東西新聞文化部に配属された新入社員・栗田ゆう子は、希望あふれる出社初日から、憧れの新聞社にも山岡士郎のような無神経でぐうたらな先輩が居ることに驚かされる。だが文化部全員が受けた味覚テストに合格し、大原社主・肝入りの企画「究極のメニュー」の担当者に選ばれたのは、ゆう子と山岡の2人であった…。
世の中のいろんな女性たちの生きざまをお届けする――。社会派<ヒューマン>コミック誌「ストーリーな女たち」が誕生! Vol.1の巻頭作品は、累計25万部以上のDLを記録した草野誼のヒット作「愚者の皮」の続編「愚者の皮 -チガヤ編-」。血のつながらない兄たちによって大地主の醜い男に花嫁として売られたチガヤを待ち受けていたのは、夫からの愛という名の束縛だった――! このほかにも、女性が味わいたい社会問題を絡めた波瀾万丈感たっぷりのドラマが満載! *本コンテンツは雑誌形式で、掲載作品は連載形式になります。読み切り形式の作品集ではありませんので、ご注意ください。
『キーチ!!』続編にあたる本作は、国会議事堂前占拠事件から10年後、大人になった染谷輝一の物語である。染谷輝一と甲斐慶一郎はNPO法人「キーチズ・カンパニー」を設立し、「真っ当でいろ」を掲げ日々援助活動に勤しんでいた。カリスマ性を持ち合わせ圧倒的な人気を誇る輝一の影響力は時の総理大臣をも凌ぐほどだった。一方、政治・経済・法律などの英才教育を受けた甲斐慶一郎は「キーチズ・カンパニー」の事務方を率い、輝一の政界進出を目指していた。だが…二人の間に軋轢が生じ、輝一は「キーチズ・カンパニー」と袂を分かつことになる。やがて輝一は社会を震撼させる事件を起こす――。
恋人ユキトを亡くしたマチカ。悲しみに暮れる彼女の前に現れたのは、ユキトの元恋人サワコだった。距離を縮めた二人は一緒に暮らすことになる。それがマチカにとって苦悩と恐怖の始まりになるとは知りもせず――
山岡士郎の知識、味覚の鋭さに舌を巻きます。あそこまで舌が肥えている人が料理人にならずに新聞社に居る事は少々勿体ない気はしますが、東西新聞の「究極のメニュー」企画に携わることが彼の運命だったのだと思います。父親の海原雄山とは確執が有り許せない気持ちも分かりますが、士郎の並外れた味覚は父親譲り、雄山の血を受け継いだもので関係を切る事は出来ません。食べ物がメインのこの作品ですが、士郎と雄山、つまり家族間の問題もこの作品の大きなテーマになっています。食については驚くほど細かい内容が沢山出てきて一般常識以上の知識が得られます。食べ物関係の仕事をしている方には特に面白く参考になる様な話もあるのではないでしょうか。そうでなくても食は私たちの生活に無くてはならない大事な物、誰が読んでも興味深くとても勉強になる作品だと思います。