ロックマンガの感想・レビュー46件誰もビートルズになりたいなんて思わないですよ。僕はビートルズ かわぐちかいじ 藤井哲夫まみこ※ネタバレを含むクチコミです。たしかに名作ぼっち・ざ・ろっく! はまじあきstarstarstarstarstar_border野愛大人気すぎる作品は読むまでに時間がかかってしまう。でも読んでみると大体おもしろい。だから大人気なんだなあ…。 女子高生がバンドやる話ってくらいしか知らなかったので、主人公のぼっちちゃんが想像以上に陰キャで驚いた。本当に陰だった。 ギターテクニックはかなりのものなのにコミュ力がないからバンドに入ると下手くそっていう解像度が素晴らしい。ひとりでやるのとみんなとやるのは大違い、その難しさ楽しさに出会う成長物語なんだなあ…と感心してしまった。 女の子同士のわちゃわちゃだけでなく、音楽や仲間の素晴らしさが描かれていてグッとくる。 結束バンド、推せる。絵だけなのに歌声が聞こえてくるかのようBECK ハロルド作石starstarstarstarstaralankアニメや映画にもなったバンドマンガ。マンガなのでもちろん音は聞こえないのだけど、歌声だったりグルーブ感だったり、めちゃくちゃ伝わってきます。ライブシーンはほんとにライブハウスにいるみたいな高揚感。バンドマンのごくごくフツーな日常漫画セケンノハテマデ サライネスstarstarstarstarstarかしこそーっと(?)メジャーデビューしたロックバンドの日常漫画。元製薬会社の営業マンだったモーちゃんを筆頭にマニアな音楽好きが喜ぶような曲をやってるカッコいいバンドなんだけど演奏シーンはあんまりない!とはいえ単行本の最後ではドレスコーズの志磨涼平とかフジファブリックの名前があったので取材はしっかりしてるのかも…?もしかしてステージに立ってない時のミュージシャンのリアルってこうなのかッ!!?という面白さが読み終わってからジワジワ湧いてきました。読み返すのが楽しみだ。ちなみに1巻にはねねちゃんと巴ちゃん、3巻にはゴロちゃんとマキオくんの「誰も寝てはならぬ」メンバーも登場します。 青春BECK ハロルド作石starstarstarstarstar_bordermotomiバンド漫画と言えばBeckです!! オトがならない漫画のはずなのにファンキーさや歌の煌びやかさ、そして強烈なギターソロをイメージしレスポールが欲しくなった人は少なくないはずです。 バンドマンの青春が詰まってます。 高校時代軽音部だったので懐かしさもあります。シンプルに面白いwwぼっち・ざ・ろっく! はまじあきstarstarstarstarstarこめつぶぼっちについての表現、描写が天才!!非常に共感w 私はぼっちしてる時、周りから見たら多分何か独り言唱えてる?なんかよく分からない方向に進んでる、、、など思われたことだろうw ぼっちは口数少ない分頭フル回転しているので、行動と思考がリンクしないことがあります。 ギター極めてリア充目指すも、根が究極のボッチなので面白い方向にいってしまう主人公。 ひょんな出会いからライブハウスでライブを行うも、マンゴー農場でしたっけ?そんな段ボールをかぶって演奏する陰キャなシーンの掴みは最高でしたw アニメもあるのでどちらもぜひ!!1920年のアメリカ俺と悪魔のブルーズ 平本アキラ名無し昔のアメリカの文化とかが好きな人は読むと良いです。 当時の世界観がわかります。(ヴィンテージとかの言葉が無性に好きな人ね) 舞台は、1920年代禁酒法時代の話です。 南部の雰囲気とか、ブルースの音楽の熱気が伝わります。 なんか映画を見ている気分になります。 バーボン片手にいかがでしょう。 あだ名そのままぼっち・ざ・ろっく! はまじあきstarstarstarstarstar_borderママ子漫画タイムきららって感じの4コマ音楽系漫画。 お名前がひとりで、あだ名がぼっちちゃんってひねりないんかーい! ダメダメ高校生かと思いきや、キターひかせたらカッコイイ。自分では上手くないと思うっているけどわかる人にわかっちゃう。大人たちがバントのこと暖かく見守っているところが読者目線に近くて共感です。 キラキラしてる人たちとの溝がねどうしてもできちゃうのよね、陰キャだったからこそわかる!ってことがまた面白い! 