マンガの金字塔の感想・レビュー223件<<12345>>意外に知らない鎌倉幕府の滅亡〜室町幕府成立まで太平記 横山まさみちstarstarstarstar_borderstar_border酒チャビン詳しく語れる方に出会ったことがないです。多分日本の歴史の中でも最高級に軽視されている時代ではないでしょうか?? それで歴史好きとしてはもやもやしていたので、室町幕府スペースマンガで検索して上位に出ていたこちらを読むことにしました。 つくりは、後醍醐天皇を中心とする倒幕運動が盛んになってきた時期から室町幕府成立くらいまでの時代を、①楠木正成、②足利尊氏、③新田義貞の3名を主人公に3回書いた形になっています。①→②→③と別の主人公の視点から歴史を3度繰り返すことになるので、脳への定着も促進されます。 なので、試験勉強にはもってこいですね。ただ試験にこの辺りがあまりでそうにないですが・・ マンガとしてはオーソドックスで、余計な味付けなどなく、素材(太平記)の良さをシンプルに引き出すような感じです。ですが、かえってテンポ良くこの時代の出来事を学ことができたので、今回はわたし的にもこのチョイスはベストでした。 足利尊氏が室町幕府を開いたので、主人公的な立ち位置と思いきや、意外とそうではなく、足利尊氏と戦った(そして負けた)楠木正成や新田義貞がもてはやされるのかについて朧げながらわかってきました。 特に楠木正成さんについては、なぜ皇居内に立派な像があって、戦前に大忠臣として崇められていたのかよく分かってなかったですが、その一生が外観できて良かったです。 余談ですが、「足利尊氏」でGoogle検索しようとすると「足利尊氏 メンヘラ」とサジェストが出るのが今は気になってます。時代を先取りしていた格闘漫画(多分)賭ゴロの鉄 政岡としや 梶川良starstarstarstarstar_border完兀「賭けゴロ」という、現代では聞きなれない喧嘩賭博で食ってるプロの喧嘩屋・鉄次が己を押し通しながらその拳で大勝負を制していく格闘漫画。賭博よりも主人公の行う格闘(拳闘興行と言うべきかも)がメインで展開されていく。 全4巻とはあるが、紙の単行本だと全2巻。するりと読めておもしろい、'70年代後半に描かれた格闘漫画なのだが、結構時代を先取りしていたのかもしれないと思わせられる。 変則リングといえる場所で戦ったり、 悪趣味な金持ち達が集まって、命が危険に晒される舞台での勝負をワーワー観戦したり、 巨大グローバル組織同士の抗争の手段として喧嘩勝負が利用されたり、 王大人が出てきたり… 同時期とそれ以前の漫画等娯楽作品には全然明るくないので、上記の内容はこの漫画が初出だ、などと言い張るつもりはないが、少なくとも後の時代の漫画に使われるものを既に扱っていた、時代を先取りした漫画だと言えなくはない。と思う。多分。知らんけど。 あとどうでもいいけど、最後のコマが大好き。いい映画を見終わった気分に自分は浸れた。金!暴力!SEX!そして復讐のピカレスク・ロマン!野望の群れ 司敬starstarstarstarstar_border完兀昔どこかで「金!暴力!SEX!な漫画を教えてくれ」みたいなスレッドがあったと思う。この漫画は数少ない正答の一つだろう。 漫画紹介はこの口コミのタイトルだけで一応足りてしまうのだが、以下に補足と私見を書き連ねる。 漫画タイトルを見てピンと来た人もいるだろう。明らかに「野望の王国」の影響を受けて描かれた、というかそれが元となって生まれた作品である。特に第一話の導入なんか隠す気がなくてニヤリと来る。 しかし大胆にして最高のアレンジがある。「野望の王国」は主人公・橘と無二の友にして相棒の片岡が協力し、明確な目的が明かされぬまま裏社会でのし上がる物語だが、「野望の群れ」は言うなれば橘と片岡が敵同士になり、復讐するという明確な目的を果たすためにのし上がる物語になっている。作品全体を貫く物語の背骨はこちらの方が骨太だ。 闘争の空間もこちらの方がやや大きい。復讐相手が大企業の御曹司なので、闘争の空間には社会の表裏の両面が使われる。場所も東京を起点に北海道から九州、果ては海外(香港)まで広がる。素寒貧の一匹狼だった主人公が、度胸と頭脳と復讐心で裏社会を駆け上がっていくのは素直にかっこいい。 裏社会を駆け上がっていくのに重要な役割を果たしたのが「金」「暴力」そして「SEX」なのだ。この漫画、ライバルと取り合うメインヒロインの他にも登場人物に女性が複数登場する。そして大体主人公とSEXする。謀略のために利用してやるだけのSEXだ。主人公以外にもSEXシーンがある。その大体が、付け入られる隙として主人公に利用されるSEXだ。無駄なSEXはそう多くはない。 細かいところをつついていけば、闘争の各元ネタなどここに書き連ねたいことはまだある。でもあまり長々と紹介していてもしょうがない。それを読む時間があるなら、作品そのものを実際に読んで欲しいのがファンの心だ。本作はありがたいことに、マンガ図書館Zなどの漫画配信サイトで全編無料公開されている。そう、タイトルでググればすぐ読めてしまうのだ。というわけで皆、今すぐにググって本作を読もう。それか「野望の王国」の方を読もう。宿敵ガルーダが凄くカッコいい紅の挑戦者 中城健 梶原一騎名無し※ネタバレを含むクチコミです。 初!!