偽りの共犯者【イラスト入り】
老舗呉服屋の支店を任されている名越春彦には、人に言えない秘密があった。両親を失った春彦を引き取って育ててくれたダンディな義父・基伸を、ずっと思い続けていたのだ。一時は基伸を諦めようとした春彦だったが、基伸の実の息子で義弟の篤基と関係してしまう。さらに篤基は、基伸が好きなのは春彦の実父・木嶋秋人だと告げる。実父の身代わりとしてなら、基伸は自分を抱いてくれるかも──? 篤基との淫らな行為に耽溺しながら春彦が思い描く昏い欲望を、篤基が更に煽り立てて……!? 想いが縦糸と横糸のように絡み合うトリプルラブ!!
シリーズ:トレインビースト
ヤバい組織に追われているという友人に頼み込まれ、差し入れを届けることになった柿崎忍。しかし指定されたその電車に乗り込んだ途端、乗客たちが一斉にいやらしい手を伸ばしてきて、忍はパニックに陥った。集団痴漢──衝撃の事態に忍は恐怖したが、真相はさらに劣悪だった。「教えてやるよ。ここはな、電車の中で思いっきり痴漢プレイをしたいっていう彼らの欲望を叶えるための場所だ。お前はそのための『接待係』」獲物である忍に、男たちの容赦ない淫虐の手が迫る。忍は逃げ場もなく拘束されて……。乱れるほどに愛される、恍惚の凌辱ロマンス!!
運命淫戯~ピンクのオメガと獣人王~【イラスト入り】
多くのオメガが集められ客を取らされている陰の娼館「養成所」。かつてそこの男娼だったオメガのユアンは、今は凄腕のハンターとして発情期に抗いながら生きていた。そんなユアンにつきまとうのは、男娼時代の初めての客で、高額賞金首の獣人王バルド。ユアンは、いつかその首を獲ってやると反発しながらも、バルドの圧倒的なアルファのフェロモンに屈服し、会うたびに激しく抱かれてしまう。バルドの「早く俺のものになれ」という言葉は孤独な心を甘く揺さぶるが、ユアンには戦い続けなければいけない理由があって―――。
天国の門【イラスト入り】
実業家・柏木一也のもとでボディガードをしていた元刑事の裕太は、孤独な一也から強く求められ、一也に惹かれるようになる。あと少しで結ばれるはずだった二人の前に、景という子供が現れたことで二人の運命は大きく変わっていく。一也が捨てた、一也そっくりの息子・景を、裕太は溺愛し、大切に育て上げた。そんな景が19歳を迎えたとき、裕太は景の異変に気づく。姿も心もあまりにも似すぎている父と息子は、やがて裕太を奪い合い、泥沼へと進んでいく。密かに愛し続けた男と、慈しみ育てた我が子同然の男の間に挟まれて、裕太が最後に選んだ道は──。
後宮皇子【イラスト入り】
女神信仰の宗主国エメリッヒ──。その現王の子でありながら皇子と認められず『神の御子』として体よく虐げられてきたメルヴィン。彼を厭う王妃の命で気の塞ぐ淫らな務めもあったが、それでもその心は凪いでいた。二人の優しい異母兄、フェンネルとクライブがいたから。ところが18の年、メルヴィンの属していた『奥の院』が突然解体。行き場を失ったメルヴィンは、兄皇子たちの妾として後宮へ連行される。「母からお前を守り、生き永らえさせるには、こうするほかない」──閉ざされた高級で紡がれる背徳の官能。禁忌のロマンス!!
「ニライカナイ」シリーズ
骨董店『青嵐』の主人・池端伊織は、魔を祓う手──いわゆる物についた邪念を祓う浄化能力の持ち主。ときたま店に持ち込まれる品を浄化しては具合が悪くなるが、2年ほど前から共に暮らすようになった居候の水虎(命名=たま)のおかげで、それは長引かなくなった。普通とはいえないが、優しく穏やかで満ち足りた日々。だがそれは、ある日突然終わりを告げた。逆上した客に、伊織が刺殺されたことによって。──伊織っ、伊織っ……!? 死、ぬな……死ぬな、死ぬな!! こんな運命、認めない!! この世とあの世を行き来する命がけの奪還劇!!
千年の蜜愛【イラスト入り】
千年前、知らず人魚の肉を口にし、老いぬまま独りさすらう運命に囚われた香坂芳典。癒しの力を宿したせいで幾度も狙われ、窮地に陥りながらも、彼はできる限り救いの手を差し伸べ、まっとうに生きてきた。だが、対面した『その患者』が、芳典を驚愕させ、善悪の判断を狂わせる。神原柾木──彼は、芳典が今もなお愛する初恋相手に瓜二つにもかかわらず、芳典を徹底的に侮蔑し、何より生きる意志がなかった。反発した芳典は、柾木と無理やり繋がり、その命を助けてしまうが……。──柾木は生まれ変わりなのか。過度の官能が織り成す、悠久の恋物語!
エンジェルヒート~vacances~【イラスト入り】
多忙を極める氷室景彰と青葉蓮の帰りを待ち、長らく続いた独り寝の夜。マスターである二人のエンジェルとして、すっかり可愛がられるための身体につくり替えられてしまった宗谷七瀬には、それは耐えがたい日々だった。その彼らの仕事が一段落。二人はまるで罪滅ぼしのように七瀬を休暇へと連れ出す。海辺のコテージ、ラグジュアリーな船上──開放的な異国の地で、主人とエンジェルらしく、どこまでもアブノーマルに求め合い……。『エンジェルヒート~Devil~』の後日談となる、鴫原冬真×里川雛希編も欲張り収録? 恋人たちの熱い休息、エンジェルシリーズ第6弾!!
