少年マンガの感想・レビュー7903件<<2526272829>>漫画家に愛されてるマンガマカロニほうれん荘 鴨川つばめstarstarstarstarstar_borderかしこ漫画家ってマカロニほうれん荘好きじゃないですか。なんでだろう?と長いこと疑問に思っていたので読んでみました。実際に読んでみて最初に感じたのは絵のセンスがよくて無茶苦茶カッコいいです。これは手塚治虫や鳥山明のように時代を越えて受け入れられるレベルだ!!と感じました。次に感じたのはストーリーの合間に突然始まる寸劇のスピード感ですね。嫁姑ネタなんて今でもよく使われてるし、テンポ感でいったらマカロニほうれん荘の方が断然いいかも。読み終えると言動の過激さなんかが一周回ってすごく新しく感じたので、令和にアニメで復活したらすごく楽しいかもしれないと思いました。漫画家に愛されてるマンガってこういうことなんですね。新たなる遺志を継ぐ、高校野球物語 #1巻応援十五野球少年漂流記 白井三二朗starstarstarstarstar_border兎来栄寿『カノジョは絶対、ボクのこと好きなはず』や『Dear Monkey 西遊記』の白井三二朗さんが描く、新たな野球ストーリーです。 白井三二朗さんといえばどちらかというとかわいい女の子を描くイメージが強かったのですが、2021年に読切「邪神打線」を描いていることもあり野球マンガを描きたい想いが強くあったのかもしれません。 タイトルだけ見ると「15人の野球少年が異世界転生して野球するのかな?」と思う方もいるかもしれませんが、純粋な野球マンガです。ただ、近年また新しい野球マンガがたくさん登場していますが、本作も切り口は独特なものとなっています。 30年以上の高校野球監督歴の中で3校通算22回も甲子園に出場し全国制覇も成し遂げた名将・大倉祐一。そんな大倉が率いる名門校・東王を、かつて公立校として追い詰めた県立大江山高校のピッチャーであった若林耕一郎。 そのふたりが、100年女子校として続いてきた博愛学舎が共学化するに際して新設される野球部で全国制覇を目指していきます。 そこまでは良いのですが、新チームを発足しようとした矢先に大倉のガンが再発して帰らぬ人となってしまいます。「大倉さんがいるなら新設の野球部でも」と入学しようとしてくれていた新入生も、半分以下になり残されたのはたった14名。 若林はそれでも残ってくれた者たちを大倉が残した50年分ノートを元に指導していこうとするも、肝心の中身の字のクセが強すぎて解読が困難であるという問題がありました。 そこに断片的に描かれた「部員全員がマウンドに立てることを目指す」という新たな野球の構想の実現に向け、チームをマネジメントしていくこととなります。 ピッチャーが野球において特に大切であるというのは、多くの人が納得するところでしょう。だからと言って全員を大谷翔平選手とまではいかなくとも投げて打てる選手にするというのはなかなか大胆な発想で面白いです。なぜ名将がそんな発想に至ったのかを読み解いていく、ある種のミステリ的な楽しみもあります。 野球マンガですが、監督側の苦悩も多く描かれており、硬式と軟式出身者の確執、陸上しかやってこなかった者や性格に難がある者など一筋縄ではいかないチームをまとめていかねばならない難しさが描かれています。 指導者側のキャラクターとしては、かわいい見た目でありながらセパタクローとスカッシュで日本代表を務め女子ラグビーを全国優勝に導いた責任教師・吉島苺もいい味を出しています。メンターとしての有能さと、プライベートの抜け感のバランスが良いです。 グラウンドを見たときの感想であったり、セルフマネジメントのシーンであったり、エピソードでそれぞれのキャラクターを描いていくのが上手いので14人それぞれの掘り下げが深まったらこのチームをとても好きになれそうです。 偉大な先人の遺志を受け継いでそれが大成するのかどうかという視点のウェイトもあり、従来の野球マンガとはまた違った部分で楽しめる新たな高校野球譚です。センスオブワンダー未来さん 新谷明弘タキシードは明日に舞う少し不思議系SF、アイデア1発!て感じ。 電子知能と人間で政党が別れてるとことか人口生命体反対のデモとか面白い切り口だなとは思ったけど奥行きがあまりなくて残念。海中で人間のケアする機械の虫が廃棄される話はオチも良かった。ハッピーバースデー、さよならハッピーバースデー、さよなら 瀬尾知汐starstarstarstar_borderstar_border寸々絵上手い。こういうダークめなやつ得意そうなのでもっと見たいかも。 