新潟マンガの感想・レビュー18件血の繋がらない13歳の義妹に翻弄される30歳の男ロッタレイン 松本剛starstarstarstarstarかしこ母を亡くし、恋人に裏切られ、仕事を失って、人生どん底になったら、自分を捨てたはずの父親が迎えに来た。血の繋がらない13歳の妹と一緒に。最初は主人公のことを拒絶していた妹だったが、次第に2人は惹かれ合っていくようになる…。私のつたない説明だとエロ漫画みたいな展開を想像させてしまうかもしれませんが全然そんなんじゃないです。でもすごく人間的な生々しさがあります。 今回久しぶりに読み返して気づいたのはセリフが少ないということですね。説明的なセリフがない。モノローグがない。絵だけで魅せてるシーンが多いんですが、その絵もシンプルです。でも魅せ方が上手いので、兄妹の恋愛という重量感があるストーリーでも大味にならずに、些細な心の動きに集中しながら読み進めることが出来ます。2人が惹かれ合ったりするきっかけが一つの場面だけじゃなくて、心情の変化の重なりによってそうなってるので自然なんです。 ラストもいいんですよね〜。6年後を舞台にした第2章を描いて欲しいです。人生、真っ直ぐな道なんてつまらない?!!どうにもこうにも 日下直子Pom 時にコミカル、時にシリアス。 バランスの取れた読みやすく面白い作品でした! 新人漫画大賞とったのにその後、漫画が上手く描けなくて悩んでいる主人公、江藤さん。 デザイン専門学校の先生に声かけてもらってマンガ・アート科の講師をやることに。 色んなことに刺激を受け、自分自身どうしたいのか、漫画描きたいのか?悩み葛藤する。 もちろん漫画家の世界は全く分からないですが、メンタル折れそうなこと沢山言われても這い上がってく江藤さんに感情移入してました。 ざっくりですが人生、悩んで泣いて楽しんで笑ってなんぼだなぁーなんて思わせてくれた素敵な作品でした。 ふたりぼっちの幸せな秘密舞ちゃんのお姉さん飼育ごはん。 秋津貴央野愛ある雨の日、小学生の女の子が拾ったのは制服姿のキレイなお姉さんでした。 お料理上手でお世話好きな小学生・舞ちゃんとコミュ力も生活力も低め、でもなんだか放っておけないお姉さん・タマ。 お世話しお世話され、次第に距離が縮まっていく2人がとっても愛おしいです。 ひとりぼっちでご飯を食べていた舞ちゃんとタマが寄り添い、ふたりぼっちで食卓を囲む。 寂しさを打ち明ける訳でもなく、心の奥まで踏み込む訳でもない。 孤独を分け合うようにそっと寄り添う2人の姿は、微笑ましいのに切なくなります。 ふたりぼっちじゃなくてもずっと一緒にいられますように、幸せな時間がずっと続きますように。 舞ちゃんとタマの幸せを願いながら、最後まで見守りたいと思います。今年一番買ってよかったラブコメ!! #1巻応援クプルムの花嫁 namostarstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)実際の新潟県・燕三条地域(いろんな職人さんが多い地域)が舞台のラブコメなんだけどこれがめっちゃくちゃいい!! 職人気質であまり表情が変わらない鎚起銅器(ついきどうき)職人の彼氏に結婚しようとプロポーズされたのは、大学一年生のギャルで幼馴染の彼女・しいな! でもまだ一人前ではないから「婚約」にして、しいなが卒業するまでには一人前になると約束するところから始まります。 噛み合ってないようで噛み合ってる二人のラブコメがかわいくってしょうがない! 鎚起銅器職人は、一枚の銅板を何度も何度も叩いていろんなものを成形する職人です。 ちなみに、クプルムはラテン語で「銅」。 こちらから試し読みできます。 