webアクションの感想・レビュー41件うなぎが食べたくなる漫画うなぎ暮らし すずきみなと名無し何かを食べようというときにその食材や料理の細かいウンチクはそんなに要らないと思うほうですが、うなぎくらい高級な食べ物になるとやっぱりいろんなものを噛み締めて味わって食べたいと思うかもしれない。まあそんな機会無いんだけど………。連載してほしい #読切応援文豪のおやつ 糸なつみstarstarstarstarstarNanoこれ読切なの~もっと読みたい~~!ってなるくらいよかった!戦後の日本。新人編集者と、有名だけど偏屈な文豪のお話。 画が綺麗で可愛くて、燕くんの表情が豊か。新米でまだ担当もつかせてもらえない、けれど本に対する情熱や愛は確かで一生懸命な子。対する鶯谷先生はそんな燕くんをからかう(原稿できてないから突っ返す…)。すぐにわかるふたりの性格や、それぞれの本に対するひたむきさに心が熱くなりました。「この作家さんのこういうところが好き~」っていうの、わかるなあ。本好きな人は共感できるはず。 その後のおやつのシーンがとってもいい!「人が真剣になる瞬間の瞳」このコマ素晴らしい、大好き…。もっとふたりのやりとりが見たい!!おやつ好きな文豪と、見習い編集者文豪のおやつ 糸なつみstarstarstarstarstarnyaeまず読んですぐ思ったのは「続きが読みたい〜!」でした。 もちろん1話だけでも十分な満足感を得られましたが…小鳥遊くんがどんな編集者に成長していくのか見守りたい。鶯谷先生からもらった言葉は彼にとって一生の宝になるだろうな…(泣)人には人の見送り方がある。シモネタ王の死 熊倉献starstarstarstarstar_bordernyae亡くなり方はそこそこ悲惨だったみたいだけど、こうやって生前のそのひとを思い浮かべてそのひとが喜ぶであろう見送り方をしてくれるひとがいるって、幸せなことですね。 亡くなったシモネタ好きな同級生をコックリさんで呼び出す話シモネタ王の死 熊倉献吉川きっちょむ(芸人)『ブランクスペース』『春と盆暗』の熊倉献先生のお盆にぴったりな読切! 下ネタ好き×幽霊ってこんな展開になるんだ! シモネタが好きすぎる同級生・森が亡くなって葬儀で8年ぶりに顔を合わせたオカルト研究会の同級生3人。かつて約束していたコックリさんでシモネタ王・森を呼び出してみることに…。 相変わらず話が気持ちよく進むし、思ってもみない事象を放り込まれるので読書体験が楽しい。 人によって違う特別な形があってとても好きでした。 https://comic-action.com/episode/2550912964448691350読み手の感情をかき乱すね…! #読切応援ファーストペンギン 華沢寛治starstarstarstarstar_borderかしこリスクを背負って海に飛び込む1匹目のことをファーストペンギンというらしいです。この漫画はプールで出会った中学生の女の子に翻弄される男の話ですが、そのボーイッシュな女の子のことを男は最初から気になってたんですよね。でも女の子が声をかけてきた理由が「可愛い友達があなたのことを気になってるから」だったから、どうして自分を卑下するんだ!もっと大事にしろ!って怒るんです。よくぞ耐えた偉いぞ〜と思いますが、もし友達じゃなくて女の子から好きって言われてたらそんな風に拒絶できただろうか?ラストの「疲れたな…」という終わり方がカッコよかったけど、そうなってたらそれだけじゃ済まなかったかも。成人男性に近寄るボーイッシュ美少女中学生の思惑とは…ファーストペンギン 華沢寛治名無し面白かったです! 何か起きる話ではなく何も起きない話なんですが、こんなにハラハラさせられるとは…! 終盤に向けて高まっていく緊張感からの疲労感とそして、同時にホッとする気持ち。 中学生は子どもだよ…。頼むぜ世の中の男性たち…。 https://comic-action.com/episode/2550689798845330474 ニートと悪魔と天使の日常コメディよくばれ! 人間さん 大石日々名無し仕事を辞め何もやる気が起きない人間さんと悪魔と天使の日常コメディ! https://comic-action.com/episode/2550689798308133909 ゆるくて好きでした! 望みや欲を抱かせるために天使と悪魔があれやこれやと世話を焼くのが楽しいです。天使のバブみはやばいし、悪魔は料理できたりテキパキ面倒見てくれるし自分も早くこんなふうになりたい…。 働かない人のコメディとしてルノアール兄弟の『公園兄弟』くらい好きかも。ファッションヘルス嬢たちのしたたかな日常バルバロ! 岩浪れんじ名無し『コーポ・ア・コーポ』や、作画ですが『セーフセックス』の岩浪れんじ先生の新作! ちょうど『セーフセックス』が終わるタイミングで始まったのすごいですね。 