山口マンガの感想・レビュー7件現代っ子と神様、宇部の歪んだ時空冒険チロリン堂の夏休み オオカミうおあうしぃ@カワイイマンガ小学生達が撤去された古いお社を復活させると、スマホの中に神様が!冒険大好きな子供達だが、それから次第に不思議な現象に巻き込まれる……というお話。 妙に女子のパンチラが多くてちょっと辟易するものの、元気な子供達の冒険と民話・伝承の世界とがリンクする、スリルと知的トキメキが楽しい。 ……物語だけ読んでいると、ここ迄の感想になるのだが、この場所が(参考文献等から)山口県宇部市が舞台かも、と考えだすと、急に奇妙な世界観が立ち現れる。 既に埋め立てられている筈の「鍋島」が、古い姿のまま存在するという「時空の歪み」の中で、不思議な者との出会いが描かれる。また、保存された古い石畳や、地図に見当たらない?神社で、やはり時空の歪む現象が起こる。時折現れるブリキの看板のある街並や古民家など、時代が混在しているらしき世界観が見て取れ、郷土資料を調べてみたくなる。 スマホと古い神様の同居という「歪み」に始まり、様々に今と昔が混在し、古い「時層」が剥き出しになる町で、民謡を歌ったり巫女になったりと、色々な形で古い時と触れる小学生の冒険は、知的好奇心に訴えるものがある。陶芸漫画のパイオニア緋が走る ジョー指月 あおきてつお名無し陶芸漫画のパイオニア的作品だと思います。 NHKで田中美里さん主演でドラマ化されており、たまたまドラマを観て面白かったため、原作の漫画も読んでみました。陶芸について知らない身からすると、とても勉強になる漫画でした。有名な〇〇焼きは何県の物でどのような特徴があるのか等、陶芸の基本を学べました。焼き物の歴史、土の違い、作陶の技術、釜の違いなど、かなり深い部分まで描かれています。 父親の思いを継ぐ主人公はもちろん、トーベェさんなどの人情噺もあったりで、物語としても充分に楽しめました。青年誌連載だけあり、透明感のある画に対してドロドロした話もあり、結構読み応えのある漫画です。繊細で切ない、色褪せない物語瞬きもせず 紡木たく名無し学生のころに読んで、大好きだった作品。「瞬きもせず」は、同じ紡木先生の「ホットロード」の世界に比べて、より身近な学校生活が舞台で、より世界に入り込んで何度も読みました。 かよちゃんが純粋でかわいいし、紺野くんの性格がほんとかっこいい。そして、恋の話だけじゃなくて、家族の話し、周りとの関係など、切なくもどかしくなる場面も。 大人になった今読みかえしても、当時と同じように切なく、キュンとさせてくれる作品です。リベロというポジションの魅力が伝わる漫画リベロ革命!! 田中モトユキ名無しバレーボールでリベロというのは特殊なポジションで、基本的に攻撃に参加することができないので、強力なサーブで得点することもできませんし、スパイクで華麗に得点することもできません。ですが、リベロ革命では、主人公の幹本要が強力なライバルのスパイクやサーブなどの攻撃を防ぐことにより、相手に勝っていくという新たなスポーツ漫画の魅力を伝えてくれました。そして、自分ひとりだけではなく、仲間とともに得点していくというところもよく表現されているので、今までとは一味違うスポーツ漫画となっています。 昔の俺はなんでこの面白さがわからなかったんだ?おれは直角 小山ゆうstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男小学生くらいの時に読んだけど、あんまり面白くなくて途中で読むのをやめてしまった覚えがあったが最近小山ゆうの面白さに目覚めたので読んでみたがむちゃくちゃ面白い。 あらすじは最下級武士の息子「石垣直角」が、名門の学校萩明倫館に入学して、周りを巻き込みながら成長していくというのがメインだが各エピソードに登場する「石垣直角」の周りが自分の身を顧みずと直角と向き合って成長を促していくのがすごい良い 途中の選挙編、生徒会長編とか多少とかマンネリを感じするところはあるが最後のエピソードはそんなことはどうでもよくなるくらいすごい良い内容だった。 そういや石垣直角の名前で思い出したけど小池一夫原作の「御用牙」に登場した「大野木玄蕃」が石垣直角ってあだ名だったな。小山ゆうが昔小池一夫のところにいたのに関係あるのかな 激アツ陶芸マンガ緋が走る ジョー指月 あおきてつおhysysk陶芸家のイメージってなんか気難しくて仕上がりに納得いかなかったら容赦なく叩き割る人、みたいなのあると思うけど、そこに至るまでにも大変な苦労がある。だから窯出しした焼き物を割るってのは相当なことなんだよ、というのがこれ読むとよく分かる。自然と陶芸や萩焼に詳しくなるのでおすすめです。メイド好きな男の人は読まないでくださいこれが私の御主人様 椿あす まっつー大トロご夫婦で描いてたらしいです。 10年以上前なのでおぼろげな記憶ですが、当時アニメもやっててけっこう人気があった気がします。 親の莫大な遺産を受け継いだゲスい中学生の男の子がメイドを雇う話なんですが、メイドが全然御主人様に忠実じゃなくて最高ですね。 絵がとってもかわいいけど「萌え〜」みたいな感じじゃないのでバランスがいいです。
小学生達が撤去された古いお社を復活させると、スマホの中に神様が!冒険大好きな子供達だが、それから次第に不思議な現象に巻き込まれる……というお話。 妙に女子のパンチラが多くてちょっと辟易するものの、元気な子供達の冒険と民話・伝承の世界とがリンクする、スリルと知的トキメキが楽しい。 ……物語だけ読んでいると、ここ迄の感想になるのだが、この場所が(参考文献等から)山口県宇部市が舞台かも、と考えだすと、急に奇妙な世界観が立ち現れる。 既に埋め立てられている筈の「鍋島」が、古い姿のまま存在するという「時空の歪み」の中で、不思議な者との出会いが描かれる。また、保存された古い石畳や、地図に見当たらない?神社で、やはり時空の歪む現象が起こる。時折現れるブリキの看板のある街並や古民家など、時代が混在しているらしき世界観が見て取れ、郷土資料を調べてみたくなる。 スマホと古い神様の同居という「歪み」に始まり、様々に今と昔が混在し、古い「時層」が剥き出しになる町で、民謡を歌ったり巫女になったりと、色々な形で古い時と触れる小学生の冒険は、知的好奇心に訴えるものがある。