https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_EB06202051010000_68/ 田中角栄物語だった柳都物語 倉科遼 和気一作名無し女帝シリーズが好きなので読んでみました。戦後の新潟で苦労しながら料亭の女将になった女性が主人公なのですが、彼女が田中角栄をモデルにした人物の愛人になる話がメインで、むしろ最終的には田中角栄物語になっていました。主人公の存在はフィクションなので、田中角栄の話が中心になっていくと存在感が薄くなってしまうのが残念でした。そのあたりの歴史に詳しい人が読むと印象が変わるかもしれません。ドキドキ ジリジリロッタレイン 松本剛名無し※ネタバレを含むクチコミです。突き刺さる一話から素晴らしいタイトル回収が味わえる #完結応援君のお母さんを僕に下さい! 田澤裕名無し※ネタバレを含むクチコミです。 「飼育」を夢見るロリおね?百合 #1巻応援舞ちゃんのお姉さん飼育ごはん。 秋津貴央あうしぃ@カワイイマンガ小学五年生の舞ちゃんは、家の前で倒れていた高校生のお姉さんにご飯を食べさせる……そこから始まり、生活力の無いお姉さんを小学生がお世話する日々が描かれる。 積極的に動くのは舞ちゃん。子供離れした料理テクで、お姉さんに美味しいご飯を食べさせつつ、他にもあれこれ世話を焼く。 一方、お姉さんの方は、美人で頭も良いが謎めいていて、何よりも無口の中に時折見せる感情表現が、舞ちゃんと読者の「庇護欲」を唆る。中々ズルいヒト。 そして舞ちゃんが抱いてしまうのが……タイトルにもある通り、お姉さんを「飼育したい」という気持ち。 一人暮らしのお姉さんと、親がなかなか帰ってこない舞ちゃん。複雑な寂しさを抱える二人が出会い、ひととき寄り添う。舞ちゃんは芽生えた感情に戸惑い、お姉さんは何かを隠しつつ。 不安を抱きながらも、ひとまず優しさを持ち寄る二人は、温かいが少し切ない。「飼育」という舞ちゃんの欲望の落とし所と、二人の関係性の落ち着く先を、今後も追いかけて行きたい。 □□□□□ 食漫画としては、地方性よりも、お腹が空いた人が喜びそうなメニューが並び、唾が出る。むしろ地方性が出ていそうなのは『アイラップ』というツールである。ご存知の方、おられるだろうか……?キャラクターもストーリーも魅力的アクロトリップ 佐和田米名無し※ネタバレを含むクチコミです。母子家庭とフリーター成長物語君のお母さんを僕に下さい! 田澤裕あうしぃ@カワイイマンガ「綺麗なお母さんは、好きですか?」というキャッチコピーに、私も好きです!とノリノリで読み始めると、しょっぱなに強烈な一撃を喰らうことになる。 この作品では、かなりリアルでハードな母子家庭の現実が描かれる。主人公のフリーター青年は、シングルマザーに恋するが、母子家庭の現実に打ちのめされることになる。 この作品、実はこう見えて、かなり真剣(マジ)なのだ。 第1巻では主人公が、いかに恋愛脳から逃れて、相手の事情を理解して寄り添えるようになるかが試される。 実際、独りよがりな恋を反省した主人公は、次第に優しさと頼もしさを獲得し、母子家庭を助けながら成長していく。ほんの1巻での成長は見事で感動的だ。 「男児との母子家庭」独特の問題も描かれていて、そこに「男の子」である主人公がうまく関わっていくのも見どころ。 お母さんが張り切ったり、疲れてたり、寝ぼけてたりと、所々に見せる愛らしさを愛でながらも、真剣にこの先を考えてしまう、そんな漫画だ。 持ってる男、田中角栄の成り上がり人生譚角栄に花束を 大和田秀樹名無しこの物語は、角栄の終生の友である入内島金一氏の語りで始まる。 1話目はふたりの出会いの話。 昭和9年、15歳の角栄は新潟より単身上京。