https://comic-action.com/episode/2550689798723247048 第0話ですが、ファッションヘルスの日常を描いていて、まさか初っ端から死人出てくるなんて笑ったし、平然と明るく笑ってるのすげーとなりました。 登場人物がみんなそれぞれキャラ全く違って面白いし、みんなきれい! この連載めちゃくちゃ好きかもしれん!心の声おもろいバルバロ! 岩浪れんじstarstarstarstarstarNanoセーフセックスの作画岩浪れんじ先生の新作だ~~!マジでえっちな女の子描くのが上手すぎる。かわいい。 初っ端ファッションヘルスで死人出てきて物騒!だったけど、女の子たちがもれなく全員面白い。もちろんむっちゃ可愛くもある。個性色々。関西って実際こんな感じなのかなぁ。沖田さんの苦労がうかがえる。警察とまゆみちゃんの関係気になる~~。 オタクに優しいギャルの兄ちゃん #読切応援オタクに優しいギャルの兄ちゃん やながわけんじstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男タイトルだけ見るとWebで見かける4ページぐらいの導入だけの兄と妹の仲が良い会話と楽しむマンガかなと思ったがさすがWebアクションと思わせる良い内容だった。あとこの人の描く女性キャラの目が独特な感じで良いね ビッグコミックスピリッツの読切からずっと気になってる作家なのでしばらくしたら短編集でまとめてほしい 泣けるオタクに優しいギャルの兄ちゃん やながわけんじstarstarstarstarstarnyae※ネタバレを含むクチコミです。抽象性とエンパワメントの難しいバランスある人 岡田索雲名無しトランスジェンダーである主人公の苦痛をつげ義春のパロディという形で描くという発想は冴えている。奇想と倫理観の同居した独特な作風はまさに岡田索雲の面目躍如といったところ トランスジェンダー当事者への理解が深まる一方で、バックラッシュ(反動)として台頭した醜悪なトランスヘイトへの対抗言論・エンパワメントとしては非常によくできているのだけれど、しかし、漫画として抽象的すぎというか、ちょっとついていけない部分が読後、どうしても残ってしまった 言ってることはけして間違ってないんだけどなんか腑に落ちないというか 重ねて言うが、トランスジェンダー当事者にとっては本当に勇気づけられる作品だと思う しかし、ストーリー面の抽象度があまりに高く残念ながら「面白い」という感想を持つには至れなかった。 ポリティカルコレクトネスの浸透のなかで、漫画を含むエンターテイメントでも正しさと面白さの両立というテーゼが近年よく取り組まれるようになった。 まさに、その難しさを示す作品かもしれない つげ義春のパロディとしてもすごいある人 岡田索雲名無しトランスジェンダー女性が社会から受けている偏見や圧力を、つげ義春の「ねじ式」の世界観で描いた意欲作です。岡田索雲の一連の社会派漫画と同じく切れ味の鋭いものになっていますが、それらに比べて読みやすさを感じるのはつげ義春のパロディとして秀逸だからだと思いました。物語のラストで小型飛行機に乗った主人公であるトランス女性が「しびれるような世界が待っている」と言いながら今にも突っ込んでいきそうに国会議事堂の真上を飛んでいて、読後すぐには過激な印象を受けましたが感想をまとめるにつれて、これは主人公は無能の人ではないという抽象的なメッセージなのだという解釈に至りました。王欣太の連作Fuckin’on 王欣太名無し優れた身体能力と知性を兼ね備えている女の子が、魔性のオンナになっていく様を描いた作品。蒼天航路に出てくる女性たちはみな美しく、その美貌と胆力で男を意のままにし権力を手に入れていたなと思い出した。長嶋有×鶴谷香央理問いのない答え 鶴谷香央理 長嶋有名無し最近webアクションでは新・長嶋有漫画化計画的な企画で連続して小説の短編が読切漫画になって公開されていますが、コレもその1つ。 最初の何作かは目を通したのですが、数が多いため保留。鶴谷香央理先生の作画ということで久々に読みました。 長嶋先生の作品を小説で読んだことはないのですが、ゆったりとした空気とこの独特の読後感がいいですね。震災がテーマということで読むのに少し気合が入りましたが。 心配される側が心配してもいいし、関係ない他人が勝手にその存在に希望を感じ感謝しても良い。そう感じられるお話でした。 嘘だけど気持ちだけは本当もう生まれたくない コナリミサト 長嶋有starstarstarstarstar_borderゆゆゆ救われないなあと思ってしまったけど、そうではなくて、空母もいずれは港に着く。止まない雨はないということだろうか。 空母にある郵便局。そこで乗員と同じく陸を待つ手紙たち。 そして、ゲームと現実の境目で、気持ちだけは本当になってしまった瞬間について話したことを回顧しながら、現実と思い出の境目を思い出している。 思い出しては、hitと入力したも同然の自分を酒に溶かしている。 