源氏物語!!マンガ日本の古典 源氏物語 長谷川法世starstar_borderstar_borderstar_borderstar_border酒チャビン源氏物語といえば世界に誇る日本を代表する古典文学!!ということで、内容もすごいらしく、気にはなっていたのですが、何となく敷居が高く、今まで触れられていませんでした!! 今!!般!!!マンガならば読めるのではないかとこちらの作品を手に取った次第です!!! とはいえ、マンガとしてもかなり個性的な作品ですね。栄えある「第1回文化庁芸術祭マンガ部門」の受賞作なので、芸術性は文句なしなのですが、ちょっと個性的すぎて「源氏物語にマンガでサクッと触れてみよう!!」という私のような方には不向きです。 どう個性的かというと、我々が平安時代といって想像する人物画(わかりますでしょうか??)のタッチで全編描かれているのですね!!!マンガでこういった表現が使われることはあまりないので、すごく特徴的です!!(表紙だけこういう絵だと思ったのですよね・・) その結果「人物が皆似てる」「イケメン設定のキャラがいまいちイケメンに見えず感情移入しずらい(すいません、あくまで現代の感覚でいうと、です)」などがあり、どちらかというとヘビーな平安文学ファン向けの作品となっているように感じました!! なので、私のようなライト層にはあまりオススメできませんが、ヘビーな平安時代フリークにはこれ以上ない魅力的な作品だと思います!!!昼の土俵も夜の土俵も要は…中身が大事って事よ!!どす恋ジゴロ 平松伸二酒チャビンブラックエンジェルズでお馴染みの平松先生による相撲マンガ!平松流イケメン&スケコマシの「恋吹雪」という力士が、昼の土俵に夜の土俵に大暴れ!! 相撲マンガとは言いつつも、相撲界を舞台にした人情マンガで、スポ根とかとは違います!! 平松先生といえばブラックエンジェルスで、わたし子供のころ、このマンガが怖すぎて、ジャンプを読むときに極力そのページを開かないようにしてたほどだったのですが、本作品はちょっとギャグテイストもあり、怖いもの苦手な方にも安心です!(ただし、別の理由で小さいお子さんにはお勧めできません。)またまたインドへ馬鹿がやって来たの感想 #推しを3行で推すインドへ馬鹿がやって来た 山松ゆうきちstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 電子書籍だと「インドへ馬鹿がやって来た」と「またまたインドへ馬鹿がやって来た」がセットで4巻になっているんだな。久しぶりに読んだがやはり山松ゆうきちの漫画は学ぶべきところが多い。 ・特に好きなところは? 「サイキールリクシャー ワーレーキドカーン」は何回読んでいい ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ショッキングな表現が多いと思いますが「サイキールリクシャー ワーレーキドカーン」はすごい良いものを読んだという気分になれると思うのでおすすめです チャンプの感想 #推しを3行で推すチャンプ 七三太朗 ちばあきおマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 俺の好きな要素しかないのにまじで続きが読めないのがつらい。続いていれば「あしたのジョー」「がんばれ元気」などと並ぶ少年ボクシング漫画の傑作に確実になっていたと思うね ・特に好きなところは? 太一のライバルである桜庭と部屋に貼ってあるポスターについてやりとりするところ。全然本編に関係なさそうなところだが、よくこんなシーンでトレーニングの成果を表現できるな。さすがというしかない感じだった。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 一応ちょうどいいところで終わっているという感じですがやはり続きが読みたい。歳を重ねるごとに「ちばあきお」の描く主人公がいいなと思えてくる とみ新蔵 初期名作選 8~城盗物語 悲士助次郎~の感想 #推しを3行で推すとみ新蔵 初期名作選 とみ新蔵starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ この世界観の忠義とはなんぞや家はなんぞやと思わせる内容だった。「忠臣儀右衛門」と「日陰に死す」は寝る前に読むのは向かないな ・特に好きなところは? 戦鬼が特に面白い。他の巻でも同じテーマの劇画があったと思うがこれが一番好きかな。豪胆な主人公が同僚に妬まれつつも能力によって認められていきつつ、問題を起こすが殿の温情でことなきを得る。その後の戦で殿の温情を戦場で返すという内容 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ちょっと短期間で一気に読んでいるせいか話の区別がわからなくなってきたし、執筆した年代もかなり違うのか作品によってのタッチが違いすぎてわかりにくい面もあるがやはり面白いな とみ新蔵 初期名作選 7~惨なり!~の感想 #推しを3行で推すとみ新蔵 初期名作選 とみ新蔵starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 惨なりは他の巻でも同じテーマの劇画があったがこっちの方が好きかな どんなテーマかというと、残酷な行為が好きな人物が努力の末、精神の安定を手に入れたがふとしたきっかけで再び残酷な行為を行うという内容 ・特に好きなところは? 