隠密お局~あなたのホンネ見えてます~

こういう人社内にいて欲しい・・・

隠密お局~あなたのホンネ見えてます~ かたおかみさお 保木本佳子
六文銭
六文銭

社内で起きるちょっとしたいざこざや社員同士の衝突で落ち込む社員を総務のお局的存在・幸丘の言葉によって良い方向に向かっていく、有り体にいうとそういう話。 基本1話完結形式。 1話ごとに対象人物を変えて、幸丘の金言に自分自身の落ち度や弱みに気付かされ、やる気を回復していく様は見ていて爽快だし、悩む部分はサラリーマンの方なら誰でも共感できると思います。 主に人間関係だったり、キャリアのことだったり、ですね。悩みが尽きない部分です。 そして、そんな幸丘の正体は・・・ 断定はされていませんが、まぁ会社のエライ人です。(ということが容易に想像できるつくりなのでネタバレにはならないと思います) 一見野暮ったい風体で接するけど、出てくる言葉の切れ味で只者ではないことはわかります。 この設定も懐かしいし、自分は好きなんですよね。 社内を掃除していたおっさんが実は社長だったとか。 実際は、偉くなればなるほどそんなことしている暇なんてないのだろうけど、社員のモチベーション維持のためにこういう役回りの人は必須だなぁとか純粋に思ってしまいました。 色んな部署を常日頃からみており、問題ありそうな組織や人にさっと解決するための糸口を与える。 隠密お局とはよく言ったものです。 こういう第3者的監査っぽい人、ホント社内に1人はいて欲しい。

崖っぷち少女漫画家、レディコミ沼にハマる

「レディコミにオチはいらない」は名言

崖っぷち少女漫画家、レディコミ沼にハマる 池田ユキオ 紺ことり
名無し

バナー広告でお馴染みのレディコミ。女同士のマウンティングや、嫁姑問題、虐待etc…。読んでるとは人に言いにくいけど、やっぱりこういうドロドロした怒りや絶望を描いた作品って面白いんですよね。 後味の悪さすらも作品の魅力だから、「え、ここで終わり?!」みたいな投げっぱなし闇落ちエンドも全然あり。レディコミを初めて読んだときはこれに驚きましたね…やっぱ文化なんだなレディコミの。 そんな「レディコミ沼」とはどんな場所かを、沼にハマりたての少女漫画家を主人公に描いたのがこの作品。面白かったです。 (ただ個人的にはもっとレディコミの魅力や界隈の事情を掘り下げた話が読みたかったので、主人公が作品作りのためのネタ(リアルレディコミ展開)探しいそしむパートはちょっと退屈でした。) しかし、 「大人になった女にはクソみたいな現実がふりかかってくる!」 「(中略)その他整形・SNS中毒・DV・毒母・エトセトラ。それをぜーんぶエンターテイメントにするのがレディコミ!」 というレディコミ愛…自分がハマっている沼への情熱を感じるこの素晴らしいセリフを読めただけで読んだ価値があったなぁと思います。 1巻66円で全4巻なので、少しでもレディコミが好きならぜひ。