概要
原画展 谷口ジローの世界1が始まります。 今回は、原作者・狩撫麻礼とのコラボレーションによる作品に焦点を絞っての展示になります。鳥取では、『父の暦』や『遥かな町へ』などがよく知られていると思いますが、この80年代前半の作風はあまり知られていないのではないでしょうか。見応えある作品の数々をご覧いただき、谷口ジローの新たな一面を見つけていただければと思います。 SFやハードボイルドの迫力ある画像から市民の日常を丁寧に描く描写まで、幅広い表現で日 本のみならず世界で高く評価される谷口ジロー。その画力と表現力は、およそ半世紀前のデビ ュー当時から見応えのあるすぐれたものでしたが、それが留まることなく進化・発展していき ます。 そんな谷口ジローにとって、80年代前半の原作者・狩撫麻礼とのコラボレーションは、一時代を画すものだったといえるでしょう。生涯で最も多作だったこの数年間で、「劇画家」谷口ジローは多くの読者を獲得しました。そして、谷口と同年の新人「漫画原作者」狩撫麻礼もまた、活躍の舞台を確かなものにしたのでした。二人のコラボレーションは4年に満たない短い期間のものでありながら、忘れ難く大きな足跡を漫画史に刻んでいます。 この原画展では「狩撫麻礼との80年代」と題して「青の戦士」、「LIVE!オデッセイ」、「ナックル・ウォーズ」、「ルード・ボーイ」の4作品の原画を紹介します。