ツテを頼って書生になり勉学に励む予定だったが、なぜか話が通っておらずいきなり頓挫。 しかし、入内島が働く井上工業で働きながら工学校にも通わせてもらえることになるという強運ぶりを発揮。そんな角栄が上京した本当の目的とはもちろん……… 『宰相』になることだッッッッッッッッ!!!!祝完結!そして単行本化決定!ロッタレイン 松本剛名無し今月号のヒバナでロッタレインが完結した。 そして同時に単行本の発売が告知された。8月から3ヶ月連続刊行ということでとても嬉しいし単行本が出て本当に良かった13歳の少女と30歳の男の恋ロッタレイン 松本剛名無し「この2人はどうなってしまうんだ」とドキドキします。2人の仲を引き裂こうとする常識や社会観念が、実の父親は近所のおばちゃん、ときには自分自身として姿を表します。きっと報われないだろう、でも、報われてほしいと思ってしまう。最後まで目が離せません。 初穂は可愛い。ロッタレイン 松本剛名無し主人公の一(はじめ)も可愛そうだしいいやつなんだけど、なんといっても生まれながらに複雑な事情を持つ13歳の初穂がやはり無双だと思う。初穂は男を惹き付ける美少女として描かれているけど、特にグラマラスな訳でもないし服装に拘るような派手さもない。黒髪おかっぱ頭の、家族を大事に思い家事もこなす素朴な一少女だ。そんな彼女のキャラクターが美少女設定を逆により濃いものにしていると思う。二人の関係も、最後は彼女のしっかりした面がリードしたように思う。もう一度言う。初穂は可愛い。生い立ちから日中国交正常化までの自伝人をひきよせる天才 田中角栄 木村周司 田中京マンガトリツカレ男生い立ちから日中国交正常化までを書いた自伝。 「歴史劇画 大宰相」を読んでいたので、戦後のエピソードは知っていたが、戦時中のエピソードとかは知らなかった。 最後についている「時代を越えて生き続ける"角言"ベスト」はさすが田中角栄という感じの格言ばかりだ 「はじめに結論を言え。理由は、三つに限定しろ。この世に三つでまとめきれない大事はない」 メモ 監修の田中京は田中角栄の息子どうしようもなく、救われたい背徳感ロッタレイン 松本剛ゆう※ネタバレを含むクチコミです。 単行本出て欲しいロッタレイン 松本剛名無し人の過去を簡単にネガティブキャンペーンできてしまう現代の閉塞感を絶妙に描いてると思う。どう考えても破滅に向かってる暗い話だけどその中のかすかな希望がめちゃくちゃ綺麗に光ってる。いや…その…何でよ?!?!ロッタレイン 松本剛ちゆう今日オススメされた作品。 面白い。これは面白い。 ただ…言いたいことは1つ。 なんで単行本ないの!?!? 生殺し感… 読みたい…これは読みたい… 買うから。買うから単行本を。 布教もするから。 単行本を…orz
母を亡くし、恋人に裏切られ、仕事を失って、人生どん底になったら、自分を捨てたはずの父親が迎えに来た。血の繋がらない13歳の妹と一緒に。最初は主人公のことを拒絶していた妹だったが、次第に2人は惹かれ合っていくようになる…。私のつたない説明だとエロ漫画みたいな展開を想像させてしまうかもしれませんが全然そんなんじゃないです。でもすごく人間的な生々しさがあります。 今回久しぶりに読み返して気づいたのはセリフが少ないということですね。説明的なセリフがない。モノローグがない。絵だけで魅せてるシーンが多いんですが、その絵もシンプルです。でも魅せ方が上手いので、兄妹の恋愛という重量感があるストーリーでも大味にならずに、些細な心の動きに集中しながら読み進めることが出来ます。2人が惹かれ合ったりするきっかけが一つの場面だけじゃなくて、心情の変化の重なりによってそうなってるので自然なんです。 ラストもいいんですよね〜。6年後を舞台にした第2章を描いて欲しいです。