収録されている黄金乱夢。貧乏な浪人が人助けをしお礼にそこそこの金額をもらうところから始まり、どんどんお金持ちになるがその代わりに人の心をなくしていく。最後のオチも込みで好きなタイプの短編だった ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! いきなりこれを読むよりは1巻から読んだほうが楽しめると思います とみ新蔵 初期名作選 6~ゼニ馬鹿~の感想 #推しを3行で推すとみ新蔵 初期名作選 とみ新蔵starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 他の巻数に比べてギャグ要素が多い。とみ新蔵のギャグっぽいのも面白い 「マンハント一途」はとみ新蔵 初期名作選のなかに同じような設定があったが実は続きものなのか ・特に好きなところは? 収録されている「翔んで翔んだ?おじさん」のわけのわからなさが好き ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! とみ新蔵のギャグを読むならこの巻がオススメとみ新蔵 初期名作選 5~闘魂記~の感想 #推しを3行で推すとみ新蔵 初期名作選 とみ新蔵starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 剣術劇画もいいが「闘魂記」のような農家の生活を描いた劇画もいい ・特に好きなところは? 「闘魂記」のギャグ部分と水の奪い部分の落差 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ちょっとまとめて一気に読んでいるせいかどれがどれだがわからなくもなっているがどれも面白いな 立合い料理人 勝手に膳次郎の感想 #推しを3行で推す立合い料理人 勝手に膳次郎 たがわ靖之マンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ たがわ靖之しか描けない勢いのマンガだな ・特に好きなところは? 表題にはない読切の「無法寿司」の一瞬納得いくような感じの展開だが文章を書いているうちにあらゆるところに謎を感じるところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 「立合い料理人 勝手に膳次郎」はこれから面白くなりそうなところで続きが気になる。2巻があるなら是非出て欲しい... とみ新蔵 初期名作選 4~果し合い~の感想 #推しを3行で推すとみ新蔵 初期名作選 とみ新蔵starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 果し合いが圧倒的に面白い。 ・特に好きなところは? 残俠無宿のおそらくこうなるんだろうなというのを全く外さないところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! とみ新蔵 初期名作選1-4まで読んできたが、基本の話は恨み、復讐、性癖を煮詰めたような話が多いが「果し合い」はそんな感じではなくさわやかな終わりだったのでよかった とみ新蔵 初期名作選 3~女郎始末記~感想 #推しを3行で推すとみ新蔵 初期名作選 とみ新蔵starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ どの短編もむちゃくちゃ面白いな。初期名作選にエロ劇画が入るなら、昔探していたとみ新蔵のエロ劇画も入っているかもと思うと続きが楽しみだ ・特に好きなところは? 凄絶女人伝 秘法貝ばさみのラスト。やはりこういう現実ではありえないだろというのを気迫で押し切るタイプの劇画はいい ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! エロ劇画的な要素が多いので武士的なものを求めてるならやめて方がいいですね。とみ新蔵 初期名作選 2~孤剣~ #推しを3行で推すとみ新蔵 初期名作選 とみ新蔵starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 外道呪縛が凄すぎて他の印象があまりない... ・特に好きなところは? 外道呪縛の最後のページが最高 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 外道呪縛はともかく他の短編は恨みとか憎しみに溢れていてちょっと刺激が欲しいときに読むといいと思います とみ新蔵 初期名作選 1~元禄異聞 美童無惨~の感想 #推しを3行で推すとみ新蔵 初期名作選 とみ新蔵starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ よくわからない話もあるがとみ新蔵の劇画がやはり面白い ・特に好きなところは? 戦国武豪伝 豪勇熊王丸が特に好き。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! おそらく剣術劇画などを描き始めるよりだいぶ前のとみ新蔵の作品が読めるとは思わなかった。