概要
様々なカルチャーを越境しながら、独自の創作を現在進行形で探求し続ける稀有のアーティスト、バロン吉元・寺田克也。 それはマンガなのか、イラストレーションか、もしくはアートであるのか。両作家の作品の前では、ジャンルの隔たりは意味を成さない。クロスオーバーに筆を振り立て続けるアウトサイダーの競演が、アツコバルーにて実現する。 作家名の頭文字をつなげた「バッテラ」。その単語を聞いて、我々が真っ先に思い浮かべるのは他でもなく、鯖を酢でしめた寿司のネタだろう。しかしバッテラというワードの持つ本来の意味は、ポルトガル語の【bateira】、つまり「小舟」を指す言葉である。バロン吉元と寺田克也、ふたりの独立独歩たるアーティストは、アツコバルーという小舟に乗り合わせる。 互いをどう意識し合い、なにが生み出されていくのか。過程はある時ハプニングと化し、未体験なる未来を照らし出す。小舟が進みゆく先を。