マンガUP!の感想・レビュー79件<<1234>>小説版に比べると色々攻めてるファンタジースローライフ若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です! 出水高軌 森田季節 47AgDragonえっちな名無し原作はいわゆるスローライフ物で、魔法学校の卒業間近に就職に困っていた主人公は、社会から3K(キモイ・キタナイ・キケン)と見下されている黒魔法業界で働くことになったが、採用された会社は待遇は一般的な企業に比べ高水準で福利厚生も滅茶苦茶充実した新3K(キレイ・カイテキ・カイホウテキ)を掲げる黒魔法業界でも屈指の超絶ホワイト企業で、女の子に囲まれ充実した仕事で自己肯定感も得られて超充実した生活を送っていく。 基本は漫画版もこの流れで、まぁご都合系のお話ではあるのだが、出てくるブラック企業や労働問題やら、みんなに嫌がられてても社会に必要不可欠な業種のモチーフが色々想像できるので凄い爽快感があり、別に女の子が居なくてもいいからこんな企業が欲しいと思えてたのだが、お色気シーンが漫画版はかなりパワーアップしていて、爽快感がさらに増している。 原作小説では仄めかされてこそいたが、略されていただけに嬉しい所だが、表紙を見ての通りに女キャラが非常にかわいい分、逆に労働問題部分の爽快感が目立たない可能性も有り、えっちさ故に人に勧めにくくなっていてコレも良し悪し。 とにかく就活や社会人生活にいろいろ苦労した人ほど沁みるあれこれを、主人公たちが解決していくのが非常に痛快、正直ご都合主義的なスピード解決だったりすることもあるが、現実では解決に時間がかかる上に結局解決しない事も多いだけに、爽快だしむしろそれでいいと思える。 えちえち度は明らかに漫画版の方が上で、これだけでも見応えは有るのだが、やはり仕事風景も含んでのこの作品。 願望充足的な部分は正直かなり強く感じるが、社会人生活の辛い現実に疲れた人はぜひ読んで癒されて欲しい。え…エモすぎる…死ぬときはまばゆく 小鳥游ミズキ名無しなんといったら良いか、めっちゃエモいです。 自分に自信のない女の子の内面、内情がめちゃくちゃ伝わってくる。 高校から大学の不安定な時期の女子。 片思いの男女。 大学デビューしたはいいけど行き過ぎてどんどん他人に左右されていく心とか…エモい!! まだ一巻ですがいい漫画見つけたレーダーが反応しました…。絶望から生まれ変わる"捨て悪役令嬢"の物語 #1巻応援捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語る 桐野壱 秋澤えでsogor25無実の罪をかぶせられて国を追放され、人間を喰らう怪物が王をしていると噂のダーゲンヘルム王国に捨てられた公爵令嬢のシルフ。 死を覚悟した彼女でしたが、噂のダーゲンヘルムの王に拾われ、かつて夢見ていた図書館司書として新たな暮らしを始めるという物語。 表紙は少し暗い印象で導入もけっこう絶望的な感じですが、そこを乗り越えると、新たな人生を歩み始めたシルフの明るい未来が見えるはずです。 また、かつては身分を偽ってまで庶民の場である図書館に通っていたほどの本好きであるシルフですが、彼女の"本好き"が、図書館司書という夢についてだけではなくダーゲンヘルムの王との関係性にも関わってきて、2人の何とも言えない距離感がたまらなく愛おしい作品です。 1巻まで読了赤ん坊が6ページで高校生になる漫画魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~ 秋 かやはるか しずまよしのりなろう読む人テンポが異様に早い。過去回想→転生→高校入学→雑魚モブ狩りまでが一瞬で終わる。このテンポの速さがなろうらしく、漫画で再現できているのは素直にすごいと思う。 ガイアスはいいぞ・・・失格紋の最強賢者 ~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~ 進行諸島 肝匠&馮昊(Friendly Land) 風花風花小谷好きですっと読んでいます。最強賢者の記憶を持った少年が無双する話。とにかくガイアスが好きでガイアスが出てくるシーンは全て好きです。