最高すぎるオススメSHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん 長田悠幸 町田一八starstarstarstarstar酒チャビン多分マンバを使い始めたころにオススメしていただき、2巻くらいまで読んで「面白いな」とは思っていたのですが、年末に刊行済19巻を全部読んでみました。 面白か!!相当青春要素が迸ってます!! 私の大好きなスポ根にバンドを掛け合わせた作品で、バンドも興味があったので、相乗効果で相当面白かったです!!ドンキホーテのパロディのドンキー布袋もプチギャグとしては良かったです! わたしがマンガを読む理由(求めている要素)が多分全部入ってるのではないでしょうか??好きすぎて、2022年に読んだマンガの中でも2位くらいには入ってると思います!柔道部物語とかちはやふるとか好きな方であれば多分楽しめると思います!! 今19巻ですが、だれるところもなく内容濃くぎっしりとここまで突っ走ってきている感じです! どうしても好きになれないキャラが2名いたのですが、すばる先生は途中からすごく好きになれました。あともう一人は丈二さんなのですが、いまだにどうしても好きになれず、しかも主役のバンドに入ったので、少し19巻時点ではテンションが下がってます。この後の展開に期待です。1番面白いバンド漫画BECK ハロルド作石名無し普通の少年コユキが天才ギタリストリュースケと出会いバンドを組んでメジャーデビューを目指す話です。 個性的なバンドメンバーの掛け合いも非常に面白く、ストーリーもよくバンド好きでなくても楽しめる作品です。 1番印象深いシーンは、「グレイトフル・サウンド」という漫画の中ででてくる野外ロックフェス このイベントでひょんなことから、人気バンドよりもお客さんを集めないと解散を迫られる主人公コユキのバンド「BECK」 天候の奇跡などさまざまな奇跡が重なり、最終的にはBECKの前にはみたこともないぐらいのたくさんに人が駆けつけ、歴史に残るステージになります。 このシーンは絶対に読んでほしい。 心の中で、「いけーーー、もっと集まれー」と叫んでしまいます。 すごい音楽漫画だった!!北京的夏 松本剛 ファンキー末吉starstarstarstarstarかしこ1990年の中国ではロックは激しく規制されていたんだけどアンダーグラウンドで真剣にロックをやってる人達がいて、売れ筋の曲ばかり作らされて不貞腐れてた日本人ドラマーの主人公が彼らに出会って感化されるという話。平々凡々としたタイトルと表紙からは想像も付かないくらいのすごい音楽漫画でした!!ヘタしたら殺されちゃうかもしれない状況の中でロックやってるのに、それでも「この国を愛してます」って歌うなんて痺れました。松本剛作品のヒロインは可愛いのにどこか影もあるのがいいですが、今作のヒロイン緑ちゃんにはカッコよさもあった!ぼっちかわいいぼっち・ざ・ろっく! はまじあき名無しぼっちで卑屈な漫画そのままですが皆可愛いです ぼっちちゃんがんばれ! 「結束バンド」のネーミングセンス良すぎる映画もおすすめソラニン 浅野いにおstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi自分の将来への悩みや不安、きっと誰でも経験のある痛みに共感できる場面があります。 読む人によって考えることも違ってくる漫画です。昔こんな事あったなぁ。と懐かしく感じるかもしれないです。 映画化もされているので漫画&映画もみるともっと感情移入できると思います。 アジカンのソラニン聞くと脳内再生されます。 新装版で読めばよかったソラニン 浅野いにおかしこ※ネタバレを含むクチコミです。テンション高い!SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん 長田悠幸 町田一八む地道な教師が意外な一面を見せる、っていう設定は何度使っても 面白いと思うんですがこの漫画も王道でかっこい メガネの地味そうな女性なのにライブシーンになるとめちゃくちゃかっこいい! 幽霊がイヤホンジャックを首元にジャックインするのも良い… 退屈な毎日を吹っ飛ばしてくれる感じでスカッとします盗作設定が引っかかるのは確かだけど僕はビートルズ かわぐちかいじ 藤井哲夫名無しそれゆえに最後まで簒奪が許されるはずもなく、オチがなんとも拍子抜けになってしまうのは必然でしたからね。 