分が感じないからできることだというのが、面白かった。 ある意味、最強の特性なのかも。 ただ、当然人間なので、出血が一定以上になると機能停止とかは普通にあるので、そのあたりも計算しながらバトルしていく感じ。 運び屋として依頼され、1000年に1人の美少女と噂されている女子高生ココアと出会い、彼女のおかれている環境やどういう思いでAV業界に自らいくのかの強い意思を目の当たりにし、無感情だったイヌイも変わっていく。 強い女性と朴訥な男、この手のパターンも、自分はわりかし好きなのでハマりました。 痛みを感じないので、バトルシーンの流血とかすごく、特に内蔵でたりとか結構グロい描写が多いので苦手な方は注意が必要かも。