崖っぷち少女漫画家、レディコミ沼にハマる

「レディコミにオチはいらない」は名言

崖っぷち少女漫画家、レディコミ沼にハマる 池田ユキオ 紺ことり
名無し

バナー広告でお馴染みのレディコミ。女同士のマウンティングや、嫁姑問題、虐待etc…。読んでるとは人に言いにくいけど、やっぱりこういうドロドロした怒りや絶望を描いた作品って面白いんですよね。 後味の悪さすらも作品の魅力だから、「え、ここで終わり?!」みたいな投げっぱなし闇落ちエンドも全然あり。レディコミを初めて読んだときはこれに驚きましたね…やっぱ文化なんだなレディコミの。 そんな「レディコミ沼」とはどんな場所かを、沼にハマりたての少女漫画家を主人公に描いたのがこの作品。面白かったです。 (ただ個人的にはもっとレディコミの魅力や界隈の事情を掘り下げた話が読みたかったので、主人公が作品作りのためのネタ(リアルレディコミ展開)探しいそしむパートはちょっと退屈でした。) しかし、 「大人になった女にはクソみたいな現実がふりかかってくる!」 「(中略)その他整形・SNS中毒・DV・毒母・エトセトラ。それをぜーんぶエンターテイメントにするのがレディコミ!」 というレディコミ愛…自分がハマっている沼への情熱を感じるこの素晴らしいセリフを読めただけで読んだ価値があったなぁと思います。 1巻66円で全4巻なので、少しでもレディコミが好きならぜひ。

モラハラ男と結婚したら、こうなった。~毎日、土下座してます。~

モラハラなのか言葉のDVなのか

モラハラ男と結婚したら、こうなった。~毎日、土下座してます。~ じゅりあん
六文銭
六文銭

読んででシンドイく、かつ こんなのとだったら別れちまえよ!と言いながら、なぜか読んでしまう不思議。 この手マンガがあるあるなのですが、読者に程よくツッコミをさせてくれてつい全部読んでしまいました。 主人公は、婚活最中になぜか新幹線でナンパにあう。 その優しさと真面目な風貌であれよあれよと惹かれて、その男に告白し付き合うことに。 が、付き合った途端、男は豹変する。 俺より先に寝るなとか、連絡が遅かっただけで別れるとか・・・ 極めつけは、初お泊りでウキウキな主人公に、明日仕事だからお弁当をつくってくれと言い、しかも好き嫌いが多いとか、それでも冷凍食品は1品だけにしろとか注文をつけて、結果、つくってくれたお弁当に「キツかった」と言う始末。 自分男なんすけど、女性だったら、この間だけで1万回別れるきっかけがありました。 主人公(著者?)忍耐力すごいな、と関心しました。 それでも、色々ギリギリな主人公は、そんな男でも別れることができず(随所で優しいところが悪いのか?)、ところどころ疑問がありながらも、最終的には結婚までしてしまい・・・という流れ。 最後がちょっとアレでしたが、こんな男もいるんだなぁ、というか、こんな男でも結婚できるんだなぁと謎の関心をしてしまいました。 (いや、自分が立派だとか言うつもりはないんですけどね…。) 結婚=幸せではないので、ご利用は計画的にという感じでございました。

ILY.

ドット絵で紡がれる、10年前と同じ姿で現れた彼女との恋愛ミステリー #1巻応援

ILY. なるめ
sogor25
sogor25

大学に馴染めず中退してから就職もせず、バイトも転々としていて、実家からの6万の仕送りでなんとか食いつないでいる28歳の成田基生(もとき)。 彼の唯一の心の拠り所は、高校生の頃に付き合っていた彼女・百合沢愛理でした。 高校を卒業してから音信不通になってしまった彼女、それでも基生は携帯から毎日 愛理にメールを送っていました。 そんなある日、彼の携帯に愛理から10年振りに返信が届きます。 そのメールを見て逆に10年という年月と今の自分の現実を思い知らされた基生は、携帯を捨てて愛理のことを忘れるために 彼女と最後に行った思い出の海岸へ向かいます。 しかしそこで彼は10年前と同じ姿をした愛理と再会する、という導入の作品です。 この作品の1番の特徴は全編が"フルカラーのドット絵"で描かれていることにあります。 この作画に加えて、高校の頃の彼女が当時の姿のまま現れるというストーリー、そして各所に見られる演出などが組み合わさリ、かつてのノベルゲームのようなミステリアスな雰囲気を醸し出している作品です。 愛理は10年前と同じ姿であるというだけではなく、当時と同じように基生のことを想っている様子が伺えて、その様子が一層この物語の謎めいた雰囲気を引き立てています。 現状はまだ提示されている情報が少ないため、今後どのように展開していくのかが楽しみな作品です。 1巻まで読了