サカナマンガの感想・レビュー10件バカじゃないですよ、けどね…。ウオバカ!!! 九十九森 さとう輝まみこ※ネタバレを含むクチコミです。等身大のめんどくさいオッサン主人公が癖になる魚心あれば食べ心 ラズウェル細木野愛酒のほそ道の主人公・宗達もなかなかの曲者だけど、こちらの主人公とくらべたらだいぶ人格者。 文句と蘊蓄ばっかりで、ひとこと多くて、ケチで詰めが甘くて……それが等身大のめんどくさいオッサンという感じで癖になります。 ラズウェル先生の知識とめんどくさいオッサンの組み合わせがいいシナジーを生んでいる気がします。ラズウェル先生はめんどくさいけどスマートで紳士なオッサンだと信じてます。そうであってほしい。 庶民的なお魚から高級魚、名前すら知らないお魚もたくさんあって勉強になります。 ちょっとイラッとしながらもしっかり学べるからついつい読んじゃうんだなあ。 そして酒のほそ道を読み返すと宗達のことが好きになれます。宗達は明るくていいヤツです。 あと難読漢字フェチとしては、お魚の漢字をたくさん覚えられるのが嬉しいです。第6巻が特にオススメ築地魚河岸三代目 はしもとみつお 鍋島雅治 大石賢一 九和かずと名無し魚に関してはド素人だった銀行マンが転職して 妻の実家の家業の築地魚河岸の仲卸の三代目に。 ド素人でありながらもそれに甘えず、 けしてプロフェッショナルを軽視もしない。 謙虚でいながら大胆な行動力と才能を活かし、努力をし、 プロの競う場所でありながら義理と人情に 揉まれて包まれて鍛えられる場所でもある 「築地魚河岸」で修行をして、 人間味と魚愛に溢れた魚河岸の男に成長していく物語。 大好きな漫画です。 けれど全肯定も出来ない部分もあります。 プロフェッショナルな世界を描きながら、 採算度外視な面に走りすぎたり。 まあそこは人情ドラマでもあるからとは言えますが。 話のベースは基本的に人情ドラマなんですよね。 けれどもプロの厳しさと人情の甘さを融合しているというか、 その良し悪しが出ているのがそれがまた魅力というか。 特に第6巻に載っている話が好きです。 「カキ喰えば・・・」では食の美味い不味いと安全性と、 それに関する世間の認識について考えさせられます。 まあチョット、前編から後編への引っ張り方には ?と思う部分もありましたが。 「サヨリの意気地」では古典落語に出てくるような人情噺と 食品の旬に関する考え方が見事に絡み合っています。 「魔法をかけられた魚」ではイケスの魚を中心に 魚の鮮度や〆方や、それに携わる人や努力の仕方や、 それらが確立する過程にも色々あるのだということ が描かれていると思います。 「下支えの出汁」今現在も人気の豚骨醤油魚介系ラーメンの 美味しさについての解説とともに、 単純なラーメン味対決漫画よりも一つ捻った兄弟弟子愛が いい出汁として効いている泣けるグルメ漫画。 全42巻を通しての三代目の成長譚や 魚中心の食品に関する面白くてためになる話の以外にも、 とりで寿司さんの努力成功話とか、 スーパーマーケットの横山さんが人間性まで含めて 築地に影響をうけて変わる話とか、 干物屋の息子の若くんの試行錯誤成長話とか、 英二さん千秋さん、雅さんエリさんのラブストーリーとか、 全42巻を読んでこそ味わえる漫画としての物語の 醍醐味もありますので、 ほんと、御一読をお勧めさせていただきます。 腹の底から笑えてほんの少し感動できる #推しを3行で推すサーマン 佐々木昇平starstarstarstarstarウマタロ正直、男ウケしかしないタイプの下ネタ漫画ではあるが、秋田のバリバリの方言が下ネタを上手いこと中和してくれてるので、老若男女が読んでもきっと大丈夫!(なはず) 鮭と人の間に生まれた”サーマン”のキモさに慣れれば慣れるほど面白くなってくるので、まずは見た目に慣れるべし。とりあえず一話目を読んでみて、少しでもクスっと来たなら終わりまでイケると思う。逆にここで引いてしまったら読まないほうがよい。 サーマンに振り回されながらも徐々に成長していく主人公たち。これだけ酷い下ネタギャグをやりながら、人を感動させる力を持つ稀有な漫画である。 コミックDAYSで読了 https://comic-days.com/episode/10834108156643150695 中毒性ありのギャグ4コマ魚の4コマ ニョペ茄子六文銭シュール・不条理、どのカテゴリーなのか難しいが、4コマギャグ漫画です。 