咲とファイナルファンタジーXIV
咲もFF14もほぼ知らずに『咲とファイナルファンタジーXIV』を読んだ
咲とファイナルファンタジーXIV 小林立 木吉紗 ファイナルファンタジーXIV開発/運営チーム
名無し
身の回りで加速度的にFF14にハマるヒカセンが増えていて、自分も誘われ続けていたのですが、今日までやらずに「FF14はいいぞ」という情報だけが積み重なっていっていました。そんな状態で本作のことを知って「えっ!?なんで咲がFF14を!?」となり、興味を抑えられず手に取ってみました。(ちなみに咲のこともほぼ知らない) 読むまでは全く知らなかったんですが、ゲーム内に麻雀が実装されていて遊べるんですね。「麻雀が実装されているファイナルファンタジー、なに?」と思ったんですが、これがコラボの理由なのは一応納得できました。(けどあんまり麻雀はしてない) そしてFF14も咲も知らずに楽しむことは出来るのか。 結論としては出来ます。 みんな楽しそうでほっこりしちゃう。 両作に親しんでいるひとだったら味わいが何倍にもなるだろうネタなんだろうな、というのが沢山詰まっていて、ちょっとFF14やりたくなったし咲も読みたくなったな…。とりあえず友だちのヒカセンにコレ読んだよって話をしたいと思います。 #1巻応援
千歳くんはラムネ瓶のなか
リア充になりたいかー!
千歳くんはラムネ瓶のなか 裕夢 ボブキャ Raemz
六文銭
六文銭
クラスカーストなるものがある。 いわゆるバラモン的な最上位がリア充といったところで、オタクや引きこもりは最下位みたいな。 本作は、主人公が最上位のリア充で、クラスメイトの引きこもりにリア充とはなんぞやを教えていく話。 まず、これはライトノベル原作で、しかも「このライトノベルがすごい」で今年1位になったということで、ラノベ界では一定の市民権を得ていることに驚いている。 つまり、 え、ラノベ読んでいる層の方々、リア充になりたいの? と驚いたのだ。 そもそもラノベを読んでいる層とリア充とは水と油みたいなもんで、双方相容れないというか、たぶん生態系としてお互い興味関心がないんじゃないかと思っていたから。 (すいません。多分に偏見があります。自分がそうなので。) 令和の学生たちは違うのかしら?と驚いた。 と、ここまで書いていて思ったのが、 こんな感じで相容れなかった二つの種族が歩みよっているのが新しいのかもしれないと考え直した。 今までは、理解されないもの同士、対立構造(ないしは交わらない平行関係)だったのが、本作は、リア充から陰キャに対して歩み寄りともいえるコミュニケーションが生まれているのが斬新なのかもしれない。 そう考えると、今までのカテゴリにない面白さがある作品なので、ぜひ一読をしてほしい。 そうでなくても、安定運用のラノベ原作の可愛い女の子が盛りだくさんなので、そのラブコメ要素でも楽しめると思います。 しかし、スクールカーストとか、リア充がどうとか、他人にどう見られているかとか、学生時代とはなんとも生きにくいもんですね。
めんどくさがり男子が朝起きたら女の子になっていた話
シリアスなTS作品に疲れたあなたに
めんどくさがり男子が朝起きたら女の子になっていた話 小林キナ
sogor25
sogor25
現実世界でセクシャルマイノリティの話題が多くなってきた影響なのか、マンガのテーマとしても近年増えてきたTS(性転換)系の作品。ある日突然異性になっていたとう作品だけでも「彼女になる日」「個人差あり〼」「トランスジッター -歪な外側-」等々…。そのような作品は往々にして、男女の性差や恋愛等のシリアスなテーマが敷かれていることが多いように思います。 その中に登場した今作。主人公もの安田くんも例に漏れず朝目覚めると女子になっていましたが、この安田くん、ざっくり言ってしまうと「田中くんはいつもけだるげ」の田中くんのような、超低血圧系でめんどくさがりの(元)少年。着替えてるところに寮の同居者がいようとも、学校で好奇の目にさらされようとも、さらに生理が来てもまだなお、安田くんの感情に大きな揺らぎはなく終始ゆるーい感じの雰囲気で話が進んでゆきます。終いには男性に戻るための方法を探す努力もめんどくさいと言い出す始末。 そんな彼の周りのキャラクターも、それぞれの思惑があって安田くんに近づくんだけど、その理由もただ単に友達になりたかったり、安田くん関係なしにTSモノが好きなオタクだったりと、およそシリアスにならなさそうな害のない人たちばかり。そして、安田くんの最も近くにいる、寮の同居者の早坂くん、彼は安田くんを元の男性に戻ってほしいと思ってるんだけど、その理由が「元男性の安田くんにときめきたくないから」という、何それ可愛すぎかよという。 そんな、シリアスとは無関係のTS作品。TS作品を初めて読むという人には勿論、普段からTS作品をよく読むという人にも、こういう優しい世界もあるんだよと知ってもらえたらということで勧めたい作品。 1巻まで読了