咲もFF14もほぼ知らずに『咲とファイナルファンタジーXIV』を読んだ咲とファイナルファンタジーXIV 小林立 木吉紗 ファイナルファンタジーXIV開発/運営チーム名無し身の回りで加速度的にFF14にハマるヒカセンが増えていて、自分も誘われ続けていたのですが、今日までやらずに「FF14はいいぞ」という情報だけが積み重なっていっていました。そんな状態で本作のことを知って「えっ!?なんで咲がFF14を!?」となり、興味を抑えられず手に取ってみました。(ちなみに咲のこともほぼ知らない) 読むまでは全く知らなかったんですが、ゲーム内に麻雀が実装されていて遊べるんですね。「麻雀が実装されているファイナルファンタジー、なに?」と思ったんですが、これがコラボの理由なのは一応納得できました。(けどあんまり麻雀はしてない) そしてFF14も咲も知らずに楽しむことは出来るのか。 結論としては出来ます。 みんな楽しそうでほっこりしちゃう。 両作に親しんでいるひとだったら味わいが何倍にもなるだろうネタなんだろうな、というのが沢山詰まっていて、ちょっとFF14やりたくなったし咲も読みたくなったな…。とりあえず友だちのヒカセンにコレ読んだよって話をしたいと思います。 #1巻応援おもしろーーい!!!ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。 阿倍野ちゃこ 天王寺きつね えぞぎんぎつね DeeCHA名無しレベルが最強になりすぎて0に戻ったけど実は最強のままだよパターンが大好きな某です!! 最強だけど身分を隠して悪を成敗する水戸黄門ストーリーパターンというのが漫画には存在するわけですがそれ系の漫画は本当読んでて安心できる! ラック(主人公)がいいんですよ かっこいいし可愛いし明るい こんなに読みやすい異世界漫画あんまりないので異世界なろう物あまり読まない人にも最初にお勧めしたい漫画ですね! 絵が上手い、顔が良いここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。 阿倍野ちゃこ 天王寺きつね えぞぎんぎつね DeeCHAmampukuなろう界隈への解像度が低いため、ストーリーに関してはよくあるナローだなという意外読み取れなかったのですが(本当はもっとコンテクストがあるのかもしれないですが) この本を手に取った理由、そしてレビュー書くくらい気になってそして「良い」と思ったのはこの作画担当の漫画家さんが大好きだからです。マジのガチで絵がいい。女の子は可愛いし、野郎もかっこいいし、魔物も街もエフェクトも書き込みの密度が凄い。デッサンもしっかりしてるので日常からアクションまでハイクオリティ。漫画としての見せ方も巧いです。 この阿倍野ちゃこ先生のことは以前から追っているのですが、年々レベルアップしているように見えます。向上心が強いのでしょうか。推しがいがある作家さんですふーちゃんの行く先は"穴"だらけ #1巻応援ふーちゃんの穴 Bousogor25この作品は女子高生・ふーちゃんが"彼氏"からある相談される場面から始まります。 その相談の内容とは「同級生への告白を手伝ってほしい」というもの。 実はふーちゃんが"彼氏"だと思っていたのは、ラブコメでよくある"勘違い"だったのです。 こんな感じでふーちゃんの日常には至るところに"穴"があるのですが、その"穴"によるトラブルを彼女は様々な機転とその場の勢いで乗り越えようとします。 この作品はそんなふーちゃんの日常を描く4コマストーリーマンガです。 ふーちゃんに舞い降りるトラブルは先程の勘違いのようにふーちゃん自身に原因があるものもあれば、本人の全く思いも寄らないところから生じるものもあり、そのたびに彼女は思いも寄らない機転を利かせてトラブルを回避しようとします。 それが上手くいったりいかなかったり、もしくは更なるトラブルを呼び込んだりと、ドタバタしていく彼女の様子が楽しい作品です。 また、冒頭の"彼氏"は完全なる彼女の勘違いだったのですが、その後彼女にはラブコメ的な展開も降り掛かってきて、そちらの進展も楽しみな作品です。 1巻まで読了本当に水を沸騰させる力で戦ってる湯沸かし勇者の復讐譚~水をお湯にすることしか出来ない勇者だけど、全てを奪ったお前らを殺すにはこいつで十分だ~ 織 のんB異世界スキー読む前はこんなタイトルだしギャグっぽい感じかなと思ったんですが想像より何杯もダークでシリアスな話でした。 