少年の初恋は美少女♂でした。

タイトル通りの話(歓喜) 

少年の初恋は美少女♂️でした。 小林キナ
天沢聖司
天沢聖司

初恋の女の子が「女装していた少年」だった主人公・牛若が、転校先の高校でその少年・竜ヶ崎と再開するところからお話が始まるのですが、この竜ヶ崎がただもんじゃないwww 学校でも女装しているだけじゃなくて「女装部」なる部活も立ち上げて、色んな種類の女装少年たちとめくるめく女装ライフを送っているんです。 そしてなにより、めっっっちゃかわいいんですよ竜ヶ崎…!こんな可愛い子が女の子のはずがない。 そしてさらに可愛いのが、あんなに毛嫌いしているくせに女装した竜ヶ崎のことがまだ好きな牛若…!!「女装男子は男だろ!ありえね〜!!」と自分に言い聞かせるように振る舞ってはいますが、竜ヶ崎のことが好きなのはバレバレもう二人とも早く付き合って…頼むから。 登場人物・絵柄・コマ割り・背景・装飾、全てカリーノ(かわいい)なものだけで構成されているところも好き…! 1話を読めばこの作品の良さが完全にわかると思うのでぜひどうぞ…!かわいいは正義 https://comic.pixiv.net/works/5851 (画像は第1話より。久々に再会したときのこの表情!この第一声…!かわいいがすぎる…) https://i.imgur.com/kBglNij.png

お兄ちゃんと一緒

シスコン兄達に、振り回される妹。

お兄ちゃんと一緒 時計野はり
あうしぃ@カワイイマンガ
あうしぃ@カワイイマンガ

唯一の肉親の祖母を亡くしたばかりの中学生の桜は、突如現れた四人の「兄」と暮らすことに。実は血縁は無いけれど、幼い頃に離散させられた「家族」を取り戻す為、桜の元に集まった四人。しかし彼らの愛情は、はっきり言ってメンドクサイ! 桜の身に何かあると、学校だろうと何だろうと、桜の元に四人揃って現れるイケメン兄達。却って騒ぎを起こす彼らに、桜が冷たく「帰って!」と言い放つまでが様式美。 しかし、天涯孤独になったと思っていた桜は、兄達の愛情の深さを知り、寂しさを忘れて、いつしか兄達を大切に思うようになる。 ……と、ここで終われば平和だったのだが……。 幼少時の微かな温かい記憶のせいか、女装趣味の長男が、桜は何故か気になって仕方がない。 一方、長男の方も、桜の亡き母への片恋と、人一倍強い桜への思い入れが、次第に別の感情に変わっていく。 兄妹としての愛情を守るか、それとも禁断の感情を肯定してしまうか、そしてそんな気持ちを、他の兄弟達は許すのか……。 女装とオカマ言葉で「男」としての本心をはぐらかす長男と、「女」としての気持ちを誤魔化せない桜が、すれ違いながら前進したり後退したりする様は、切なさ全開100%! 泣いても笑っても涙が溢れる桜を、兄弟達と一緒におろおろと見守りたい! 少女漫画の細やかさと、北欧・東欧イラストレーションのテイストが混在する、時計野はり先生の作画は愛らしさに満ちている。そしてキャラの美顔が常に崩れない!

綿の国星

転んでもタダでは起き上がらない!

綿の国星 大島弓子
影絵が趣味
影絵が趣味

転んでもタダでは起き上がらない! 大島弓子のマンガは、もうこれに尽きると言ってもいいかもしれません。というか、もう全編に渡り転びっぱなし。敗北の人生。しかも、あしたのジョーですらびっくりして卒倒するぐらいのノーガード戦法で立ち向かってゆく。でも、それは戦法なんて呼べた代物ではなく、彼女たちは単に生まれながら身を守る手段を知らないだけなんです。それはそれは痛々しくて見ていられないほどの。 『綿の国星』のチビ猫は、両親に刷り込まれたロマンティックな価値観よって、大きくなったら人間になれると信じている。その両親というのは、じっさいには人間の飼い主で、チビ猫はほんとうの父母すらもわからない。飼い主は事業のしっぱいで夜逃げしてしまい、瀕死のノラでいるところを時夫に救われる。そして恋をする。 少女の姿で描かれてはいても、チビ猫はやっぱり猫なので、助けてくれて「ありがとう」のたったの一言も伝えることができません。それでもチビ猫は、たとえ転んでもタダでは起き上がらない! いつか人間になったら「一番はじめにありがとうって伝えるわ」と心に誓うんです。 衰弱から回復して元気なってくると、しかし、チビ猫はだんだんと世の理りを理解するようになります。でも、あたまで理解したからといって人間への憧れが消えるわけではありません。だからといって相変わらず言葉が通じるわけでもない。時夫の一家は優しく接してくれます。でも、チビ猫はいつだって周囲の人間たちにたいして、あるいは猫たちにも、あるいはものを言わないこの世界の自然にたいして、たったのひとり(いっぴき)なんです。でも、それでもチビ猫は、転んでもタダでは起き上がらない! たとえ意志の疎通ができなくても、その対象を懸命にみようとする、きこうとする、肌で感じようとする、たとえ泥だらけになろうとも。 大島弓子のマンガは全編に渡り、この種の健気な気合いがみられます。『つるばら つるばら』というのがまた凄まじくて、男性に生まれてしまった女性が、子どもの頃くりかえしみた夢にでてくる家をどこまでも、どこまでも探し続ける。夢のなかでのことですから、あらゆる意味で当の本人にしかわかりえない家をどこまでも、どこまでも探し続けるんです。もうね、大島弓子というひとはとにかく気合いが入っています!