あらすじ

お台場、谷中、有楽町…時には福岡や静岡に足を伸ばしたり、番外編ではお家の中で気軽に食を楽しんだり、食べたいもの、行きたいところはまだまだたくさん!ページをめくっているだけで、「楽しい」と「おいしい」が伝わる食べ歩き本です。これからもずっと、くまちゃんと一緒に旅しよう! ※こちらの作品の1,2巻については、現在販売しておりません。ご了承ください。
MOGUMOGU食べ歩きくま(1)

自分ツッコミくまがおいしいものを食べにいろんなところを旅します。読むとお腹が減ってどこかに行きたくなる、オールカラーのイラストエッセイ!「週刊Dモーニング」で大反響を呼んだ連載が、待望の単行本になりました!SNSでフォロワー20万人以上、LINEスタンプも大人気のクリエイター・ナガノ氏初となる、オリジナルコミックです。この本を片手に、くまと一緒に食べ歩きしよう!

MOGUMOGU食べ歩きくま(2)

読むとお腹が減ってどこかに行きたくなる、オールカラーのイラストエッセイ第2弾が登場! SNSのフォロワー数は30万人を突破し、LINEスタンプだけでなく様々なグッズやコラボで大人気のナガノ氏によるオリジナルコミックです。江ノ島、札幌、仙台、六本木…今回もいろんなところの「おいしい」をいっぱい詰めたしあわせ本ができました!!

MOGUMOGU食べ歩きくま 3巻

お台場、谷中、有楽町…時には福岡や静岡に足を伸ばしたり、番外編ではお家の中で気軽に食を楽しんだり、食べたいもの、行きたいところはまだまだたくさん!ページをめくっているだけで、「楽しい」と「おいしい」が伝わる食べ歩き本です。これからもずっと、くまちゃんと一緒に旅しよう! ※こちらの作品の1,2巻については、現在販売しておりません。ご了承ください。

MOGUMOGU食べ歩きくま

ナガノはちいかわ作家じゃない

MOGUMOGU食べ歩きくま ナガノ
アフリカ象とインド象
アフリカ象とインド象

ナガノ氏のすごいところは、そのバランス感覚だと思う。 「ちいかわ」で言うなら、 万人受けするかわいいキャラクターと、 少し毒のある世界観の両立。 「自分ツッコミくま」LINEスタンプで言うなら、 気軽な使いやすさと、 我を出しすぎないちょうどいい面白さ。 需要と表現の間を完璧にとらえる客観性。 そのバランス感覚がこそが氏の突出した部分である。 そしてそんなバランス感覚は本書「MOGUMOGU食べ歩きくま」でも、 遺憾なく発揮されている。 本文で語られることはあくまで作者視点の体験である。 エッセイである以上、主人公は作者自身であり、 そこで描かれる思想はストーリー漫画よりも直接的に読者に伝わり、 大なり小なり読者の思想との相違がある。 それがエッセイ漫画のクセであり味であるはずなのだが、 本作ではそういった作者の「クセ」にさえ共感してしまう。 高級店で食事をした時に隣の人を見てマナーを真似したり、 コース料理をアトラクションの楽しさに例えたり。 誰もが感じたことがあっても言葉にはしていなかった 「ちょうどいいあるある」が作中の節々でビシビシと投げられる。 それらはあくまで淡々と、しかし感情豊かに。 この落ち着いたテンポの良さに、読んでいて安らぎを感じる。 違和感なく自然に読めるのに、 「気持ちのいい引っ掛かり」は「作品のクセ」と理解した上で、 小気味よく用意されている。 究極の自己プロデュース力を持った作家、それがナガノ。 我々は常に彼の手のひらで転がされているのである。