勇者に選ばれた村娘のキリエは「沸騰」というハズレ能力を引いてしまったばかりに王に命を狙われ村ごと焼かれてしまいます。この描写が徹底しているのでキリエの復讐にも相当な説得力が生まれていて見事。 沸騰を利用して戦ったり恨みを晴らすのも迫力あります。読んでて脳裏をよぎりましたけどジョジョにもそんなスタンドがあったような…。 ただ復讐のシーンはグロくてちょっとやりすぎかも…嫌なやつが痛々しい目に遭えばスッキリするっていうレベルを超えてる気がする。 個人的な復讐をゴリゴリ果たしていくっていうよりは体制転覆モノとしてのカタルシスを楽しみたいですね。 割と真っ当な認識変容の #1巻応援女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話 みかみてれん かやこあうしぃ@カワイイマンガ主人公・鞠佳はクラスの人気者。彼女は同じクラスの絢に、1日一万円×100日で「落とす」という勝負を持ちかけられる。……何だかとんでもない下衆な話の様だが、実際過程に下衆な部分もありつつ、1巻はかなり良い話。 「女同士なんてありえない!」と公言する鞠佳を、百合マンガ等を駆使したり、ボディタッチで責めたり、さらには……と、頭と体に訴える絢。落とされまいと理論武装で固める鞠佳に対して、何処までも余裕の絢。 想像力を鍛えられ、現実を見る事で、鞠佳の同性愛への認識が変容し、視野が広がる様が興味深い。そこにあるのは、百合マンガ等の創作物が、人の価値観を揺るがし、広げる可能性だ。 そして、目の前の人に対する想像力も。 知らなかった絢を発見する鞠佳。二人が結ばれるかどうかも気になるところだが、最終的に鞠佳には、目の前の人に対する優しさ・想像力のある人になって欲しいと思わされた。 「ありえないでしょ」なんて大声で言わない優しさを。ダークファンタジー、だけどほのぼの日常系。 #1巻応援ヨルとクロ 雨沢もっけsogor25この作品はカフス国という国で時計やを営んでいるヨルという青年と、彼と一緒に暮らす少女・クロの日常を描く物語です。 呪われた一族に生まれたヨルは真っ黒な毛むくじゃらの見た目をしており、その見た目のせいで辛い思いもたくさんしてきたのですが、今は優しい住人に囲まれ穏やかに過ごしています。 また、クロのほうも出生に秘密を持っていて、雪の中で血まみれで倒れているところをヨルに助けられ、それをきっかけにヨルの元で暮らしているという経緯があります 作者のあとがきにもある通り「人間だけど人間じゃない」2人を主人公にしたダークファンタジーの形式を取りつつ、実際に描かれているのはほのぼのとした日常という不思議な読み口の作品です。 1巻まで読了リア充になりたいかー!千歳くんはラムネ瓶のなか 裕夢 ボブキャ Raemz六文銭クラスカーストなるものがある。 いわゆるバラモン的な最上位がリア充といったところで、オタクや引きこもりは最下位みたいな。 本作は、主人公が最上位のリア充で、クラスメイトの引きこもりにリア充とはなんぞやを教えていく話。 まず、これはライトノベル原作で、しかも「このライトノベルがすごい」で今年1位になったということで、ラノベ界では一定の市民権を得ていることに驚いている。 つまり、 え、ラノベ読んでいる層の方々、リア充になりたいの? と驚いたのだ。 そもそもラノベを読んでいる層とリア充とは水と油みたいなもんで、双方相容れないというか、たぶん生態系としてお互い興味関心がないんじゃないかと思っていたから。 (すいません。多分に偏見があります。自分がそうなので。) 令和の学生たちは違うのかしら?と驚いた。 と、ここまで書いていて思ったのが、 こんな感じで相容れなかった二つの種族が歩みよっているのが新しいのかもしれないと考え直した。 今までは、理解されないもの同士、対立構造(ないしは交わらない平行関係)だったのが、本作は、リア充から陰キャに対して歩み寄りともいえるコミュニケーションが生まれているのが斬新なのかもしれない。 そう考えると、今までのカテゴリにない面白さがある作品なので、ぜひ一読をしてほしい。 そうでなくても、安定運用のラノベ原作の可愛い女の子が盛りだくさんなので、そのラブコメ要素でも楽しめると思います。 