女友達女友達 椎彩人starstarstarstar_borderstar_border寸々変な漫画!だけど面白い。 最後上手いことまとめようとしたがために、途中の情報量が多くなっちゃってる気がした。「クラゲの骨は青」感想クラゲの骨は青 追本ニーナ何とも意味深なタイトルだ。そもそもクラゲに骨は無い。この得体の知れなさが、しかし読んでみると妙にしっくりくる。 物語全体を覆うヒリヒリした痛みや不安に煽られるように、ページを捲る手はどんどん早くなっていく。…結局ひとは得体の知れないものに対して、恐れを感じながらも惹かれてしまうものなのだ(笑)。通過儀礼みたいなグリーンピースの純情 戸部じろstarstarstarstarstar_border野愛彼女に聞かない男が悪いとか、彼氏に言わない女が悪いとかそういうことじゃない。どっちかが悪いと断罪できたら簡単だけど、人間関係ってそうじゃない。 好きな人の好きなものを知って、それに染まっていく最中は楽しかったり気持ちよかったりする。合わせてあげてるとか無理してるとかそういうつもりなんてなくて、喜んでくれたら嬉しくてなんでも共有したくなる。 だからお互い気づくのが遅れたりする。相手は、自分は心から笑えてるかな、当たり前のことが見えなくなってしまう。 気づいてお話しすればいいだけなのに、人間って難しい。 こういう経験を経て、みんな前を向くんだよなあと思った。 「弐瓶勉が描くファンタジー」に望む物が満載 #1巻応援タワーダンジョン 弐瓶勉starstarstarstarstar_border兎来栄寿「弐瓶勉が描く迷宮探索ファンタジー」。 男はこういうのを渡しておけば喜ぶんだよフェルン、とフリーレンも言いそうな勢いの作品です。 私は制約と誓約によりここ数年ゲームを死ぬほど我慢し続けているのですが、家族がとても楽しそうに隣で『シレン6』をやり続けているのに遂に負けて3時間だけ遊んでしまいました。最初のダンジョンをクリアして、久々のゲームの″味″にカイジが労働明けに飲んだビールくらい犯罪的に脳に熱く沁みました。 ローグライクであれ、『ドルアーガの塔』であれ、『スペクトラルタワー』であれ、『煉獄』であれ、『メイドインアビス』であれ、未知と危険がひしめく迷宮を一階層ずつ踏破していくものは無条件で堪らなく大好きです。ましてや、それを『BLAME!』や『バイオメガ』の弐瓶勉さんが描くとなれば。 しかし、弐瓶ファンとしては読み始めてすぐに「あれ、画風が違う?」と違和感を抱きました。直近の『大雪海のカイナ』と比べても、主線が非常に太くラフになっています。もしかすると、多くの箇所が一発描きなのかなとも思わせられました。体調的な問題で無理なく描ける画風を模索しているのか、ページ数を描くために作画カロリーを下げているのか、世界観に合わせ敢えてこういう形を取っているのかは解りません。 本音としてはもっと本気で描き込まれていたら更に凄いものになるだろうなとは思いつつも、元々の画力が高いのでラフな画風でも十分に魅力的であることは確かです。そして、何しろ旧来のやや硬派で仄暗いファンタジーとの相性が抜群です。「竜の塔」が見開きでバーンと出てきたときに否応なく高まるテンション。言葉ではなく絵で世界観を叩きつけられるこの感じ、昂ります。 ボス級モンスターの造形なども流石で、それぞれの階層のボスの見開き登場シーンなども根源的な恐怖を呼び覚ますかのように悍ましく、それ故に魅力的です。亜人系のキャラクターの造形センスも流石で、弐瓶勉さんの良さが溢れ出しています。 『タワーダンジョン』という、シンプルでストレートで無骨なタイトル。そこに求められるものが間違いなく詰まっています。 元々ゲーム的な魅力もあった弐瓶さんが描く、ハードな世界観のファンタジー。読んでいる間は非日常的な空間へと誘ってくれます。弐瓶ファンにはもちろんのこと、強大な敵が跋扈するダンジョンでの冒険のワクワク感を味わいたい方にもお薦めです。全裸になったり、イチャイチャしつつバトルしたり。アンデッドアンラック 戸塚慶文starstarstarstarstar_borderゆゆゆヒーローのアンディは、スーパーサイヤ人3のような顔面と肉体とオールバック。 ひょろっとした健康そうなイケメンと思っていたキャラクターはヒロインの風子だった。 全裸にならない方法ができても、気がついたらまた全裸が標準になっている、全裸系キャラクターのアンディ。 第一話では、読者がまだノリを掴みきれていない中、スッポンポンのまま女の子に迫る状況をつくりだし、一般人に警察へ通報されていて、笑ってしまった。あからさまに危険な状況だから、通報した人はすごく正しい。 