コナリ先生の漫画だけど、ちょっと違う。 「芥川賞・大江賞受賞作家・長嶋有先生の小説を、21組の豪華漫画家陣がコミカライズする」という企画の読み切り漫画なので、当然といえば当然なのだけど。 もとの小説を読んだことがないのだけど、有名人や身近な人の訃報をどう受け取ったかという短編集らしく、原作もなかなか癖が強そうな感じがする。 ポジティブな根っこがあるのかもしれないけど、私はただ悲しみに浸っている春奈の現状に引きづられてしまう。強いおばさん、います。もしかしたらそのへんにいる Sal Jiangstarstarstarstarstarnyae※ネタバレを含むクチコミです。主人公の気持ちの移り変わりが美しい泣かない女はいない 小玉ユキ 長嶋有starstarstarstarstarnyae起きてる出来事はいたって平凡で大きな衝撃もなければ喜びもないけれど、3話のショートストーリーに分かれていることで時間の流れと主人公の心の変化がわかりやすくなっていて入り込んでしまった。なので桶川さんちょっといいなって思ったし最後の桶川さんの一言はにはそれなりにダメージを受けてしまった 悲し… 王道かつスタイリッシュな階層社会SF #読切応援ハンドシェイク 詩譜人starstarstarstarstarたか※ネタバレを含むクチコミです。これもかっこいい母親猛スピードで母は 島田虎之介 長嶋有名無し一見すると子供を置いてきぼりにしているように思えるけど、母は母のペース、息子は息子のペースで生きているとも言える。きっと息子はそんな母親のことを少なからず誇らしいと思っていそうだし、母親も息子のことを対等にひとりの人間として尊重しているようにみえた。長嶋有(ブルボン小林)原作小説、同名小説の外伝マンガ #読切応援ぼくは落ち着きがない 衿沢世衣子 長嶋有名無し世間知らずなもので、長嶋有という作家が大江健三郎賞受や芥川賞を受賞していることも、別名がブルボン小林なことも(こっちの名前はちょっとだけ聞いたことある)知らず、衿沢世衣子先生の読み切りとして読みました。調べてみたらそもそも原作の装丁画を衿沢世衣子先生が担当されていました。 作中で女子高生がガラケーを使ってると思ったら、小説が連載されていたのは2000年代末で、当時の世界観のまま新規に外伝が描かれているようです。 図書部と文芸部と図書委員が図書室の中で繊細なパワーバランスを保っている学校のお話。 本作は図書委員派閥に属するの女子・能見さんの視点で描かれる全3話の読切で、彼女が主人公に選ばれたのは原作者が思い入れのあるキャラだったからとのこと。 全3話で能見さんがカウンター越しに見ている図書室での日常をランダムに切り取っていて、そのざっくばらんな感じが心地よかったです。 知らない学校の知らない子たちの繊細微妙な人間関係を完全なる部外者として覗き見してる感じが気楽で楽しくもあり、懐かしくもありました。 しょうもなすぎるたたかいのきろくに笑ってしまう!たたかいのきろく 小田扉吉川きっちょむ(芸人)「たたかい」とは得てして始まりはしょうもないものである。 小田扉先生の新作は最高に面白く1話だけで大好きになりました! 読んでいくと引き込まれてじわじわ面白さが込み上げてくるタイプの良さでした! https://comic-action.com/episode/4856001361536031451 これは「戦い」でも「闘い」でもなく、「たたかい」というひらがなにひらいているのがなんとも力が抜けて気持ちのいいニュアンスになってていいですね! さまざまな「たたかい」の「きろく」を描いていくこちらの漫画。 第1話から、わー!っと万歳したくなるほど楽しかったです! 「きろく」なので、あくまで時系列と起こった事象を淡々とマジメに追っていきます。 争いの種にはなっているものの、非常にしょうもなくてそれを語るほどのことなのか、という部分にもしっかりマジメにフォーカスしてるもんだからあまりにふざけていて馬鹿らしくて笑っちゃいました!でもあくまで「きろく」なんですね! そこに「たたかい」があるから「きろく」してるだけなんです! 人類が生きていくうえで絶対に「きろく」しなくていいことなのに! でも二つの立場があって意見が割れて互いに対してのさまざまな感情が積み重なったらそのとき事件が起きるわけですが、そこのそれは放っといてあげてというレベルまで詳細に掘ってくれてるので最高でした。 これが「きろく」するということなんですね! 早く2話が読みたいです!!なんとか賞金ゲットしてほしい迷子犬とわたしたち ゴトウユキコstarstarstarstarstarmotomi※ネタバレを含むクチコミです。<<12>>
何かを食べようというときにその食材や料理の細かいウンチクはそんなに要らないと思うほうですが、うなぎくらい高級な食べ物になるとやっぱりいろんなものを噛み締めて味わって食べたいと思うかもしれない。まあそんな機会無いんだけど………。