しかし、スクールカーストとか、リア充がどうとか、他人にどう見られているかとか、学生時代とはなんとも生きにくいもんですね。 突き刺さる一話から素晴らしいタイトル回収が味わえる #完結応援君のお母さんを僕に下さい! 田澤裕名無し※ネタバレを含むクチコミです。剣と魔法の世界に存在する知られざる”ブラック職場”…! #1巻応援教会務めの神官ですが、勇者の惨殺死体転送されてくるの勘弁して欲しいです タナカトモ 夏川優希sogor25剣と魔法の世界に存在する知られざるブラック職場、それは"教会"…この教会の神官ユリウスは、日々強制転送されてくる勇者たちの死体の蘇生、教会の管理、更には蘇生費の徴収など、それら全ての業務をなんとワンオペで行っていたのだ!ここに知られざる神官の過酷な勤務実態が明らかになる! という、"RPGで主人公たちが全滅したときに戻される教会がもしワンオペで運営されてたら?"という切り口で描かれるファンタジーコメディ。 着想の切れ味の鋭さも素晴らしいんだけど、異常な頻度で死んで転送されてくる勇者、蘇生費を踏み倒そうとする輩、どこからともなくトラブルを運んでくるヤバい勇者、そして労働条件的にも金銭的にも限界に近づいた結果良からぬ方向に足を踏み出そうとする神官ユリウスと、コメディとしてのキャラの配置が上手くて、タイトルだけの一発ネタでは終わらせない地力を感じる。RPGをプレイしたことのある人なら親しみやすい世界観も魅力的な作品。 1巻まで読了。男性の夢が詰まってそ…ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか? 望公太 ななせめるち 浦稀えんやaico男性の夢が詰まってそうな設定でキャラクター笑 男性漫画のヒロインってちょっと抜けててピュアキャラではにかみな女子多くないですか? そういうキャラに憧れる日本男児が多いということでしょうが。。 最初だけ最強タンクの迷宮攻略 ~体力9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される~ 如月命 さんど 木嶋隆太ぱこぴー※ネタバレを含むクチコミです。酷いタイトルだが絵は一流異世界賢者の転生無双 ~ゲームの知識で異世界最強~ 柴乃櫂人 進行諸島 三十三十mampukuある種の感動を得ました。 読んでてストーリーは微塵も面白くないのに、絵のクオリティが無駄にもといとても素晴らしいので苦痛を感じず読むことができます。やっぱ漫画って偉大だわ。この作画担当者さんにはいずれもっと大きな場で、いい原作に巡り合って活躍してほしいです。一昔前のブレイド感?おっさん冒険者ケインの善行 風来山 沖野真歩 すーぱーぞんびmampuku昔のコミックBLADEあたりでやってそうな絵柄!正直めっちゃ好みです!まつ毛が長くて髪型が凝ってて程よく肉付きのいい女の子可愛い、そして懐かしい! 極めつけは饅頭みたいな自画像が「ペコリ」としている作者コメント……!茶化しているように見えるかもしれませんが(実際茶化してますが)一周回って好きになってきました! この手のやつってタイトルなどであまり区別がつかないので、たまにこういうちゃんと面白いのを掘り当てると嬉しいですね ヒロインがかわいい厨二病メタアクションコメディ異世界帰りの勇者が現代最強! たかやKi さめだ小判 白石新異世界スキー異世界で最強になったいじめられっ子がそのままの強さで現実世界に戻ってきてしまっておかげで目立たないよう暮らすのが大変…という建付けが結構好みでした。「俺またなんかやっちゃいました?」スタイルをちょっとだけズラしてある。 実は現実世界でも異能バトルが繰り広げられているっていうシチュエーションコメディっぽさが個人的にはツボで、ヒロインを厨二病だと勘違いする流れは色々な記憶が蘇る苦しみがありながらも面白かったです。 5億年ぶりに「ラ・ヨダソウ・スティアーナ」ネタを見ましたが、今の中学生とかにも伝わるのかな…? 1巻はふたりめのヒロイン(金髪ツインテの子)が活躍する場面が少なめでちょっと残念…。ですがとにかく絵が上手くてカワイイので読んでてストレス無いです。アクションもかっこいい。 2巻以降も読むと思います。