しかし、ビートルズの偉大さを現代の主人公達に追体験させながら、普通の伝記作とは異なる角度から伝えるのが作品趣旨であり、それは十分に達せられていたと思います。長さも10巻とちょうどよく一気に読めました。 タイムスリップしてビートルズになる僕はビートルズ かわぐちかいじ 藤井哲夫starstarstarstarstar_borderかしこもしもビートルズよりも先にビートルズの曲でデビューしたら、彼らは新曲を作ってくれるんじゃないか…そんな罪深い思い付きを2010年から1961年にタイムスリップしてしまった日本のビートルズのコピーバンドが実行してしまいます。この壮大なテーマの空想実験の結末が気になってたまらなかったので秒殺で読み終えてしまいました。タイムスリップした未来人が歴史を変えてしまうなんてタブーですが、主人公達の「新曲が聴きたい」っていう気持ちには純粋なものがあるので責められないですね。「東京オリンピックも開催前の日本からデビューして世界で活躍するなんて出来るのだろうか?」みたいな細かい疑問も「ビートルズの曲だったら可能でしょ!」という説得力があるので吹っ飛びます。あと終わり方もオシャレで好きでした。自分に置き換えて考えてみると・・・。君になれ 高野苺starstarstarstarstar干し芋自分の夢に向かって進んでいく太陽。 その太陽が、自分とバンドを組んでくれる仲間を探していた。 そこで、声をかけたのが、同じクラスだけと話したこともない、光だった。 それぞれの挫折があって、今があって、人生中々思うようにはいかない。 自分の大好きだったものが、何かのきっかけで嫌いになり、それに近づかなくなる。 そして、他のものに興味を持って新しく始める。 元々持っている才能と続ける才能。 でも、私は、諦める才能も必要だと思う。 どこで区切りをつけるかで人生変わってくるから。音楽によってすべてを変えられた人に捧ぐBECK ハロルド作石六文銭青春時代に読みかけで、そういえば最後どうなったのかな?とふと思い出し、一気に読んでしまった。 吹き出しも少なく、文字通りスラスラと一気に読めてしまった作品でした。 そして、完全に自分の中で、名作の一つになりました。 そもそも自分自身、音楽に大分助けられたところがあり、 下手な物好きで楽器も手にした口なので、 出てくる登場人物も、ストーリーにも、 グイグイ引き込まれて、共感しっぱなしでした。 漫画だから音なんか鳴ってないのに、 作中内のライブ会場にいるわけでもないのに、 登場人物たち同様、なぜか楽曲に「やられてしまう」感覚は、 まるで、音楽によって人生を変えられた人たち共通の価値観を表現しているようで、これが本作の魅力だと思います。 ストーリーは、冴えない主人公・コユキが、バンド仲間と出会い、音楽によって自身を、オーディエンスを、そして世界を変えていくという展開。 王道も王道。 奇をてらわないからこそ、作者の持ち味が試されると思うのですが、本作は全く裏切りません。 物語の扉絵が名盤のジャケットを模したものになっていたり、有名アーティストがモデルになったような登場人物たちだったりと、 作者自身も音楽に造詣が深いと感じ取れ、そこから描かれる物語が音楽好きも共感できる内容になっております。 誰のマネでもない 唯一無二だからこそ響く音楽の世界を真摯に時に面白おかしく表現しております。 音楽に魅せられたキャラクターたちも非常に魅力的で、 特に、年食って読み直したら川久保さん(ベックのプロデューサー)の存在はシビれました。 こういう裏方キャラ、めっちゃ好き。 語り尽くせないのですが、特に好きなエピソードが ・なぜエディが親友ではなく、コユキに楽曲を聞かせたのかの理由 ・アヴァロン・フェスティバルでのレオン・サイクスの粋な演出 (彼もまた音楽によって救われた人間だったことを感じ取れて震えました) ・バンドの醍醐味でもある参加したフェスが グレイトフルサウンド →そのルーツであるアヴァロン・フェスティバル →そして、またグレイトフルサウンドに戻ってくる流れ そして、その間に起こるメンバー間の関係性の変化 ですね。 何度でも読みたくなります。 