個人的にスゴイ中毒性があって、スルスルとずっと読んでしまいました。 ゆるい絵柄でありながら、エグいことを平気でするのとか、 時々、腹抱えて笑わせてくれるのとかあるので、飽きないんです。 ここでも読めるので、気に入ったら単行本で一気に読むことをおすすめします。 http://nyopenasu.livedoor.blog/ 私はスタンプまで買ってしまいました。(沼)ほんと好き魚の4コマ ニョペ茄子ななしとにかくギャグの発想力がすごい。予想もしなかった角度から笑わせられる。 普段はニコニコ漫画で1話ずつ読んでるから、理解が難しいギャグ(や自分が知らないゲームネタ)があってもコメントのおかげでわかるんだけど単行本だとそうはいかない。全然わかんない話が連続して真顔でページめくる時間が結構あった。 1冊1,100円とか高けぇなと思いつつ…応援の気持ちも込めて購入。 https://seiga.nicovideo.jp/comic/47843魚で全て問題を解決旬魚礼讃 九十九森 木村知夫starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男主人公は老舗仲卸業者築地大藤の息子で自分の店で扱っている魚が具体的にどのように漁がされたり食べられたりするのを知るたびに日本全国を旅している。 江戸前の旬の原作者と俺の大好きなマッチョ★マックスの作者だから間違いなく面白いだろうと思いながら読んだが期待以上の面白さだった。魚のうまそうな描写、人間関係の問題を一緒に漁に出たり食事すれば解決するといういい感じの内容だった。 木村知夫の料理マンガの魚版を「旬魚礼讃」だとしたら肉版である「肉男(ニクダン)!!」も電子書籍になって欲しい 実録ほのぼのカニコーセンというフレーズ...行徳魚屋浪漫 スーパーバイトJ 沼田純starstarstarstarstarマンガトリツカレ男漫画家の沼田純がスーパーの鮮魚部で働いていた際の実録漫画の部分とチャンピオンのイベントレポートと短編が収録されている。 鮮魚部の固定メンバーとのやりとりも面白いが、たまに入ってくるバイトや異動してくる社員がだいたいやばい奴が多くていい。個人的には世間ではどうしようもない扱いになりそうな中年ヨシノさんのタフさを見習いたいところです。 この人の漫画好きなんだけどここ数年見かけていないのでまたどっかで連載して欲しい 沼田純先生の鮮魚部バイト漫画、面白かったよね行徳魚屋浪漫 スーパーバイトJ 沼田純名無し漫画家・沼田純(J)先生が、スーパーマーケットの鮮魚部でバイトとして働いてた時期の実録漫画。チャンピオンで2010年〜2012年頃まで連載していて、鮮魚部で起きたあらゆる出来事をリアルタイムで漫画にしてたので、読んでいてライブ感があり楽しかった覚えがある。職場の人たちも連載のことは知っていて、漫画を読んだ感想をJ先生に言ったりしてた。「もっと可愛く描け!」みたいなイチャモンを言われた場面もそのまま描いてたくらい。 みんな実在の人達なので、いまでも鮮魚部の人達がどうしてるか思い出すことがある。ササキさん、コジマさんの女性パートコンビ、やっかいな中年おじさんのヨシノさん。男前で仕事人だけど、怒ると怖いイナゲ主任。今も行徳のどこかに居るのだろうか…。なんて思うことがある。 あと「3Stars」という雑誌イベントのルポ漫画は豪華な回だったので覚えてる。細川雅巳先生、佐渡川準先生、フクイタクミ先生が登場する。ほのぼのでうまそう築地魚河岸三代目 はしもとみつお 鍋島雅治 大石賢一 九和かずとやむちゃ築地のグルメ漫画かと思いきや…勤めていた銀行を辞めて急に築地仲卸『魚辰』の三代目になる、というところがポイントです。何も知らない素人のくせに…(笑)だからこそ、いかにして二代目である義父や客、同僚に認められるか…持ち前の食いしん坊を武器に三代目を目指して切磋琢磨する話です。 基本的にほのぼのしてて、まったり読めますが、ものすごく魚が食べたくなります。元板前の英二さんがめちゃくちゃ渋くてかっこいい! 余談ですが主人公に天然なところがあるので、「bokete」のコラでサイコ扱いされてるのはツボにはまりましたね。
※ネタバレを含むクチコミです。