これの電子書籍化を考えてた人間は偉大だ魔女料理の感想 #推しを3行で推す魔女料理 滝沢解 川崎三枝子マンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと 滝沢解/川崎三枝子のコンビの割にはちょっと普通だった。極悪美女軍団 卍ぐらいのを期待していた ・特に好きなところは? 下水で死体で作った筏に全裸で乗って笑いながら去っていくところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! こういう劇画の悪党警察官の悪党っぷりの表現はすごい。今だったらアウトになりそう これぞ社会人の理想的な休日の過ごし方外へ出ようヨ! はやせ淳名無し歳の差婚の二人がキャンプや森やら少しだけ外へ出て身の回りのいろんな人とちょっと仲良くなる 日常の中の少し羽休めな内容の漫画だと思います! 都会の人混みで忙しく働く社会人的には理想的な休日の過ごし方だなぁと… もちろん恋愛も人間関係の解決も話に盛り込まれてますが「ちょっと外へ出る」のがメイン。 羨ましい 読んでて癒されます 期待しすぎたかな...六本木マル俗刑事 矢島正雄 松森正 小堀洋マンガトリツカレ男東京爆弾を読んだ後に矢島正雄の作品一覧を見ていたら気になったので買って読んだ。矢島正雄/小堀洋は二人とも原作者だけどどういうことかなと思いつつ読んだが小堀洋と松森正の「六本木マル俗刑事」と矢島正雄と松森正の「テンコの反乱」が入っている短編集だった。矢島正雄/小堀洋/松森正のマンガはよく読んでいてこれもむちゃくちゃ面白いはずと期待しまくって読んだが両方とも面白いですが話の流れについていけない面もあった 真説港のエルザは傑作だと思うめたくた馬鹿 山松ゆうきちstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男もう何回も読んでいてその度に思うのはどの短編も単純な面白さではなく俺の文章力では表現できない複雑な話だな。この短編集なのかで色々好きな話はあるが特に好きなのは「真説港のエルザ」このタイプの話は歳を取れば取るほど好きになっていく 男の世界エリア88 新谷かおる名無し※ネタバレを含むクチコミです。 復讐の果てのスエーデン式体操修羅雪姫 復活之章 小池一夫 上村一夫野愛復讐の果てにスエーデン式体操に辿り着き、体育教師として女子生徒たちを指導する というストーリーだけ切り抜いたら元殺し屋のほっこり日常コメディが繰り広げられそうなんですが、ちゃんと修羅雪姫でした。 スエーデン式体操なんて敵国の思想だテロ行為だ!と弾圧する軍に一人立ち向かう修羅雪がめちゃくちゃかっこいいです。 スエーデン式体操というワードの違和感も修羅雪が斬って捨ててくれます。 派手な大立ち回りの中にも静かな悲しみがあって美しいです。 とある人物が日の丸の真ん中で死んでいくように見える場面があるんですが、痺れましたね。タランティーノに共感しました。みなもと太郎のエッセイ漫画挑戦者たち みなもと太郎マンガトリツカレ男多分3回くらい買って読んでいるが読むたびに毎回いい発見がある。 個人的にものすごい好きなのは以下の三つ ・一軒一軒「行商」して回る貸本屋の話である「残照者たち」 ・みなもと太郎の会社員時代の話である「感触者たち」 ・南禅寺の豆腐の話である「くいだおれ者たち」 イベントで一回だけみなもと太郎に会ったことがありその時に「続・映画人たち」に登場した「敵に悟られないようにのぞいて抜き打ちして殺すシーン」で相手にみつからないように見た時のポーズをしたのは誰なのでしょうかと聞いて教えてもらったのは忘れられない<<12345>>
詳しく語れる方に出会ったことがないです。多分日本の歴史の中でも最高級に軽視されている時代ではないでしょうか?? それで歴史好きとしてはもやもやしていたので、室町幕府スペースマンガで検索して上位に出ていたこちらを読むことにしました。 つくりは、後醍醐天皇を中心とする倒幕運動が盛んになってきた時期から室町幕府成立くらいまでの時代を、①楠木正成、②足利尊氏、③新田義貞の3名を主人公に3回書いた形になっています。①→②→③と別の主人公の視点から歴史を3度繰り返すことになるので、脳への定着も促進されます。 なので、試験勉強にはもってこいですね。ただ試験にこの辺りがあまりでそうにないですが・・ マンガとしてはオーソドックスで、余計な味付けなどなく、素材(太平記)の良さをシンプルに引き出すような感じです。ですが、かえってテンポ良くこの時代の出来事を学ことができたので、今回はわたし的にもこのチョイスはベストでした。 足利尊氏が室町幕府を開いたので、主人公的な立ち位置と思いきや、意外とそうではなく、足利尊氏と戦った(そして負けた)楠木正成や新田義貞がもてはやされるのかについて朧げながらわかってきました。 特に楠木正成さんについては、なぜ皇居内に立派な像があって、戦前に大忠臣として崇められていたのかよく分かってなかったですが、その一生が外観できて良かったです。 余談ですが、「足利尊氏」でGoogle検索しようとすると「足利尊氏 メンヘラ」とサジェストが出るのが今は気になってます。