その後も油断したらアンディは風子の胸を触ってたり、風子にキスされたり、抱きつかれたり、首をちょん切られていたり。 二人の掛け合いが素敵だなーと思っている間に、互いを思う気持ちと、風子の強さはどんどん強くなっていっていて。 ウオオオオと熱高まったところで第一部完。 続く第二部は各キャラクターに焦点が当たっている。 まさか、仲間を増やすために、宇宙へ行ったり、天下一武道会したり、学園モノになったり、ラーメンバトルをしたりするとは思わなかった。 ストーリーは進んでいるんだけど、展開がとても自由。発想力がすごい。 私は戦うだけの漫画はすぐに飽きてしまうのだけど、飽きさせてくれない。 よく話題に上がっている理由がよく分かる。 そして、第一部よりいろいろ強くなった風子のヒーローっぷりたるや、恐るべし。 たらし気質はそのまま、男前。男前というか、てやんでい。 守られるだけじゃないのよ、という存在感に年月の重さを覚える。みていない間に何があったんだろう。 あと、グッズってあるのかなと思って調べたら、アンディのモザイクTシャツが出てきて、笑ってしまった。ちょっとほしい。配慮が必要な内容●●家族 いしかわえみ名無し描くなとは言わないですけど モザイクとはいえ、コンプライアンス的にヤバそうな場面があるし、人によっては不快になりそうな内容だから、注意書きとかしたほうが良い あと本誌の時は良いとして、コミックになった時に、普通にいつもの少女コミックに載っててびっくりした あっちは"りぼん"の方の読者も読むんだろうから、子供とか知らんで読んだら、ヤバいじゃ…? え?読切?!博士七段 肋骨凹介ゆゆゆ※ネタバレを含むクチコミです。適当に人生を決めて歩んでも、いいことは必ずある!!県立!! 兎山女子高校 鈴木幸名無し女子高に赴任してきた、無精髭の髪の毛ボサボサの先生が主人公。 憧れる設定です。 お約束通り、生徒は先生に恋をしています。でも教師と生徒の禁断の愛作品ではなく、ギャグ漫画です。 自分が学生時代にやった事が忠実に描かれています。(「ね」が口癖の先生が「ね」を言った回数を調べて、分析してみたり) 最後はほんのり暖かくなるので読むべしです。 適当に人生を決めて歩んでも、いいことは必ずある!!きーちゃんともんもんきーちゃんともんもん 桐島豊starstarstarstar_borderstar_border寸々怒ると鬼に変身してしまう体質を持った女子高生2人が周囲から差別されながらもありのまま生きていこうと手を取り合う話。ラストはメリバを描きたかったのかなと思うが、鬼に対して学校とか社会が機能していない時点で人間と共存する意味は…?と思ってしまった。 キャラデザは好き。特に鬼になった時の主人公。 やばいにやけてしまう赤羽骨子のボディガード 丹月正光starstarstarstarstarNano荒邦くんも骨子ちゃんもかわええ~!!本人にバレないようにボディーガード、しかも幼馴染で惚れてるときた!!最高要素だらけ!! さらにクラス全員で骨子ちゃんを守っているという衝撃。1話見開きページの真ん中らへんにいる黒髪ロング男子と眼鏡で髪結んでる男子気になる!!寧ちゃんのにっこり回し蹴り食らいたいですね。そして絵がめちゃくちゃ綺麗で見やすくて好き~~~~。この作品のこともっと早く知りたかった!!!その発想はなかったドラゴンの運転免許 もつ マシーナリーとも子名無し車が産んだ子...( ̄▽ ̄;) 車はバンパーが感じやすいということがわかったみなみちゃんの恋みなみちゃんの恋 米代恭starstarstarstarstar寸々好きな女の気を引こうと自分を傷つけていく女。でもそれは好きな女の幸せを願ってのことでもあってどうしようもない。 これ田中みなみと伊藤あさこから来てるのマジ? どういうこと?赤い糸 西我奇一郎名無し赤い糸の先の運命の相手はストーカーだったというオチは面白かったけど、どうして死んだことで繋がったのかがよくわからなかった天使と悪魔、ハラグロラブコメ愚かな天使は悪魔と踊る アズマサワヨシstarstarstarstarstar_borderゆゆゆゲスな天使と、心根優しい悪魔による、腹の中は互いに隠したラブコメ。 人間もなかなかハラグロなキャラクターがいて、ラブかつコメディしているので、天使と悪魔以外もハラグロラブコメ。 第一部まで読んだところの感想だと、相手が自分を好きになるように仕向けるというのは、よくあるテーマよねと思える。 でも読んだきっかけである、アニメ(24年1月放送開始)のPV(しかも第二弾)を見たときは「これって、かぐや様…」という感想が消えなかった。 