おっさん主人公おっさん冒険者ケインの善行 風来山 沖野真歩 すーぱーぞんび名無しおっさんで冒険者ものだと〜!? もしかしたらもうそういうジャンル確立されてるのかもしれませんが初めて読みました。 おっさんでファンタジーで冒険者ものずるいですね。 どこか抜けてるけど大人の包容力にみんな惹かれてしまうってやつです。 タイトルでもう惹かれてしまう母子家庭とフリーター成長物語君のお母さんを僕に下さい! 田澤裕あうしぃ@カワイイマンガ「綺麗なお母さんは、好きですか?」というキャッチコピーに、私も好きです!とノリノリで読み始めると、しょっぱなに強烈な一撃を喰らうことになる。 この作品では、かなりリアルでハードな母子家庭の現実が描かれる。主人公のフリーター青年は、シングルマザーに恋するが、母子家庭の現実に打ちのめされることになる。 この作品、実はこう見えて、かなり真剣(マジ)なのだ。 第1巻では主人公が、いかに恋愛脳から逃れて、相手の事情を理解して寄り添えるようになるかが試される。 実際、独りよがりな恋を反省した主人公は、次第に優しさと頼もしさを獲得し、母子家庭を助けながら成長していく。ほんの1巻での成長は見事で感動的だ。 「男児との母子家庭」独特の問題も描かれていて、そこに「男の子」である主人公がうまく関わっていくのも見どころ。 お母さんが張り切ったり、疲れてたり、寝ぼけてたりと、所々に見せる愛らしさを愛でながらも、真剣にこの先を考えてしまう、そんな漫画だ。 芸能界を閉鎖的な「ムラ」に見立てた「アイドル30人殺し」イジメカエシ。-復讐の31(カランドリエ)- 村下玖臓mampuku 『悪食王』のときから「この作者ひょっとしてやべぇ奴なのでは…?」と思ってましたが、思った以上にやべぇ奴でした。 31人のアイドルが殺し合う、正確には1人の主人公が他全員を殺して回るんですが、表紙とは裏腹にイキイキと、キラキラ笑顔でぶっ殺しまくるぶっ壊れっぷりがなかなかにサイコでいい感じです。WEB漫画が「より過激に」「より刺激的に」を目指すなら「これくらいはやれよ」というお手本になりそう。 何が面白いって、デスゲームやバトロワ系漫画の多くは、大量の人死にが出ても社会的に騒ぎになったり警察などの公権力に介入されることによってゲームに水を差されないように、異空間や閉鎖空間に閉じ込めてから殺し合いをさせますが、「この業界は隠蔽体質なので」の一言で済ませる強引すぎるスタイル。天才かよ!感想死ぬときはまばゆく 小鳥游ミズキ名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<1234>>
原作はいわゆるスローライフ物で、魔法学校の卒業間近に就職に困っていた主人公は、社会から3K(キモイ・キタナイ・キケン)と見下されている黒魔法業界で働くことになったが、採用された会社は待遇は一般的な企業に比べ高水準で福利厚生も滅茶苦茶充実した新3K(キレイ・カイテキ・カイホウテキ)を掲げる黒魔法業界でも屈指の超絶ホワイト企業で、女の子に囲まれ充実した仕事で自己肯定感も得られて超充実した生活を送っていく。 基本は漫画版もこの流れで、まぁご都合系のお話ではあるのだが、出てくるブラック企業や労働問題やら、みんなに嫌がられてても社会に必要不可欠な業種のモチーフが色々想像できるので凄い爽快感があり、別に女の子が居なくてもいいからこんな企業が欲しいと思えてたのだが、お色気シーンが漫画版はかなりパワーアップしていて、爽快感がさらに増している。 原作小説では仄めかされてこそいたが、略されていただけに嬉しい所だが、表紙を見ての通りに女キャラが非常にかわいい分、逆に労働問題部分の爽快感が目立たない可能性も有り、えっちさ故に人に勧めにくくなっていてコレも良し悪し。 とにかく就活や社会人生活にいろいろ苦労した人ほど沁みるあれこれを、主人公たちが解決していくのが非常に痛快、正直ご都合主義的なスピード解決だったりすることもあるが、現実では解決に時間がかかる上に結局解決しない事も多いだけに、爽快だしむしろそれでいいと思える。 えちえち度は明らかに漫画版の方が上で、これだけでも見応えは有るのだが、やはり仕事風景も含んでのこの作品。 願望充足的な部分は正直かなり強く感じるが、社会人生活の辛い現実に疲れた人はぜひ読んで癒されて欲しい。