陸自の特殊任務隊に所属するストイックで秀麗な秋元。数年前の実務任務の怪我で足を負傷し現役を退いて以来、才能ある人材のスカウトマンだ。今度のスカウト対象は、総務大臣の私設秘書兼SPに就く旭。旭に協力を頼むと、思いがけず入隊の条件として秋元の身体を求められた。逸材を手に入れる条件として身体を差し出すことくらいなんでもないこと。抱かれるのは一度きりのはずだったが、最初の任務ののち、ふたたび旭に身体を求められて――?
「先生、可愛いな。…もっと苛めたくなる」不登校の生徒・笠嶋香奈目の家庭訪問をした新米教師の未月。訪れた豪邸に親はおらず、保護者代わりは破天荒な叔父だった。画家だというその男・雅道は全く未月に取り合わず、ヌードモデルを強要してくる。言いくるめられて脱がされて、果ては強引にイかされ…!? その上「現場」に出くわした香奈目も加わり、二人に弄ばれながら不覚にも週一でモデルをすることを承諾させられ!!!? その日から、未月の受難は始まった――!
生真面目で純情な神崎万尋は童貞のまま30歳を迎えようとしていた。色事にまったく縁がない人生…そう思っていたのに、30歳を迎えた途端、超人気のイケメン俳優・小森斗真から熱烈に求愛された! だが彼には重大な秘密が…なんと斗真は魔界からやってきた淫魔で、万尋の使い魔兼恋人になりたいと言うのだ! 更に斗真は「なにこの電波!怖い!」と逃げようとする万尋を自宅へ連れ込み、契約を結ぶためと無理やりHなことを仕掛けてきて──!?
仁義なき新妻生活
昔ながらの侠客一家・里海組の長男である佳月は、政略結婚させられそうになった姉に成り代わり郷島組若頭・健吾に嫁いだ。すったもんだあったものの、今はラブラブな新婚さんの二人v しかしそこへ招かれざる客が押し入る。問答無用で訪ねてきた健吾の従兄弟・凌也は、二人の家にしばらく居座ると宣言! 佳月の正体は限られた者しか知らない極秘事項…健吾のメンツのため、佳月は昼も夜も女装で“良妻役”に奮闘するハメに――!?
黒曜石の瞳と黒髪を持ちながら騎士を務めるシオンはこの国では異質の存在だった。黒は下賤の色と言われるためだ。そんなシオンに新たに下された任務は「新王づきの近衛騎士」。新王ユリウスは金髪金瞳で荒々しくまるで獅子のような男だという。自分などを側仕えに選ぶ意図がわからず困惑するシオンだったが、ユリウスから初対面で突然「裸になってベッドへ上がれ」と命令され一晩中屈辱的な仕打ちを受けた。その後も事ある毎に夜伽を命じられて――!?
法学部でバイの浩一は、斑鳩教授の講義が好きだ。20歳以上年上でダンディな斑鳩は、既婚者で決して手の届かない人。けれど浩一は斑鳩を不埒な妄想をしながら慕い続けた。しかしある晩、ハッテン場で教授が若い青年を買おうとする姿を目撃する。衝動的に浩一は「代わりに俺を買ってくれるなら誰にも言わない」と教授を脅すが――?
紳士倶楽部――入会するには厳しい審査があるが、施設内ではどんな淫らな行為も許される大人の嗜み。香道の家元である結城にとって、紳士倶楽部で淫靡な欲望に浸っていることは絶対に知られてはいけない秘密だ。ある満月の晩、野生の獣のような青年・朗に出会い、その眼差しに囚われた結城は朗を連れ帰った。そのまま屋敷に住まわせることにしたが、夜這いにきた朗に下肢を露わにされてしまい――?
「めちゃくちゃいいにおいだ。我慢してるこっちが変になる――」 存在感が薄いのに犬にだけ異様に好かれる体質の真純は、犬用品を扱う会社の社長・大神に気に入られている。大神はやたらスキンシップが多く、人付き合いの苦手な真純は困惑気味。しかし、家に招かれ押し倒されて、真純はようやく理解する。真純から放たれるにおいに興奮した大神にはふわふわの耳ともふもふなしっぽが…! なんと大神は犬の神様で、真純は犬を惑わすメス犬フェロモンの持ち主だった――!?
翼は、幼なじみで大富豪の息子・健斗に長い片想いをしている。健斗に薦められ平凡な育ちながらも翼は「完全特待生」として、資産家の子息しか入学できない男子高校・私立朝日奈学園に入学することに。だが完全特待生は、授業料等が全額免除になる代わりに、生徒会メンバーの性的なおもちゃになると決められていた。生徒会役員に襲われそうになるたび助けてくれる健斗に恋心は募り……?
ある朝、区役所に勤める相楽雅文の元に、男前の弁護士の和田が訪ねてくる。話によると雅文の先祖の「呪い歌」が、和田の依頼人に災いをもたらしているという。確かに相楽家の祖先は高名な歌人だったが到底信じられないものの、調査のため不愛想な和田と行動を共にすることに。そしてゲイで消極的すぎて恋愛経験が乏しい雅文は、和田の生真面目で優しい一面に触れて想いを募らせていく。だが文献を調べていくうちに呪いを暴こうとする者にまで不運をもたらすことを知り――?
「まさか、同業者だったとはな」 銃口を男の眉間に据えてトリガーにかけた恭一の指が震えた。―――いやおうのない経緯により、NYで亡き父のファミリーに属する暗殺者となった恭一。境遇を受け入れられず自棄になる恭一を優しく抱きとめてくれた紳士のレオン。やがてふたりは互いの身元を隠し愛し合うようになる。だが、レオンは敵対するファミリーの後継者だった。愛するひとに銃を向けなければならない運命に、恭一の心が悲鳴を上げる。「沈黙の掟」に縛られながらも互いが闇に誓った愛の行く末とは―!?
国王直轄である守衛隊の長官を務める異母兄の下、暗殺者として働くオーリ。肖像画家として、その腕と美貌で貴族たちの館を渡り歩き、目的のためには身体を利用することすら厭わない。幼い日に身寄りを喪い、ひどい境遇にあったのを救ってくれた兄の役に立ちたくて、自ら志願したのだ。一方、子爵でありながら、不正に私腹を肥やす貴族から金品を奪う盗賊のクライン。あるパーティーで出会った二人は、互いの正体を知らないまま惹かれ合うようになるが――。