こんなご時世でライブなどままなりませんが、そういう意味でも音楽によるアツイ熱気を、魂を、本作で感じてみてはいかがでしょうか? 最後に音楽は改めて偉大だと感じました。 BECKを読みながら、昔好きだった曲を思わず聞き直して、つくづくそう思います。 ずっと読んでみたかっ…BECK ハロルド作石名無しずっと読んでみたかった漫画の一つ。私も10代後半から20代前半までバンド一筋だったのでこの漫画が気になって仕方なかったのです。とりあえず読んだ感想は<わかるっ!!>主人公を当時の自分にダブらせて読んでしまって共感の嵐。色々と思い出して胸が高鳴り騒ぎました。前半は不良マンガ、後半はバンドマンガモッシュピット 今野涼starstarstarstarstarウマタロ※ネタバレを含むクチコミです。V系カリスマの休暇プリンス・ボンバーにくびったけ 中川勝海名無しプリンセス・ボンバーに狂い咲きの続編。サディスティックスの活動を休止して1年した頃のお話。 「プリンセス・ボンバーに狂い咲き」では、父娘だけど恋人という紫織と李奈の関係にとまどったけど、実際のところ2人はただ「恋人のように仲が良い」だけでちゃんと冷静。 この続編のプリンス・ボンバーにくびったけでは、 「紫織ちゃんに好きな人が出来たら結婚していい」 「李奈に好きな男ができたら親子だと公表する」 …などと、それぞれがお互いに恋人が出来る可能性について話している。 この「恋人」と言いつつ結局のところ2人はメチャクチャ仲のいい親子止まりなのがちょっとスッキリしなかった。 まあ人間の関係なんて完璧に白黒ハッキリつけられるものでもないし、つける必要もないんだけど…漫画としてはきっちり描いてほしかった気もする。 それにしても、この漫画は同衾するシーンがやたら多くてすごく印象に残った。父娘・同性の知り合い・兄弟…布団の中でおしゃべりしまくりでみんな仲良いな。 真理のデビューも決まったことだし続きがあるならぜひ読みたい…! 2人がどうなるのか結末を見届けたいです。 2巻が良かったスイートメモリー 吉田貴司hysyskおっさんの気持ちを若い女性のキャラクターに代弁させるシリーズが面白い。おっさんが美少女を愛でるのは何も彼女らを征服したいからではなく、自分がなりたいからなのだが、それもそれで気持ち悪がられそうなので大っぴらには言えない。 読者と一緒に歳を取っていくか、特定の世代をずっと相手にし続けるかは作家としての戦略に関わるが、読者のライフステージの変化によって面白いと思えるかどうかが変わってしまうものが多いように思う。普遍性とは何かというのが逆に分かるし、そこをクリアした長編が読みたい。ぐっとくる細かいポイントを突く観察眼は素晴らしいから。きっと「青空」は変わらない俺と悪魔のブルーズ 平本アキラナベテツアメリカの痛ましいニュースが届いた日に、久々に単行本を手に取りました。黒人が明確に差別されていた時代の伝説のブルース・ギタリスト、ロバート・ジョンソン。 RJが生きた時代のアメリカでは、リンチが普通に行われています。それは人々の差別意識が社会における「常識」だったからです。当然、現代においてそれは否定されるものです。しかし、その意識というのは地下茎のように隠匿されているだけなのかもしれないと、悲報を聞く度に突きつけられているような気にさせられます。 ブルーハーツの永遠の名曲に、「青空」という曲があります。十代の頃にこの曲を聴いて、多少は他人に優しくなれただろうかと、四十代の中年は自省をします。RJの生きた時代も、空はきっと青かったのだろうし、100年先でも空は青いままだろうと。 作品についてあまり触れていないのですが、この作品は音楽マンガとしてもアクションマンガとしても歴史マンガとしても超一級の作品です(描くのが難しい作品であることも容易に想像出来るのですが…)。 どれほどの時間がかかろうと、この作品がきちんと完結することを願っています。 マンガとは関係のない蛇足ではありますが、故・石田長生さんがRJを唄った「汚職」という曲があります。悪魔との取引を「汚職」という言葉に込めた言葉のセンスの素晴らしさがとても光る曲なのですが、トリビュートアルバムでヒロトがカバーしていることも併せて記しておきます(「青空」は石田さんもカバーしてます。以下、本当に蛇足でした)<<12>>
※ネタバレを含むクチコミです。