桜ノ国~キルシュブリューテ~【イラスト入り】
子供の頃に、書生に弄ばれた過去が影を落とし、文弥はひどい男性恐怖症の上に吃音だ。芸者の母譲りの、その容姿のせいで、学院の教師にも目をつけられ、みじめで孤独だった。新学期──文弥は、威圧的なハーフの上級生エルンスト・惣一郎と、寮で同室にさせられる。美貌だが、昏い灰色の瞳をした伯爵令息。先輩はあの時の書生とは違うと言い聞かせながらも、おどおどとする文弥を見て、何を思ったのか、惣一郎が自分の家来にすると言い出して……。
皇軍恋詩 紫の褥、花ぞ咲きける
神聖蓬莱帝国──万世一系の皇帝が2000年にわたり統治してきた、大小一万の島々からなる東洋の絶対君主国。皇族三閥が連綿と対立し合うなか、涼白宮星華は敵対派閥である如月宮家の養嗣子・紫苑と秘密裏に取引した。窮地に立たされた姉・水薙伯爵夫人を助けるために。代償は、紫苑の未来の妻が望んでいるという、マニアックな褥の練習台。他に差し出せるものもなく、白薔薇と讃えられる清廉な身体を開いたが、星華は想像もしていなかった。まさかそれが身も心も焦がす狂気の恋の引鉄になろうとは──。高貴なる皇族たちの、歴史を動かく恋の詩!
メメント・モリ【イラスト入り】
十八歳のアキフミ・サクライ、通称アキは、メキシコの麻薬カルテルのナンバー2、リカルド・ガルシア・セラノに育てられ、彼の命ずるままに暗殺の世界へ身を投じていた。ある晩、女装姿で敵に追われていたアキは、アメリカ人の元グリーン・ベレー、エディ・アッシャーと熱いキスシーンを演じて逃走に成功する。冷酷な養父、リカルドの愛だけど求めて孤独に生きてきたアキだったが、無骨で誠実そうなエディに初めての安らぎを見出し、惹かれていく。けれど軍人という職を捨ててメキシコへやってきたエディには、秘めた目的があって……!?
復讐は闇の果てに【イラスト入り】
病院でリハビリを担当している作業療法士の篠は、患者たちに悪戯されそうになったところを、外科医の刈谷に助けられた。腕はいいが気難しい性格の彼の家に居候することになった篠だが、それは戦慄の罠の始まりだった──。「お前の恥知らずな体に、俺の証を刻みつけてやろう」あるきっかけで豹変した刈谷は、篠を貶め、その肉体を弄び歪んだ情交を強要してきた。(なぜ、先生は僕を…?)ただならぬ官能に溺れそうになりながらも、篠は彼の矛盾だらけの行動に疑問を抱く。そしてついに、刈谷との思いがけない因縁を知った時…!?
処女執事~The virgin-butler~【イラスト入り】
執事となるべくして生を受けた保坂己裕は、主人である二条則雅へ献身的に使える日々を過ごしている。則雅の学友であるサイ・ネヴィルは、俗に「処女執事」と呼ばれる特殊な存在だという己裕の秘密をすぐに見抜く。サイは策を弄して則雅から己裕を奪い取り、さらには性的にも支配しようとする。あくまで執事として新しい主人に尽くそうとする己裕だが、サイによって感情も肉欲も剥き出しにされていく。「処女執事」の貞節を剥ぎ取られてひとりの人間になることで、己裕の運命は大きく変わり……!? 魂の絆が記憶をも凌駕する”純愛”ストーリー!
シリーズ:双子シリーズ
戸川多希は大手食品メーカーに勤務する、ごく普通のサラリーマン。親の転勤と入れ替わるように5年振りで実家に戻ってきた多希は、義理の弟である高校生の双子、理と覚の3人で暮らすことになった。ある日、多希は満員電車で男に痴漢されて喜び喘ぐ姿を弟に目撃されてしまう。痴漢相手に乱れたことに怒った双子は、それから多希を毎日のように犯す。ベッドで、バスルームで、さらには電車内で嬲られるうち、多希の心に“被虐の悦び”が目覚めていく。しかし相手は義理の弟でもある双子。はたして3人の禁忌は、どんな結末を迎えるのか……!?
緋色の秘蜜~北の村の赤ずきん~
教会の小部屋で淫らな行為をし、相手の不調を癒す──ライカが羞恥をこらえその仕事をするのは、すべて村人たちのため。しかし首都からやってきた商人・ギリアンが、それを売春だと指摘し、俺は、と宣言した。「俺はもっともらしい理由を並べ立てたりしない。あんたとセックスするためにここに来た。……じゃあ、いやらしいことをしようか」 屈辱に震えながらも、初めてそうと意識する性交は快楽が桁違いだった。甘く蕩ける身体をどうにもできず、ついには自ら彼を求めてしまい……。有名童話を官能的にアレンジ、西野花流BLお伽噺!!
江戸繚乱【イラスト入り】
没落公家の一子王麻呂は、珠のごとき美貌の持ち主で、大金と引き換えに、謎めいた男、十右衛門の元へ行った。雲上茶屋「桃源宮」では、絹縄と木馬が用意され、男を悦ばせる数々を仕込まれる。まばゆいばかりの容姿を持った人間の常として、野獣のような男達への捧げものにされる運命なのだ。やがて固い蕾も淫らに綻ぶころ、王麻呂は、江戸随一の大店の若旦那、好色な新之助のもとへ。妖しくも美しいファンタジー、登場。