いや違うかもしれないと思い直し、原作を読んでみた。 最初の数話で、「いや、一緒だろ!!」というツッコミを入れたくなった なお、あからさまなかぐや様シーンはオマージュだったらしい。 ヒロインのリリーが以後禁止を伝えていた。 そう、きれいな絵柄なので忘れがちだけど、これは(ラブ)コメディマンガ。 オマージュは他にも見つけたけど、きっともっと散りばめられている。 単なるラブでも、ファンタジーでもなく、ラブコメ漫画だ。 絵柄がきれいなので、とてもエッチにみえるシーンもあるけど、ラブコメ漫画だ。 偏見をもって読み始めてしまったけど、偏見が吹き飛ぶほどおもしろい。対悪魔用兵器リーリヤ愚かな天使は悪魔と踊る スピンオフ みだらな素体は性に目覚める すいみんstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ本編でもしばし阿久津に対して胸を揉むか聞いていたリーリヤ。 穴はあるけど人ではない。 冒頭、その言葉と穴の絵とともに、三種の人器と描かれていて笑ってしまった。出だしでやられたので、これは良いコメディと思った。 リーリヤは寄主であるリリーの性格・判断・行動などの性質を継いでいるそうだけど、本編と変わらずどこか抜けている。 リリーも育った環境が違えばこうなっていたんだろうか。 スピンオフでは、普段は見られないプライベートの二人の生活が見られる。 性に目覚めたリーリヤが、すごくおもしろい。 中学生男子のような勢いで、性に結びつけていく。 そして言動は親なのに、見た目はちびっこのリリーもおもしろい。 ちなみに寄主のリリーは天使のようなかわいらしさ。 そしてリーリヤの顔はリリーそっくりで、さらに胸はリリーより大きく、背はリリーより高く、スタイル抜群。 ちなみにスピンオフ作家さんは、原作とそっくりな絵で連載されている方もおられるけど、この方は違うようだ。 デフォルメ風なテイストが、想像するための余白とコメディ感を強めてくれていて、そこがまた良い。 むしろ、この方の絵柄でないと、「ドタバタエロコメディ」でなく、すごく卑猥な作品になってしまっていたと思う。ほどよくシンプルってすごい。 アニメ化しているとのことで、原作を読んでみたらおもしろくて、検索したら出てきたこのスピンオフもおもしろかった。 兵器に意思は必要なのか、なんて哲学を忘れさせてくれる。 このリーリヤをみると、原作のほうで初めてリリーから出てきた時、ほんとにびっくりしたんだろうなと思えて、フフと笑ってしまう。 あなたはこの結末をどう思う…?ウツシヨの鬱 やもりちゃん名無し※ネタバレを含むクチコミです。ドッカ〜ン!を待つも~っと! 先輩後輩必ず死ぬ 初期名前野愛も〜っと!先輩後輩必ず死ぬまで来たら、先輩後輩必ず死ぬドッカ〜ン!もやってくれますよね? 先輩も後輩も必ず死ぬけど、もっともっと読みたい。テンポよくポップにクールに死んで生き返って、諸行無常を感じさせてほしい!永遠ってないのかなも~っと! 先輩後輩必ず死ぬ 初期名前名無しシリーズ3作目にして、ちょっと完結っぽい終わり方でしたね… 必ず死ぬといいながらきっと永遠に続くと思っていました。またすぐしれっと復活してそうですけどw 怖っ呪いの人形 大橋盛平名無し最初にオチのページを見てしまったんだけど、それでも普通に怖って思いました。こういう漫画が連載作の間に挟まってるの粋で良い。メルヘンファンタジー×殺し合い…!ピタとポロ 福地翼名無し可愛くてほのぼのな世界観かと思いきや、いきなり殺し合いをしなければならないバイオレンス展開に。しかし読んでみるとギャップの面白さを狙ったというよりも、あくまでも主人公ふたりのピュアで平和な気持ちが、突然押し付けられた理不尽なルールを打ち壊してく、というようなもの。 これはストーリーには関係ないけど、あのでかい生き物の顔がどうしてもカレー沢薫先生の絵に見えて仕方なかった。<<2526272829>>
漫画家ってマカロニほうれん荘好きじゃないですか。なんでだろう?と長いこと疑問に思っていたので読んでみました。実際に読んでみて最初に感じたのは絵のセンスがよくて無茶苦茶カッコいいです。これは手塚治虫や鳥山明のように時代を越えて受け入れられるレベルだ!!と感じました。次に感じたのはストーリーの合間に突然始まる寸劇のスピード感ですね。嫁姑ネタなんて今でもよく使われてるし、テンポ感でいったらマカロニほうれん荘の方が断然いいかも。読み終えると言動の過激さなんかが一周回ってすごく新しく感じたので、令和にアニメで復活したらすごく楽しいかもしれないと思いました。漫画家に愛されてるマンガってこういうことなんですね。